中国四川省地震(9/5)の通信障害復旧

https://mp.weixin.qq.com/s/lz4bj0YQNCdJyx18TK4dOg

中国四川省瀘定県で発生したマグニチュード 6.8 、深さ16キロの大規模な地震(現地時間:9月5日正午12時52分、成都市から226キロ)で瀘定県と石棉県間の通信設備が損壊した。その結果、光ケーブルが780キロにわたって断線し、300以上の基地局が不通になり、得妥鎮と徳威鎮、チベット郷の3ヶ所を中心に合計23の行政村が通信中断になった。

道路損壊と川氾濫で救助活動が難航

今回の震源地は山間と川辺にあり、四川省道433号線(6日に復旧)、217号線(石棉県から王岡坪郷間で19キロ通行止め)と農村公道24本(7日に9本通行復旧)に土砂崩れ被害による道路通行止めが発生し、余震が続き、暴雨の中、川も氾濫したため救助活動が難航した。

震災後の対応:
四川政府は大型通信無人機派遣
通信事業者は直ちに出動

地震発生後、習近平国家主席から人民救助を第1として被災者を救出し、犠牲者を最小限に抑えるよう指示した。
地震発生から10分後、四川省通信管理局が「応急通信保障二級対応」を起動し、四川省応急管理庁より「大型航空応急通信無人機」を震災地上空に派遣し、空中滞在することによって震災地の救助指揮、住民の通信保障に当たらるように指示した。同大型航空応急通信無人機は30から50キロエリア内の中国電信、中国移動、中国聯通の携帯電話通信をカバー可能であることが本年7月に実証済み。

地震発生から13分、四川中国電信子会社が13時5分に小型衛星基地局搭載車にKA衛星基地局ステーションと技術者2名が現地に向かった。
同日14時43分時点、地震発生から2時間弱の間に、中国電信社から小型衛生基地局搭載車2台、衛星技術者2名、応急車両15台、応急人員52名を現地に派遣していた。中国聯通本社も四川涼山、成都子会社に応援を要請し、応急人員13人、発電機6台、緊急修理車4台を現地に派遣している。中国移動四川子会社も地震緊急支援二級対応を直ちに起動し、緊急救助・支援チームを編成した。甘孜中国移動子会社が直ちに緊急チームを出動し、応急人員19人、緊急通信車両1台、衛星通信移動基地局車1台、警備車両4台を災害救援活動のために震源地に派遣した。

ドローンによる光ケーブル配線で主要通信線路を復旧

土砂崩れによる道路不通が多発していたため、光ケーブルの復旧が難関となった。四川中国聯通者が震災地の通信ネットワークの復旧にはドローンによる光ケーブル配線が最も速いと決断した。ドローンによる光ケーブル配線は、ドローンがロープを持って障害地を通過して目的地まで配線し、有効なルートを勘定した上で光ケーブルを配線する方法として、地震や土砂崩れなどの災害に用いられる方法。この方法で深刻な道路損壊があった217号線(石棉県から王岡坪郷間で19キロ通行止め)で23キロの光ケーブルを配線し、主要通信線路を復旧した。

5日16時時点で四川省の通信会社から360名の応急人員、116台の応急車両、219台の発電機、29台の衛星電話、4台の衛星通信移動基地局車が震源地に到着し、現地震災指揮部用の応急ネットワークを開通した。

5日19時36分、得妥鎮と徳威鎮、チベット郷の全ての基地局を復旧(地震発生から7時間弱)

5日19時36分、中国電信、中国移動、中国聯通者の協力で得妥鎮と徳威鎮、チベット郷の3地域内の全ての基地局を復旧した。

震災から72時間後

国家級重症者専門家チームと緊急医療救助隊が震災地に到着、四川大学華西医院専門医と5G遠隔診断を開通した。

地震から78時間で震災地全ての基地局を復旧

8日18時40分、7名の応急人員が12時間徒歩して発電設備などを運搬して、石棉県新民郷双坪村にある今回の震災被害を受けた最後の基地局を開通し、200名ほどの住民に移動通信ネットワークを再開した。

今回の地震発生から国家指導部を中心として四川省各関係部署が迅速に対応し、懸命な救助にあたった。道路損壊、通信中断、大規模な停電が重なった状況となった。11日17時の時点で死者93名、270人怪我、25名不明、震災地で124ヶ所の安置所を設置し、2万人が避難している。これまで人民解放軍と警察・公安部隊、消防救助、医療救助、交通・通信・電力などの各種救助人員を1万58人、19機のヘリコプターを派遣している。

引用:
9月7日CCTV 新聞1+1特別番組
https://scca.miit.gov.cn/wzpz/tpxw/art/2022/art_b4fa9c03327d415b9453dc0690c10ac4.html
https://scca.miit.gov.cn/wzpz/tpxw/art/2022/art_c443995b586c44ab88dbfc98d3df9dee.html
https://m.thepaper.cn/baijiahao_19863915
https://mp.weixin.qq.com/s/lz4bj0YQNCdJyx18TK4dOg
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1743142534774550609&wfr=spider&for=pc

