2021年6月末、中国インターネット利用者と携帯電話関連データ

8月27日、中国インターネット情報センター(CNNIC)の『第48回中国インターネット発展状況統計報告』(2021年6月時点)を発表した。

https://m.thepaper.cn/baijiahao_14238200


この発表によると、中国2021年6月末の中国インターネット利用者が10.11億、うち都市部が7.14億、農村部が2.97億となっている。インターネット普及率が71.6%、携帯からインターネットへのアクセスが全体の99.6%、週平均26.9時間インターネットアクセスしている。携帯電話基地局が948万、うち4Gが584万基(61.6%)、5Gが96.1万基、うち2021年1月から6月は19万増。携帯電話利用者が16.14億、5G携帯端末接続数が3.65億であった。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_14238200
http://www.cnnic.cn/hlwfzyj/hlwmrtj/

コロナワクチン接種が累計20億回

中国中央テレビによると、2021年8月26日まで31省地域(新疆を含む)でコロナワクチン接種が累計20億回に達した。8月29日時点で南京市より全国各地へと蔓延した、初の海外輸入型による国内クラスターの発生による高リスク地域で新規感染者の0人感染が14日以上続いたため、全ての高リスク地域全数解除されることになったという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/ucProtpL0HpguLzZxsgfVg
https://mp.weixin.qq.com/s/2scofzSn1rZOWQUkPFgqbQ

中国携帯電話利用者と5GUser のARPU値

各種公開情報より筆者集計

中国携帯電話利用者ARPU値(Average Revenue Per User、1ユーザーあたりの平均的売り上げを示す)を整理してみた。
2021年上半期のデータでは中国移動が最多の52.2元(約835円)、中国電信が45.7元(約731円)、中国聯通が44.4元(約710円)となっている。いずれも2020年よりアップしていることが確認できる。
*中国電信は2020年末ARPU値を発表しておらず、42,8元は2020年上期数値になっている。2020年末5G UserのARPU値が65.6元(約1050円)であった。

中国聯通より2021年上半期5G利用者ARPU値は61元であったとも発表されている。

引用:
各事業者公開情報及び
https://mp.weixin.qq.com/s/zEZbJ-fH7KNCSTxAHjTS2Q
https://mp.weixin.qq.com/s/qFAZfGYz1iayRyG4Fel1aQ

2021年上期、中国5G投資が約9800億円強

事業者各種公開情報に基づき、筆者作成

2021年上期、事業者による5G投資が612.5(約9800億円)億元であった。うち、中国移動が502億、中国電信が110.5億、中国聯通は未発表。2021年の5G投資が下期に集中する可能性が高い。

2021年7月、中国5G端末接続数3.92億、IoT Userが13.1億

8月20日、工業情報化部(MIIT)から1月から7月までの通信業運営状況が発表された。

このデータによると、2021年1月から7月までの電信業務収入が累計8721億元(約14兆円)、前年同期より8.7%増、通信事業者3社による固定通信データ及びインターネット業務収入が1505億元(約2.4兆円)、前年同期より12.3%増となっている。

7月末の携帯電話利用者は16.19億、前年末より2521万純増、うち5G端末接続数が3.92億、前年末より1.93億増となった。昨年11月、12月には携帯電話利用者数のマイナス成長が続いたが、7月末は1.4%増になり、IoT端末利用者も13.1億になり、前年比21.9%増となった。

https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2021/art_8607403763f64a10a11d9694746fce0c.html

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2021/art_8607403763f64a10a11d9694746fce0c.html

2021年7月、5G料金プラン利用者5億突破

7月末、中国5G料金プラン利用者数が5.39億になった。中国電信が6月から706万増の1.38億、中国移動が2891.3万増の 2.80億、中国聯通が774.2万増の1.21億であった。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/omDo3cFNXW2mONKo_eAqpg

2021年7月、5G携帯電話が国内市場の8割!2019年以降の5G携帯電話総出荷台数が3億2776万台

http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202108/P020210812318141275767.pdf

2021年7月、中国国内市場への携帯電話全体の出荷量は2867.6万台、昨年同期より28.6%増となった。うち5G携帯電話が2283.4万台、全体の79.6%を占めている。7月新発売の5G携帯電話が11モデル、全体の42.3%であった。

2021年1月から7月まで国内市場への携帯電話総出荷は2.03億台、5G携帯電話は1.51億台に達した。
2020年1月から12月まで国内市場への携帯電話総出荷は3.08億台、うち5G携帯電話 は1.63億台。2019年1月から12月まで国内市場への携帯電話総出荷は3.89億台、うち2G携帯電話は1613.1万、3G携帯電話は5.8万、4G携帯電話は3.59億台、5G携帯電話は 1376.9万台。

