中国電信の「5Gオーダーネットワーク」が産業DXの鍵

2021年国際ICT中国展覧会に行われた第5回5Gイノベーションサミットで中国電信5G&IoTセンターマネージャー陳博が中国電信5Gイノベーションについての実践例をプレゼンしていた。

https://mp.weixin.qq.com/s/IrXiLDC8WKldYfIM2L-0ug

陳博氏によると、国家政策と産業発展のダブル影響を受け、向こう数年間5Gの応用は一連のピークを迎えることになる。5G+産業のDXが大幅に加速されている。

端末メーカーや事業者、応用プロバイダー、顧客などのサプライチェーンの各段階において新たなチャレンジーに直面することにもなる。より良い5Gの応用アプリケーションが生まれやすい環境を構築するために、中国電信が「5Gオーダーネットワーク(定制網)」を推進し、「共同でネットワークを整備し、クラウドとネットワークの融合を図り、質の良いネットワークのオーダー化で応用を促す」としているという。

応用分野に関して、中国電信が一万以上のパートナーと協力し、社内にて資源を分類し、端末レベル、LaaSレベル、PaaSレベル、SaaSレベルに整理した上で、中国電信5G+DICT(デジタル応用能力)プラットフォームを構築する。このプラットフォームでスマートシティ、スマート電力、工業インターネット、スマート交通、スマート医療などの産業に貢献するという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/IrXiLDC8WKldYfIM2L-0ug

中国5G+医療健康応用パイロットプロジェクト公布

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2021/art_fb28832015e1451da43aaed11a3c8026.html

昨年11月27日付けの工業情報化部・国家衛生健康委員会連名発「5G+医療健康応用パイロットプロジェクト申告開始の通知」を受け、各地よりの申請と専門家による審議を経て、両部門が全国で987件の5G+医療健康応用パイロットプロジェクトを決定し、公布した。

決定したPJは、全国各省より選定され、応用分野が5G+病院管理、ICU遠隔操作、急患対応、遠隔診断、漢方診察診断、健康管理などの多分野にわたって、医療施設、医療系大学、救急センター、通信会社地方子会社、政府系医療企業、一般企業も含まれている。

決定したプロジェクトリスト:
https://www.miit.gov.cn/cms_files/filemanager/1226211233/attach/20219/095618892ba54972b907f96b0ea86891.pdf

引用:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2021/art_fb28832015e1451da43aaed11a3c8026.html

中国のグリッド化管理

https://www.youtube.com/watch?v=J7qbY_dfHcM

Lenovoの武漢工場でもグリッド管理

昨年以来、中国のコロナ対策でコミュニティによる徹底管理が注目されている。コミュニティの中においても、特に住宅区をより細かく分け、それぞれのブロックについて担当責任者まで決め、その担当者による住民との徹底的なコミュニケーションを行うグリッド化管理が重要なポイントとなっている。

そのようなグリッド管理が通信事業者の中国移動社でも行っていることが最近確認できた。業務内容をエリア、コミュニティ、建物単位まで細分化し、グリット管理しているという。それなりのノルマも課せられているようだ。

竹内亮さんの中国アフターコロナの時代ー「逆転勝利の法則」でLenovoの武漢工場内のコロナ対策もグリッド化管理を徹底していることを確認した。

中国のグリッド化管理はコミュニティー(住宅区の社区)に基づいているというのがこれまでの認識である。中国移動社のグリッド化管理も住宅区をベースにしているが、工場内でのグリッド化管理は職場でのコミュニティをベースとしているため、昔の「単位制」の復元かと一瞬思うほどであるが、コロナ対策には大変有効なようである。

グリッド化のことを中国語で「網格(化)」で、画像1の工場長は音声で「網格員」と言っているが、字幕で「コロナ対策担当員」となっている。もしかして、社区のみでなくグリッド管理の形が中国でより多様になってきている可能性がある。グリッド化の有効性は責任明示にあるかもしれない。

引用:
https://www.youtube.com/watch?v=J7qbY_dfHcM

VR観光という新潮流

https://mp.weixin.qq.com/s/570POUJIVn66rp_km8-Dlg

国慶節連休中、中国各地でコロナ予防管理対策の真っ只中、在宅してVR観光できるサービスがますます充実してきている。

「美麗中国」APPは全国主要都市約500ほどの観光スポットについて720°全景の実写版に音声ガイド案内付きのVRサービスを無料提供している。都市別とジャンル別に検索可能になっており、スマホーで自由自在に閲覧可能になっている。大型連休中在宅の人の間でこの頃人気上昇中だという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/570POUJIVn66rp_km8-Dlg

IoT新型インフラ建設3カ年行動計画

工業情報化部並びに中央ネットワーク安全情報化委員弁公室、科学技術部、生態環境部、住宅建設部、農業農村部、国家衛生健康委員会、国家エネルギー局連名発『IoT新型インフラ建設3カ年行動計画(2021-2023年)』を公布した。