中国電信、中国聯通が4G通信網統合計画

8月16日の中国電信2022年中期業績説明会で中国電信CEO柯瑞文氏が室内4Gについて、向こう3年間をかけて中国聯通と4G通信網を統合すると発表した。

中国電信と中国聯通が2019年9月に5G通信網について共同建設を開始していた。これまでの基地局や設備共同構築で累計2400億元節約でき、年間の運営コスト削減は200億元、100億度の節電である。2022年上半期は18万局の5G基地局を共同建設し、累計87万局になり、年末には99万局以上を目指している。

引用:
http://k.sina.com.cn/article_1673438413_63bea4cd0190157fc.html?sudaref=www.baidu.com&display=0&retcode=0#/

工業情報化部発『5G完全接続ファクトリー建設指南に関する通知』

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2022/art_dbe7ca4fda5a4397bfa8a5086bd2103c.html

9月6日、工業情報化部発『5G完全接続ファクトリー建設指南に関する通知』が全国宛に公布された。

冒頭には、「すべての地域と産業が 5Gに完全接続するファクトリーの建設に積極的に取り組み、5G 技術産業の発展と成長を推進するため本指南を発行するとある。2019年の『5G+工業インターネット512プロジェクト推進方案』公布後、10の重要産業で20の典型的な応用が進められてきた。今後、各地区全ての産業で5Gフルコネクテッドファクトリーの建設を進めることになった。

目標には、全ての企業で5Gフルコネクテッドファクトリーの建設を推奨し、1000の特徴ある工場、100のパイロット工場で5Gの応用を掲げている。

中国でIMT-2020(5G)推進グループが2013年に設立し、その3年後発行の「スマート製造工程実施マニュアル(2016-2020)」で新しい情報技術の4G、5Gを製造工程に融合応用すると言及している。2019年の5G商用化の3年前であった。新しい技術の導入で製造工程の生産性を図る方針は数年前からの動きだ。

引用:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2022/art_dbe7ca4fda5a4397bfa8a5086bd2103c.html
フルペーパー
https://www.miit.gov.cn/cms_files/filemanager/1226211233/attach/20229/e7f24f2506c04b1aa0f3bf826d620a4c.pdf

『上海市知能ネット自動車イノベーション発展実施方案』が9月5日より公布

https://www.shanghai.gov.cn/nw12344/20220905/a6882b588ee14f1683d7b6873e668732.html

9月5日、上海市政府から『上海市知能ネット自動車イノベーション発展実施方案』が公布された。同実施方案は2020年2月20日国家発改委など11 部門発『知能ネット自動車イノベーション発展戦略』に基づき、上海市経済発展の新しい原動力の育成、知能ネット自動車イノベーションの推進をはかった施策とされている。

その発展目標には、2025年まで上海市で国内をリードできる知能ネット自動車イノベーションのシステムを作り上げ、その産業規模を5,000億元にする。自動運転レベル2とレベル3のEVを新車全体の70%まで引き上げるとある。

引用:
https://www.shanghai.gov.cn/nw12344/20220905/a6882b588ee14f1683d7b6873e668732.html

通信障害の復旧に衛星通信移動基地局車が派遣

http://www.ccidcom.com/yunying/20220905/jxwISHrOP3KRk6ROM19gu6hcg4i6k.html

9月5日正午12時52分、中国四川省カンゼ・チベット族自治州東南部に位置する瀘定県でマグニチュード 6.8 の地震が発生した。 市街地の通信は正常であったが、震災により3つの郷で通信障害があった。

地震発生13分後、四川中国電信子会社が13時5分に小型衛星基地局搭載車にKA衛星基地局ステーションと技術者2名が現地に向かった。同日14時43分時点、地震発生から2時間弱の間に、同社から小型衛生基地局搭載車2台、技術者4名、応急車両15台、応急人員52名を現地に派遣していたという。中国聯通本社も四川涼山、成都子会社に応援を要請し、応急人員13人、発電機6台、緊急修理車4台を現地に派遣している。

中国移動四川子会社も地震緊急支援二級対応を直ちに起動し、緊急救助・支援チームを編成した。甘孜中国移動子会社が直ちに緊急チームを出動し、応急人員19人、緊急通信車両1台、衛星通信移動基地局車1台、警備車両4台を災害救援活動のために震源地に派遣した。

引用:
http://www.ccidcom.com/yunying/20220905/jxwISHrOP3KRk6ROM19gu6hcg4i6k.html
https://mp.weixin.qq.com/s/kTanL3Zv2ad7ij6jW7zYCw

