中国5G +工業インターネット利活用の成果展示

http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent

昨日から開幕した2020年中国5G +工業インターネット成果展示について政府公式サイトや各種メディアにて大きく取り上げられている。開幕式は本日11月20日となっているため、メインとなるカンファレンス関連が注目されている。


通信事業者ブースではスマート工場、スマート鉱山、自動運転飛行器、Dongfeng汽車ブースでは自動運転バズ、HUAWEIブースではスマート製造、スマート港湾などが報道されている。

http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2020-11/20/nw.D110000gmrb_20201120_3-08.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc

文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2020-11/20/nw.D110000gmrb_20201120_3-08.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc

中国初のローカル5G成果展示会:2020年中国5G+工業インターネット大会が11月21日まで武漢にて開幕

http://www.5giic.cn

武漢市にて政府主催のカンファレンス+成果展示

本日11月19日から21日まで、工業情報化部と湖北省人民政府共同主催の2020年中国5G +工業インターネット大会が湖北省武漢市にて開催される。大会では「すべてのものをつなぐスマートな未来」をテーマに、ハイエンドのカンファレンスの他、5G +工業インターネットの成果展示も同時に行われる。

今回政府主催の特徴

今回は中央政府と地方政府主催のイベンドだけあって2ヶ月前から宣伝し始めて、これまで二度に渡る新聞記者会見を開いてきた。

イベントURLにてhttp://www.5giic.cn申込可能になっているが、パスポートや身分証明書の入力を必要としている点が特徴となる。こちらにてhttp://www.5giic.cn/cms/about/5.html一部のカンファレンスを公開しているが、メインとなるカンファレンスは11月20日の予定となっている。
オンライン展示場http://vrpszz.com/tour/2d9a96860955952f?startscene=0&startactions=lookat(-5.96,-0.72,80,0,0);も常時閲覧可能になっている。

通信事業者からベンダー、5Gサプライチェーン総出の中国初のローカル5G成果展示会

四大通信事業者の中国電信、中国移動、中国聯通、中国広電から中国鉄塔、Qi Anxin、360、TusHoldings、Haier、Inspur Group、Huawei、China Xinke、YOFC、Dongfeng等さまざまな業界や分野における優秀イノベーションカンパニーが勢揃いで展示会を披露している。

メーカー別主な展示内容:

中国電信、中国移動、中国聯通、中国広電、中国鉄塔はローカル5Gの建設枠組み、ソリューションや関連業界での応用などを重点的に展示している。

Huawei、China Xinke、Dongfeng Motor、YOFCなどはスマート製造、、無人生産、遠隔診断、オンラインパトロール、設備データコントローラーと警報関連の応用事例を重点的に展示している。

Haier、Inspur等は、クラウド、ビッグデータ及びその他の工業インターネットプラットフォームの構築成果を展示している。

Tus、 360やQiAnxinなどは、工業インターネットセキュリティブレイン、ファイアウォール、ネットワークセキュリティソリューションなど最新の製品とテクノロジーを紹介している。

文章・画像の引用先:
http://www.5giic.cn

中国の5G応用では20%がTo Cで、80%がTo B!

http://topics.caixin.com/2020/caixin_summit2020/

11月14日、第11回財新サミットで政協経済委員会副主任、工業情報化部元部長の苗圩氏は5Gの応用について以下のように語った。

「5Gアプリケーションシナリオの約20%がTo Cで、80%がTo Bであると考えている。
人と人の間のコミュニケーション、情報の交換以外、5G最も大きなアプリケーションはIoTと工業インターネットにある。工業インターネットとIoTにおいては、IoV(Internet of Vehicles)が最大なソリューションになる可能性がある。」

「無人運転を代表するカーインターネットの発展は世界中で本格化している。我が国では車路協同の発展モデルを決定しており、近い将来、高速道路のデジタル化とスマート化、カーインターネットが発展すれば、車路の協同も進み、車と車、道路と道路、車と人の間の情報共有によるデータ送受信が人と人の通信よりも幾何学的な桁数で増加する」 という。

さらに同氏は「5G建設の未来は非常に良好であり、この段階で自信を強める必要がある。5Gは中国にとって数少ない、既に世界をリードしている分野であり、この機会を逃してはならない。」と明言した。