行動計画は、2023年までの国内主要都市のIoT新型インフラの建設の定着させるとし、製造強国とネットワーク強国を通じて固定と移動通信の融合、IoTのアクセス能力を向上させ、感知ネットワークと安全性の高いIoTインフラの推進を目標としている。具体的には4つの行動の中で計12項目の重点任務を言及している。

一、イノベーション能力の向上。
二、産業エコシステムの育成。
三、応用イノベーションの融合。
四、体系化の展開。

引用:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2021/art_e10a2df169c8441d8e4cd25e37d2a92b.html
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2021/art_38730659e1da47e99e2b469297464c08.html

中国「5G+スマート教育」応用パイロットプロジェクト申請開始

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2021/art_9962509f1e1f47c3a7675a7e473d5522.html

9月26日、中国工業情報化部と教育部連名発『5G+スマート教育応用パイロットプロジェクト申請に関する通知』が公布された。全国範囲内で5Gネットワークを利用した情報教育の実践と実用アプリケーションを募集し、5Gを代表とする次世代通信技術と教育の融合イノベーションの実現と応用を図っている。

北京郵電大学副校長の蘇森氏が中国では多くの教育機関で既に「5G+スマート教育」について積極的に取り組み始めているという。復旦大学が5Gシームレスキャンパスを構築して、成都天府第七中学校が5G教育クラウドを利用しているなどの実例が既にある。

北京郵電大学が2019年5G商業化して以来、5G+スマート教育の応用について通信事業者と連携し、4つについて取り組んできたという。
1、5Gキャンパスバーチャルネットワークの構築。
光ファイバーなどのネットワークと融合した形でスマートアプリケーションを推進してきた。
2、5Gスマート教室の設置。
5G+全キャンパスカバーを利用し、キャンパス間の遠隔双方向授業、5G+AR教育アプリケーションを展開している。
3、5G+平和キャンパスの構築。
5G+AI機能搭載のAI安全ロボット「北郵一号」を採用し、5Gスマート安全指揮センターと連動した形で、キャンパスのセキュリティー管理とオート化をグレードアップしている。
4、5Gスマートクラウドデータセンターの整備。
中国一流の重大科学研究プロジェクトへの全面的フォローを実現している。

引用:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2021/art_9962509f1e1f47c3a7675a7e473d5522.html
https://mp.weixin.qq.com/s/mppuphrd8wP0eFozA8Jf9Q

福建省3都市のコロナ対策に中国移動社が貢献②社区管理の人手不足問題を解消

9月中旬からクラスター感染のあった福建省3都市でのコロナ対策に中国移動社が住宅区への出入り管理システムを提案している。

住宅区の入り口に当該システムを設置し、体温測定+マスク着用確認+顔認識の機能を搭載している。これによって、社区(コミュニティ)管理の人手不足問題を解消したとされている。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/_a4_1QmqiLNumdfInEMBfA

福建省3都市のコロナ対策に中国移動社が貢献①市民全員PCR検査人流データの可視化

9月17日、福建省3都市で31件のコロナウィルス感染があり、うち莆田市21件、アモイ市8件、漳州市2件あったため、市民全員のPCR検査を行うことになった。

中国移動社はPCR検査指定場所への人流の集中状況をデータベース化し、市民に一般公開した上で予約性を導入するなどの工夫を通じて、指定場所の滞留時間を5から10分以内に抑えることができた。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/_a4_1QmqiLNumdfInEMBfA

5G飛行船!また一つ新しい応急通信「神器」が登場

9月10日、中国移動雲南公司が北京航空航天大学雲南イノベーション研究院、Huawei社共同で「5G彩曇1号」無人飛行船を中国雲南省楚雄イ族自治州にある元謀県で実証実験を行った。中国初の5G基地局搭載無人ヘリウム飛行船となった。

数日の実証実験ではそれぞれ700MHz、2.6GHz、 4.9CHz帯域の5G基地局を搭載して300メートルの上空で信号測定を行った結果、最大で10.7キロ先まで通信が可能、カバレッジが100平方キロに達した。音声とデータ通信が共に正常値であった。

今回で無人ヘリウム飛行船は10Gbps以上の高速通信と2G、4G、5Gなどの信号を提供でき、面積の大きいエリアでの通信を実現可能と検証できた。道路閉塞などによる到達不能な場合の災害救援や通信作業の問題​​解決が期待されている。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/igxLPiWCmr3zf5jrCWIwaA

2021年8月、中国5G基地局103.7万開通済み

http://www.gov.cn/xinwen/2021-09/13/content_5637030.htm#1

9月13日、国務院新聞弁公室の「製造強国・ネットワーク強国の推進で小康社会を支える」新聞記者会見で、8月末時点で中国5G基地局が103.7万基開通済み、世界の5G基地局の70%を占めていると発表された。

全国の地方都市と95%の県地域、35%の郷鎮地域までカバーできている。メディア、医療、交通、教育など分野で1万件ほどの応用アプリケーションがあり、5G+4K/8K、5G+スマート医療、5G+IoV、5G+遠隔授業などの新しい応用が確認できているという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/S7F6sC-HTp2xlLYGDWZKmg
http://www.gov.cn/xinwen/2021-09/13/content_5637030.htm#1