2021年7月末時点、国内市場への5G携帯電話総出荷台数は3億2776万台になった。

引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202108/P020210812318141275767.pdf
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202101/P020210111516579518562.pdf
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202001/P020200109339216954809.pdf

中国『知能ネット自動車路上試験及び応用管理規範(試行)』

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/art/2021/art_cfeb55cbe100409db0b69590e0d9378a.html

2021年7月30日、中国工業情報化部と公安部、交通運輸部連名で『インテリジェントネットワークカー路上試験及び応用管理規範(試行)』通知が公布された。

公布経緯:

2018年4月公布済みの『知能ネット自動車路上試験管理規範(試行)』をベースにこれまで全国27省にて16試験区で3500キロ強の道路で700ほどの試験プレードを発行し、計700万キロの路上試験を行った。

この実績と、2020年6月に国務院弁公室発『運営環境の改善でより良い市場サービスを実施意見』にて提示した「特定路上と区域で知能ネット自動車の応用、自動運転機能試験標準の統一を図る目的で今回の規範を改正し、2021年1月11日に社会一般に意見募集をし、7月30日を以て規範の試行通知が公布されるようになった。

その内容には路上試験+応用管理まで網羅的に規定している:

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2021/art_1abb4923b47d40448a345ca2706fea77.html

同規範には、路上試験項目に応用に関する諸事項を規定している。例えば、応用申請条件(自動運転を240時間あるいは1000キロ以上の路上試験)やC-V2X通信状況、安全性、リスク分析、対応措置の自己申告、交通事故の自己賠償関連、「自動運転応用試験」などの鮮明な標識、搭乗人物の制限、事故発生後の処理項目・5日以内の報告義務など各項目に関して実に詳細に規定している。

引用:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/art/2021/art_cfeb55cbe100409db0b69590e0d9378a.html
https://www.miit.gov.cn/gzcy/yjzj/art/2021/art_bd5ef75343a44e01b3bc87cb7593bc45.html
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2021/art_1abb4923b47d40448a345ca2706fea77.html

中国広電700MHz帯域5G基地局構築計画(地方会社分含む)

中国広電が700MHz帯域5G基地局の構築計画を公開した。
これによると、中国移動と共同で2021年末までには40万基、2022年6月末には48万基になるように構築を計画している。

これに合わせて、中国広電の地域会社も最新の計画を更新した。うち、四川省が最も積極的に取り組んでおり、2021年末までには2.5万、2023年には15万を目標とし、重慶市では中国移動と既に実証実験を進めているという。5Gによる放送事業も全面的に展開していくとしている。

https://mp.weixin.qq.com/s/XW0Pw7TXTIFkS3HUIKhI-w

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/XW0Pw7TXTIFkS3HUIKhI-w

MIITが全国コロナ感染者所在地域の協力調査の強化、通信ビッグデータ・テクノロジーの活用、情報提出・情報伝達効率の向上を求めた!

中国衛生健康委員会によると、7月20日南京市より感染報告を受けて以来、7月30日まで常徳遊覧船→張家界観光地→空港経由で全国14の省20地域で累計262件のクラスターが発生した。8月1日に人民網がその感染ルートを整理し、公開した。

このような大規模なクラスター発生を受け、工業情報化部(MIIT)が8月3日に全国テレビ電話会議を招集し、MIIT劉烈宏副部長が感染者所在地域の協力調査について「再動員、再手配、再徹底化」を全国に求めた。

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2021/art_3770dfc7f2f7426487676f1cc571fd7e.html

会議では5つの具体的指示が出された。

1、政治的業務順位の明確。各地域にて協力調査の最終段階に入っており、コロナ対策を目下最緊急、最重要な業務内容とし、責任明確に地域内の迅速な協力調査を進める。

2、業務内容の徹底化。地域内協力調査は「より迅速に、より的確に」進めれるように、リアルタイムで各種感染情報を把握し、共有する。

3、協同作業の強化。通信ビッグデータを有効に活用し、部庁と省地域の協調連動を強化し、各地の協力調査の期限内完成に積極的に協力する。

4、テクノロジーの活用。現地の実際状況に応じ、通信ビッグデータの応用、活用を探索し、リスクある人々の所在地域の協力調査効果を向上させる。

5、各地で「疫病情況快速登記」(感染状況登記)ミニプログラムのインストールを促し、情報提出・情報伝達の効率をより一層向上させる。

引用:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2021/art_3770dfc7f2f7426487676f1cc571fd7e.html
http://hlj.people.com.cn/n2/2021/0801/c220005-34847546.html?fbclid=IwAR2gBUuIUqSj_zAYeTqU-gI0zvh4pxhmMckXwoQvJ7mYn7SMUge7VMB2mfE
https://mp.weixin.qq.com/s/7xRSCRkNKtOZRbpXUc_sJw