文章・画像の引用先:
http://topics.caixin.com/2020-11-14/101627938.html
http://topics.caixin.com/2020-11-14/101628017.html
http://topics.caixin.com/2020/caixin_summit2020/
http://www.cww.net.cn/article?id=478953
https://new.qq.com/omn/20201114/20201114A03PQ300.html

5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?上海編

11月5日にアップした5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?工業情報化部が全国各地に指示した「2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始の通知(11月3日)」を受けた上海市での実施状況が確認できた。

https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

上海市「臨港新片区『5G+工業インターネット』シリーズ調査研究座談会」開催

2020年11月3日午前、中国(上海)自由貿易試験区臨港新片区管理委員会(以下「管理委員会」)の指導の下、上海市通信管理局臨港新片区オフィス(以下「オフィス」)と中国情報通信研究院(工業情報化部直轄の通信研究院)が主催した「臨港新片区『5G+工業インターネット』シリーズ調査研究座談会」が管理委員会にて行われた。

工業、工業インターネット、電気通信などの業界から20名以上の専門家代表が参加し、上海市通信局情報通信発展処の一級研究員の黄仙濱氏も出席した。

https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

主な会議内容:解説・意見交換・会議の主旨

会議では、中国情報通信研究院工業インターネットとIoT研究所馬超氏と中国情報通信研究院技術と標準研究所于青民氏が「工業インターネット標識アプリケーション」と「5G+工業インターネット」の全体的な発展状況について解説した。

外高橋造船海洋プロジェクト、電気原子力機器、第一機械工具工場、上海航空機製造、海工機器イノベーションセンター、上海汽車子会社、樹根互聯、中科雲谷、マイクロ衛星工程中心、中国移動、中国聯通、中国電信等の関連責任者が企業ネットワークの建設状況、「5G +工業インターネット」関連シナリオとアプリケーション関連のビジネス状況について意見交換した。

黄仙濱氏が閉会のまとめで以下を言及した。
「臨港新片区は国家戦略の重要な担い手である。
上海市通信管理局は通信業界の主管部門として、管理委員会と密接に連携し、臨港新片区にてオフィス(弁事処)を設置する。その主旨は臨港新片区の5G、工業インターネットなど新世代のインフラの建設の強化にある。この度の座談会、及び一連の調査研究を通じて、企業の「5G +工業インターネット」の現状と要求をより適切に把握し、通信事業者とソリューションプロバイダーが工業企業と精確な連動を図り、新片区における通信インフラ施設の共同建設と、通信業界の新しい発展の実現を期待する。」

「5G +工業インターネット」関連調査研究と目的

今回の上海臨港新片区「5G +工業インターネット」シリーズの調査研究は11〜12月にて展開する予定。
オフィスが中国情報通信研究院調査研究グループを設置し、臨港新片区の重点工業企業、工業インターネット企業、イノベーションセンターなど異なるタイプの企業に対してアンケートと現地インタビュー調査を行う予定。

これらを通じて臨港新片区「5G +工業インターネット」の発展現状をより深く把握し、通信事業者と工業企業及びイノベーションセンター等の主体間の提携を促進し、新片区における5G、工業インターネットの応用アプリケーションの実質的な進展と産業発展に寄与する。

上海臨港新片区の位置

https://baike.baidu.com/item/中国(上海)自由贸易试验区临港新片区/23654821

文章・画像の引用先:
https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?

https://www.sohu.com/a/393512292_100089290

2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始=全国規模での推進

11月3日工業情報化部が2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始を全国宛に通知した。

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_c36f1c9278b949b29dd5ddcb76e5917b.html

当通知は『国務院発インターネット+先進製造業に向け工業インターネット発展に関する指導意見』を徹底化するために、『工業インターネット発展行動計画(2018-2020年)』及び『工業と情報化部弁公庁発工業インターネット推進に関する加速発展の通知』に基づいたとされている。

実質上、工業インターネットの全国的規模での推進を意味すると筆者がとらえている。

モデルプロジェクトのテーマ分野:

1.ネットワークの構築による統合的なイノベーションアプリケーション

2.標識解析による統合イノベーションアプリケーション

3.「5G +工業インターネット」によるイントラネット改造

4.プラットフォームによる統合イノベーションアプリケーション

5.安全イノベーションアプリケーション

の5つの方向に焦点を当て、一定の工業インターネットモデルプロジェクトを選出し、新しいモデルについて広く研鑽し、応用可能な新しいモデル・新しい産業を探索することによって、工業インターネットのイノベーションを推進する。

