
中国通信産業網は2021年4大通信ベンダーの年報を比較し決算状況を整理した。Huaweiは初の営業収益マイナス成長を呈したが、営業収益と純利益のいずれも6,368億元(約10兆8,256億円)と1,137億元(約1兆9,329億円)とトップの座についているという。
5Gの最新動向-Latest trends
中国通信産業網は2021年4大通信ベンダーの年報を比較し決算状況を整理した。Huaweiは初の営業収益マイナス成長を呈したが、営業収益と純利益のいずれも6,368億元(約10兆8,256億円)と1,137億元(約1兆9,329億円)とトップの座についているという。
中国通信事業者の販促手法が実に多種多様だ。古くから街頭などの出張販売が最も伝統のある方法だが、APP、SNSのWeibo、WeChatなどのあらゆるメディアも活用されるようになり、コロナ禍でオンライン手続も一気に進んだ。一方、ここ数年人出の少ない路地やコミュニティ(社区、日本でいう自治会)、老人ホームのような場所でも営業マンの姿が見られるようになった。
3月24日、工業情報化部と中国情報化消費推進連盟主催「情報消費+農村振興」ハイブリッド座談会が北京で開催した。
座談会では、情報の消費が経済成長を発展させる重要要素であることを強調し、「情報消費+農村振興」を展開する背景には、農村地域における次世代情報技術の応用の促進があるとした。
座談会には、産・官・民が出席した。
産業界として、通信事業者の中国電信、中国移動、中国聯通にプラットフォーマーやアリババ、テンセント、京東、美団、華為、小米、蘇寧、ハイアール、OPPOなど多くのEC大手企業など。
官として、工業情報化部、中国情報通信研究員、中国情報化消費推進連盟が出席した。
民としては、農村地域の幹部代表らがオンラインで参加した(河南省柳州市羅寧県・羅陽県、四川省柳州市嘉陵区・南南県、江西県赣州市・龍南市、山西県呂梁市中陽県・方山県などの県・区役所の関係者)。
引用:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2022/art_3876a3a4e0d2404181670acc3f6201ba.html
https://mp.weixin.qq.com/s/oc5GgZm_9tG9b642QEIL4A
三寒四温が続く中、中国河北省刑台市平郷県油召郷のビニールハウスでは中国聯通社の知能温湿度センサー「ラッパ」サービスが大活躍している。
これまでのビニールハウスでは温湿度管理が大変で農家の人が多い時1日に十数回往復して確認していたところ、今年の春には中国聯通河北省子会社の「デジタル農村」と「5G+スマート農業」プロジェクトで提案した知能温湿度センサー「ラッパ」サービスを利用した。
「ラッパ」サービスには、温湿度センサーに通信機能を追加したIoT、データのクラウド管理、モバイルインターネットを利用して、登録している農家の人の端末から24時間リアルタイムでビニールハウス内の温湿度を閲覧可能にした。同時に高・低温度音声アラーム機能もあり、自動的に電話をかけてきて音声で状況を知らせてくれる。2022年3月現在、中国聯通河北省内では「ラッパ」サービスを3000セットほど提供しているという。
引用:
https://www.wxnmh.com/thread-10260011.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/g1kLvd_QCDDQRlpkPONvpg
2021年中国移動クラウド収入が242億元(約4,114億円)、前年同期より114%増。過去3年間伸び率連続3桁成長、3年間の伸び率合計が業界トップであった。
IDCコンサルティング社2021年第三四半期のクラウドlaaS+paaS市場シェアでは中国移動が7位となっている。1位にはアリババクラウド、2位にテンセントクラウド、3位にHuawei、4位に中国電信、5位にaws、6位に百度知能クラウドが並ぶ。
中国移動クラウドは2020年第四半期で10位、2021年第一四半期で9位、2021年第二四半期で8位であったという。
引用:
https://www.sohu.com/a/532109164_100030976
https://mp.weixin.qq.com/s/UnYUJSfTW6rmyECGxWq_VA
中国移動が2021年度財務報告を発表した。ここ10年最強の業績であると好評を得ている。同社の報告によると、営業収入8,482億元(約14兆4,194億)で10.4%増、通信収入7,514億元(約12兆7,738億)で8%増、伸び率が前年同期より4.8%UP、純利益が1161億元(約1兆9,737億)、5G料金プラン利用者が3.87億で前年より2.2億純増となった。
引用:
https://www.chinamobileltd.com/sc/file/view.php?id=261679
https://www.sohu.com/a/532109164_100030976
2022年1月と2月、通信大手3社のモバイルインターネットデータ通信売上が1072億元(約1兆8,224億円)と前年同期より1.5%と緩やかに伸びているが、電気通信収入の45%を占めている。一方、通信大手3社のIPTV、データセンター、ビッグデータ、クラウド、IoTなどの新興サービスによる収入が508億元(8,636億円)、前年同期より34.1%増、電気通信収入の19%を占めている。うち、クラウドが124.6%、ビッグデータが58%、データセンターが20.6%、IoTが21.9%の急増である。
引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_4f29bc2367764f2788737ee2e7d864c7.html
2022年2月、中国国内市場への携帯電話機総出荷量は1486.4万台、うち5G携帯電話が1137.4万台、携帯電話全体の76.5%であった。同期における新発売携帯電話は29モデル、うち5G携帯電話は15モデル、全体の51.7%であった。
引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202203/P020220321562357503592.pdf
3月17日、中国電信が2021年度財務報告を発表した。
報告によると、営業収入は4,395億元(約7兆4,715億)、前年同期より11.3%増、サービス収入は4,028億元(約6兆8,476億)、前年同期より7.8%増。うち、移動通信収入は1,841億元(約3兆1,297億)、前年同期より4.1%増。親会社株主に帰属する当期純利益は259億元(約4,403億)、24.4%増。2021年の資本支出は869億元(約1兆4,773億)であった。
引用:
https://www.chinatelecom-h.com/sc/media/news/p220317.pdf
https://mp.weixin.qq.com/s/PZna1TczN5I7UlEzb3-WAw
毎年3月15日の世界消費者権利デー(World Consumer Rights Day) になると、中国中央テレビ局が大型番組を企画し、消費者権益保護法に違反している疑惑のあるトピックを全国規模で大々的に取り上げられる。工業情報化部も例年どおり通信事業者のサービスに対するクレームの件数などを公開するが、今年は新しい風となりうるニュースを目にした。
3月15日、浙江省新聞の速報で同省初のライブによる民事裁判の消費トラブル判決があったという。浙江省湖州市長興県に住む張さんが過日に乗用車のバッテリーを交換して四日後に自動車が燃焼した事件があり、調査を経て新しく交換したバッテリーの故障による発火であることがわかった。
3月15日、長興県市場監視管理局、県消費者保護委員会が人民法院と連合し、遠隔でオンライン裁判法廷を開催して、現場調査の画面を確認しながら業者経営者と消費者本人などの当事者による議論を行った結果、被害者の張さんに賠償金6.17万元(約105万円)が支払われる判決となった。一般消費者にも公開し、携帯電話の当該裁判所のWeChat公式アカウントよりライブ傍聴していたという。