8月31日に北京で開幕した「2021年世界5G大会」で中国移動董事長楊傑氏が、現在中国移動社で50万基の5G基地局を建設済みであり、より深くより広く展開するのが次のステップになる。中国広電との700MHz 5Gの共同建設も着実に進み、今年末より使用開始になる見込みと発言した。
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中国広電が2022年北京冬オリンピックでのサービス提供を目指す
8月31日、2021年世界5G大会が開幕した。午後のメインセッションで中国広電董事長宋起柱氏が登壇し、中国広電5Gや未来ビジョンについて発言した。
主な内容として、
1、共同建設を推進しつつ、高品質の5Gネットワークの構築を目指している。
中国移動との共同建設協議が着実に進んでおり、ケーブルネットワークのグレードアップを図りつつ、来年には広カバレッジ、性能の高い、700MHz 5Gネットワークの完成を目指す。
2、産業連携を通じて5G応用を発展させる。
中国広電は全国で100ほどの中国広電5G応用モデルを展開している。
3、差異化したサービスで中国広電ならではのサービスを探究している。
5Gと伝統のケーブルテレビ間の融合応用を図り、5G+テレビ+ブロードバンド+音声+コンテンツのサービス新図鑑を目指している。
2022年北京冬オリンピック期間中のマルチメディア放送を通じてラジオテレビと移動通信の融合型サービスを展開するのが目下の目標となる。
中国携帯電話利用者と5GUser のARPU値
中国携帯電話利用者ARPU値(Average Revenue Per User、1ユーザーあたりの平均的売り上げを示す)を整理してみた。
2021年上半期のデータでは中国移動が最多の52.2元(約835円)、中国電信が45.7元(約731円)、中国聯通が44.4元(約710円)となっている。いずれも2020年よりアップしていることが確認できる。
*中国電信は2020年末ARPU値を発表しておらず、42,8元は2020年上期数値になっている。2020年末5G UserのARPU値が65.6元(約1050円)であった。
中国聯通より2021年上半期5G利用者ARPU値は61元であったとも発表されている。
引用:
各事業者公開情報及び
https://mp.weixin.qq.com/s/zEZbJ-fH7KNCSTxAHjTS2Q
https://mp.weixin.qq.com/s/qFAZfGYz1iayRyG4Fel1aQ
2021年上期、中国5G投資が約9800億円強
2021年上期、事業者による5G投資が612.5(約9800億円)億元であった。うち、中国移動が502億、中国電信が110.5億、中国聯通は未発表。2021年の5G投資が下期に集中する可能性が高い。
2021年7月、中国5G端末接続数3.92億、IoT Userが13.1億
8月20日、工業情報化部(MIIT)から1月から7月までの通信業運営状況が発表された。
このデータによると、2021年1月から7月までの電信業務収入が累計8721億元(約14兆円)、前年同期より8.7%増、通信事業者3社による固定通信データ及びインターネット業務収入が1505億元(約2.4兆円)、前年同期より12.3%増となっている。
7月末の携帯電話利用者は16.19億、前年末より2521万純増、うち5G端末接続数が3.92億、前年末より1.93億増となった。昨年11月、12月には携帯電話利用者数のマイナス成長が続いたが、7月末は1.4%増になり、IoT端末利用者も13.1億になり、前年比21.9%増となった。
引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2021/art_8607403763f64a10a11d9694746fce0c.html
2021年7月、5G料金プラン利用者5億突破
7月末、中国5G料金プラン利用者数が5.39億になった。中国電信が6月から706万増の1.38億、中国移動が2891.3万増の 2.80億、中国聯通が774.2万増の1.21億であった。
中国広電700MHz帯域5G基地局構築計画(地方会社分含む)
中国広電が700MHz帯域5G基地局の構築計画を公開した。
これによると、中国移動と共同で2021年末までには40万基、2022年6月末には48万基になるように構築を計画している。
これに合わせて、中国広電の地域会社も最新の計画を更新した。うち、四川省が最も積極的に取り組んでおり、2021年末までには2.5万、2023年には15万を目標とし、重慶市では中国移動と既に実証実験を進めているという。5Gによる放送事業も全面的に展開していくとしている。
次は北京だ!中国聯通社通信保障メンバーのTOKYO2020参加前後
7月6日、中国聯通冬オリンピック組織委員会のメンバー3人が中国聯通を代表して、国際オリンピック委員会IOCプロジェクトで来日し、NTTの現場スタッフとしてTOKYO 2020に関わった。中国聯通社のWechat公式アカウントがその詳細をアップした。
出国から中国帰国までのTimeline
一年前、TOKYO 2020に関われることを知った時は喜んだ。
一年後の今日(7月6日)、いざ出発となって複雑な心境だ。
(帰ってきたらまずは21日間の隔離休暇がもらえるからと3人で苦笑いしながら)
西安国際空港の出国チェックインカウンターがただ一つ空いている中、10人足らずの人たちに紛れて手続きし、日本入国アンケートを受け取った。
3400キロの距離、北京から西安、さらに西安から東京へと、48時間かけてやっと東京成田空港に到着した。
入国検査は5時間かかるそうだが、入国するにはもっとかかると聞かされた。
14日間の隔離
東京組織委員会のテクノロジーチームに入り、私たちが3人がそれぞれ国立競技場、国際放送センターとオリンピック選手村に配属された。
さまざまの現場でTokyo 2020をこの目で見て関わった。
今回のTokyo 2020では競技数最高の33競技339種目、計750試合が42の会場にて行われたが、724試合が無観客だった。
中国帰国して21日間の隔離期間
北京冬オリンピックまで200日弱
中国聯通の準備作業も最終段階に入っている!次は北京だ!私たちの番だ!
中国5G主設備落札結果総まとめ:基地局単価が半減(2021年8月1日時点)
通信産業網の総まとめによると、これまで通信事業者による4回の落札総額が1200億元(約1兆9200億円)、基地局累計120.4万基に上る。
2019年6月6日5G免許交付前は、通信事業者が少数の非公開主設備調達とリースを行なっていたため、5G主設備市場への投入も少額であった。コロナ対策後の5G新型インフラ政策以降の2020年3月27日より2021年7月30日まで一年半弱の間に4回の調達が行われた。この中で基地局の単価も1基当たり16万元から8万元にと次第に低減してきていると通信産業網が整理している。
第1回:基地局単価は16万元
2020年3月27日中国移動社5G主設備集中調達
第2回:基地局単価は13万元
2020年4月24日中国電信&中国聯通5G SAネットワーク主設備連名集中調達*
第3回:基地局単価は8万元
2021年7月16日中国移動&中国広電700MHz主設備集中調達
第4回:基地局単価は8.3万元
2021年7月30日中国電信&中国聯通主設備連名集中調達*
*は通信事情社による詳細発表無、通信産業網による推測値
引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/xNPdXwdHxrRlGe8kwl9cSg
https://mp.weixin.qq.com/s/MRBaMKeft177mgPFZZzobA
ベンダー5社の中国5G主設備市場シェア(2021年8月1日時点)
通信産業網が中国これまで計4回の主設備落札での主要ベンダー5社の中国5G基地局市場シェアをまとめた(通信事業者実証実験ネットワーク構築と未公開調達分を除く)。
これによると、4回の落札総まとめではHUAWEIが58%、ZTEが31%、エリクソンが6%、大唐移動が3%、ノキア上海ベルが2%となったという。
引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/xNPdXwdHxrRlGe8kwl9cSg
https://mp.weixin.qq.com/s/MRBaMKeft177mgPFZZzobA