3.「5G +工業インターネット」によるイントラネット改造

この3番について4つの条件を満たすことになっている。

①イントラネット(企業内部ネットワーク)の改造:
5G混合型内部専用ネットワークやローカルネットワークスライシング等多くの技術を利用し、工場内にて5Gネットワークを構築する。

②融合型アプリケーションの運用:
5GやAI、ビッグデータなどの技術を融合した形で複数以上の生産拠点と周辺関連業務のイノベーションが図れていること。データの収集と感知、正確なコントロール、品質検査、補助的な組み立て、AI物流、メンテナンス、安全コントロール等のアプリケーションを有し、3つ以上の実際利用がある。

③融合型製品イノベーション:
5G通信能力のある工業端末、工業インターネット5Gネットワークゲート、CPEなどの製品を使用する。5Gと編集可能型コントロールシステム(PLC)、分散型コントロールシステム(DCS)等の工業制御システムとの融合やイノベーションを実現する。工業向けの5G基地局、軽量型コアネットワーク設備、クラウト+ネットワーク融合型関連製品を開発し、使用する。

④発展性のあるイノベーション
業界にて転用・推進可能な「5G+工業 Internet」発展ロードマップであるか。

中国Local 5Gの推進について

中国はこれまで日本やドイツ、イギリスのように明確なローカル5G制度を作っておらず、ローカル5G用の周波数確保、投資促進税制やアクションプラン等がなく、ローカル5Gの推進もないかのように見えた部分がある。Local5Gそのものの用語も統一してこなかったが、他国と違った形での展開になる可能性が大きいと筆者が理解している。

文章・画像の引用先:
工業情報化部:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_c36f1c9278b949b29dd5ddcb76e5917b.html
捜狐網:
https://www.sohu.com/a/429316255_783770
https://www.sohu.com/a/393512292_100089290

中国『遠隔医療ネットワーク能力向上の更なる強化に関する通知』

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_7ded5b88748d405faeccaa71a55ad1c9.html

11月2日、工業情報化部と国家衛生健康委員会弁公庁両部門共同発遠隔医療ネットワーク能力向上の更なる強化に関する通知』を公布した。

当該通知では、以下4つについて16項目の具体的な指示を示している。

1.ネットワークのカバレッジ拡大(1〜4項)
2.ネットワーク能力の向上(5〜7項)
3.ネットワークの応用ソリューションの推進(8〜13項)
4.組織的な保障の強化(14〜16項)

1.ネットワークのカバレッジ拡大

末端医療衛生施設のネットワークカバレッジを拡大し、5Gスライシングやエッジコンピューティングなどの高度なテクノロジーを適用して、遠隔医療により優れたネットワーク機能を提供する。ローカル5Gネットワークを二級及びそれ以上の病院にて普及させ、各級医療衛生機構でのブロードバンド台帳へのアクセスを保証し、2022年にて98%以上の末端医療施設にてインターネットへのアクセスを実現する。

2.ネットワーク能力の向上

医療機構のネットワークのスピードアップを図る。公衆インターネットアクセスの機構では100Mb/s以上、専用インターネットアクセスの機構では20Mb/s以上に向上する。遠隔医療技術とサービスモデルを増やし、遠隔医療ネットワーク・プラットフォーム・ハードウェアの一体化建設と建設コストの削減も図り、データ転送のクオリティを向上させ、医療機構内部業務の相互共通と情報共有を実現する。

3.ネットワークの応用ソリューションの推進

5Gネットワークによる遠隔医療での応用を研究し、医療機構と通信事業者間の協力を促し、5Gスマート医療健康聯合実験室やモデル基地の建設を奨励する

5G専用設備へのアクセス能力をアップさせ、5Gの技術的優位性を十分に活かす。
クラウド、病院、AIなどの新しい情報技術を利用し、情報資源の共有を実現し、遠隔診断・遠隔映像・遠隔心電・遠隔救急・遠隔リハビリ・遠隔教育・遠隔介護などネットワークの応用に寄与する技術的なサポートを提供する

「インターネット+健康への貧困緩和」モデル地域を実施。
新しい情報技術を利用した貧困地域末端医療施設衛生サービス能力の向上にて貧困人口の健康レベルをアップさせる。