『中華人民共和国電信ネットワーク詐欺防止法』が可決、12月1日より施行

http://www.xinhuanet.com/politics/2022-09/02/c_1128972095.htm

9月2日、『中華人民共和国電信ネットワーク詐欺防止法』が全人代常務委員会で可決され、12月1日より施行することになった。

本法は7章50条より構成され、総則、電信ガバナンス、金融ガバナンス、インターネットガバナンス、総合措置、法律責任、附則から構成されている。SIMカード、銀行口座の違法利用が電信ネットワーク詐欺犯罪の重要な犯罪手段となった問題から携帯電話利用者の実名性制度の強化という社会的要請が強まったための対策とされている。

引用:
http://www.xinhuanet.com/politics/2022-09/02/c_1128972095.htm
フルーペーパー:
http://www.ccidcom.com/yaowen/20220905/Nolr9EgPx9ECakG5v19gsz1udiarw.html

中国と韓国の5G通信速度

https://www.opensignal.com/2022/03/17/benchmarking-the-5g-experience-asia-pacific-march-2022

CAICTが『全国移動ネットワーク品質観測報告(第二四半期)』を発表した。2022年第二四半期の全国5Gの平均ダウンロードは341.20Mbps、平均アップロード速度71.98 Mbps、第一四半期はそれぞれ334.98Mbps、70.21 Mbpsであった。

独立系調査会社の英Opensignal(現地時間:2022年3月17日)が発表した「アジア太平洋地域における最新の5Gネットワークベンチマーク結果」によると、アジア太平洋地域では、韓国の5G通信速度が最も早い。韓国の平均5Gダウンロード速度が438 Mbps、台湾とニュージーランドが263.1Mbps、253Mbpsでその後を追っている。
英Opensignal社の調査では、平均5Gダウンロードでは日本がアジア太平洋地域で6位、平均アップロードでは10位となっている。

2つのデータセットを突き合わせてみると、平均ダウンロード速度では韓国が早く、平均アップロードではの中国のが早いということになる。

引用:
http://www.cww.net.cn/article?from=timeline&id=FF065BE148C84F4AB2F59B36ABE856B0&isappinstalled=0
https://www.opensignal.com/2022/03/17/benchmarking-the-5g-experience-asia-pacific-march-2022

百度が河北高速道路運営管理会社と「高速道路自動運転のイノベーションセンター」を設置

8月27日、百度社が河北高速グループ高速道路運営管理会社の協議で「高速道路自動運転のイノベーションセンター」を設置することになった。交通分野におけるビッグデータ、インターネット、AIなどの次世代技術の応用を促進し、自動運転関連産業の発展を推進することで合意した。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/_SBEoGB7p3N1sZ8ESF4PXw
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1742319968806965483&wfr=spider&for=pc

百度(Baidu)が「交通強国」建設の試運転に参加可能な中国初の民営企業と認められた

https://xxgk.mot.gov.cn/2020/jigou/zhghs/202208/t20220824_3670041.html
https://mp.weixin.qq.com/s/IOyOYFEd4MCUfzN9v4t4Yg

8月24日、中国交通運輸部が『高精度地図等交通強国建設試運転の北京百度社参加に関する意見』を公開した。同意見では、高精度地図の構築、安全制御知能自動車技術の研究開発及び応用、知覚的なインテリジェントな道路技術の研究開発、クラウドコンピューティング、知能交通産業発展など5つの分野における百度社の試運転を同意するとある。これをもって、百度が交通強国建設の試運転参加を認められた中国初の民営企業となった。

百度が北京経済技術開発区、広州市黄埔区、中国第一汽車などと連携して、向こう5年間を2つの段階に分けて知能交通の試運転に取り組む。百度はApolloの測定距離が3400万キロとなり、傘下のRobotaxi自動運転タクシーが北京、上海、広州、深圳、重慶、長沙、武漢など12の都市でサービス提供している。うち、重慶と武漢は完全無人タクシーの商用化を実現している。一方、交通運輸部はこれまで68の機構と試運転関連業務を進めているという。

引用:
https://xxgk.mot.gov.cn/2020/jigou/zhghs/202208/t20220824_3670041.html
https://mp.weixin.qq.com/s/IOyOYFEd4MCUfzN9v4t4Yg

「中国電信端末報告」が5G携帯電話性能総合評価を発表

「中国電信端末報告」が5G携帯電話性能総合評価について金額帯ごとのスコアを発表した。

5G、Wi-Fi、GNSS(Global Navigation Satellite System)、ゲーム、待機時間の5つのカテゴリーの85となる指標評価に基づいたスコア得点を端末金額別になっている。3500元(約6.7万)以上の価額帯ではHONOR、小米、VIVO、realmeが上位、3500元以下では、紅米、VIVO、OPPOが上位となっている。

引用:
https://www.fromgeek.com/telecom/493791.html
https://mp.weixin.qq.com/s/-nFFY-Dsnkx4_flao6z_pw