医療機構ネットワーク利用料金の低廉化政策を策定し、医療機構のネットワーク的な負担を低減する。

4.組織的な保障の強化

各地の通信主管部門は当該地域の衛生健康主管部門と協同体制を構築し、地域の医療情報化を推進する。
「インターネット+医療健康」ネットワーク標準システムを改善する。
「インターネット+医療健康」標準の協力体制を構築する。
遠隔医療ネットワーク品質の監督管理を強化する。
各省域内での遠隔医療ネットワークの監督管理を奨励する。

文章・画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_7ded5b88748d405faeccaa71a55ad1c9.html

深セン、北京、重慶、山東省に続き江蘇省も5G SA Networkカバレッジを発表

http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html

子供達が江蘇省南通森林野生動物園にて5G VRを体験中。

江蘇移動5G建設状況:5G基地局3.4万超
省内全市・県地域中心エリアをカバー

https://www.sohu.com/a/424163378_354877

人民郵電報2020年10月12日の報道によると、2020年に以来、江蘇省中国移動子会社は5Gネットワークの建設に総力を上げてきた結果、3.4万基の5G基地局が全数5G SAネットワークと接続し、安定な通信が確認できたという。

エリア的には、江蘇省内13の市・県地域にて連続的なカバレッジ、重点郷鎮地域では中心エリアのカバレッジができている。ライン的には、重点高速・地下鉄などの交通中枢網を含め、政府ビル・大型デパート・大型病院・重点観光地・重点高級ホテルなどの重点エリアにて5Gネットワークを敷設できた。

5G応用:中国移動社18プロジェクトが工業情報化部より受賞

中国移動研究院主席専門家王大鵬が60%以上の産業においてLocal5Gへのニーズがあると言及!

江蘇移動と常州精研科技の「5G+スマート工場」プロジェクトは、独立した5Gネットワークによって稼働するAI品質検査ロボットが人力に取って代わり、「人工」から「人工知能」を実現している。

5Gとクラウドコンピューティング等のテクノロジーをベースとした 5G +心脳血管疾患インターネット診断・治療プラットフォームは、「5Gでリアルタイム監視、人工知能支援診断、クラウドプラットフォームでのオンライン診断・治療、及び慢性疾患追跡管理」の医療サービスモデルを革新した。この 2つのプロジェクトは、それぞれ第3回「BloomingCup」5Gアプリケーションコンテスト1位と2位を獲得した。

江蘇移動の「5G Smart Grid」、「5G + Smart Industrial Park」、「5G V2X 都市レベルのモデルプロジェクト」等が計3等賞5つ、優秀賞11項も受賞した。

江蘇省より多くの主要企業が5G SAネットワークに基づいたデジタルトランスフォーメーションを図り、生産ラインのデジタル化へと移行している。

江蘇移動と常州精研科技の「5G+スマート工場」が工業情報化部「ブレーミングカップ賞」一等賞受賞。

https://www.sohu.com/a/424163378_354877

朱蓬口海鮮市場での5Gネットワークの実証実験

http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html

文章・画像は以下より引用:
江蘇省OnLine(2020-10-13)
http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html
人民郵電日報(2020-10-12)
https://www.sohu.com/a/424163378_354877

広東省5G基地局設置計画発表とLocal5G帯域

COVID-19前後の人口流動などに代表されるビッグデータが開示されるようになってから、中国では、各種情報の開示が驚くほど速いスピードで進んでいる。5Gによるニューインフラストラクチャ「新基建」においてもその傾向が見られてきた。

5G基地局設置関連情報の公開

7月8日、「広東省5G基地局とデータセンター全体設置計画(2021-2025 年)」(以下「計画」)が公布された。

「計画」では、広東省密集市街地、一般市街地、県地域、郷鎮・郊外、農村地域までの5G基地局についてエリア/周波数別の間隔・密度、設置数(地級市までの2019年末、2020年設置計画数・実際設置数)、2021−2022年、2023ー2025年までの設置計画まで公開している。各通信事業者の周波数帯域について700MHzも含めて発表しているが、ローカル5G用帯域については具体的にせず、「広東省のLocal5G帯域は、全国統一導入計画に従って実施し、広東省にて最初の実証実験が行われるように努力する」としている。データセンターの設置についても具体的な数字を列記している。

広東省のLocal5G動向

広東省のLocal5G帯域について、実は今年3月27日、広東省が「疫病影響対策として情報サービスと消費への促進に関するいくつかの政策措置」(以下「措置」)を関連9行政部門連名で発表していた。

「措置」では、情報インフラストラクチャの構築を加速し、個人および家庭の情報サービスと消費を促進し、情報サービスと消費者への供給の強化が提案されている。潜在的な消費ホットスポットを開拓し、情報サービスと消費を拡大する。「デジタル広東」と「強力なネットワークを強みとする広東」を建設すると呼びかけている。

「措置」の中で疫病による経済的な影響を懸念し、デジタルトランスフォーメーションを目指したLocal5Gについてこのように触れている。
◆ブロードバンドローカル5Gの周波数資源を確保する必要がある。
◆1.8GHz帯域における交通、空港、港、AI工場などのローカル5Gの応用を継続的推し進める。
◆1.4GHz帯域について国に申請し、省全体での政府業務のオンライン利用を推進する。
◆5.9-7.1GHz帯域を申請し、政府業務、公安、危機管理、電力網、高速道路、主要機器製造、サイエンスパーク等の主要分野でのLocal5Gの応用の実証実験を行う。
◆年内5G 独立ネットワークを包括的に建設し、100以上のLocal5Gアプリケーションのデモシナリオを構築する。政府関連業務、公安、緊急管理、送電網、高速道路、船舶、鉄鋼、石油化学製品、石油、ガスパイプ、サイエンスパーク等の主要産業及び分野にいて、10以上のLocal5Gネットワークをスポット的に建設し、地級市政府による5G基地局の建設促進政策を支援する

文章・画像は以下より引用:
广东:5G专网频率按照国家统一部署规划实施,争取广东省先行先试https://new.qq.com/rain/a/20200708A0UAQ400
广东省 5G 基站和数据中心总体布局规划 (2021-2025 年)
http://gdii.gd.gov.cn/attachment/0/395/395643/3026281.pdf
《关于应对疫情影响进一步促进信息服务和消费的若干政策措施》
http://gdii.gd.gov.cn/attachment/0/389/389825/2952978.pdf

「中国5G産業政策とデジタル社会の持続的発展」について学会発表致しました!

2020年7月4日本日、2020年度情報通信学会大会にて「中国5G産業政策とデジタル社会の持続的発展」を発表いたしました。
資料はこちらに置いておきました。
日本ではなかなか出てこない中国5G情報の共有ができれば幸いです。

中国広州市で世界初の地下鉄Local5Gが構築できた!

5月28日、ZTE(中興)と広州移動(中国移動の広州移動地方会社)が広州塔地下鉄駅にて世界初の5G SA無線PRB(Physical Recourse Block)ハードスライシングソリューションを導入した。

このソリューションには、5G端末、5G基地局、ベアラおよび5Gコアネットワークまで含まれ、エンドtoエンドまでの5G地下鉄スライシングネットワークであり、地下鉄分野における世界初のLocal5Gスライシング技術の応用を可能にした。

広州塔地下鉄駅は、中国移動と広州地下鉄の共同提携の5Gスマート地下鉄駅であり、5GベースのAR+顔識別認証機能、安全検査機、セキュリティカメラとセキュリティドアを使用して4K超高精細カメラを設置済み。

広州メトロに導入された同無線PRBハードスライシングは、5G SA環境下での業界初のアプリケーション。 QoS(Quality of Service)に基づくワイヤレススライスに比較して、無線PRBリソースのスライスは、専用のワイヤレススペクトルリソースと同様にハード分離を提供し、柔軟なPRBリソースの排他及び共有機能もサポートできる。広州メトロは、PRBリソースの一定の割合を保留にし、地下鉄Local5Gネットワークの最小と最大帯域幅を確保しつつ、広州メトロLocal5Gネットワークに必要な分離と確実性を保証できる。

本プロジェクトは、広州移動とZTE及び広州市20社以上のベンチマーク企業と関連行政の提携によるもので4月下旬より起動していた。発表後も広州移動、ZTE、広州メトロが引き続き協力し、地下鉄業界におけるローカル5Gネットワークを継続的に運営する。広州メトロの日常運用と管理の効率を高め、広州市をネットワーク、アプリケーション、生態学的にもリーダーシップを備えた「5Gパイロット都市」へと建設していく。

文章・画像が以下より抜粋引用:
https://www.zte.com.cn/china/about/news/20200602C1.html
https://www.ithome.com/0/490/517.htm
http://finance.sina.com.cn/stock/relnews/cn/2020-06-03/doc-iirczymk5050647.shtml
https://mp.weixin.qq.com/s/oWwIn72eKEINsTxTMhPDCg