
2022年上半期における通信大手3社の5G投資額が879億元、うち中国電信は175億元、中国聯通は117億元、中国移動は587億元となっている。
5Gの最新動向-Latest trends
基地局やネットワーク
2022年上半期における通信大手3社の5G投資額が879億元、うち中国電信は175億元、中国聯通は117億元、中国移動は587億元となっている。
10月12日、中国電信WeChat公式アカウントが自社の工業インターネットでの活用事例を取り上げた。
国有企業のセメントメーカーである安徽海螺グループ(Anhui Conch Group Co., Ltd)の安徽芜湖箬帽山鉱区には「5G無人運転」と表記している大型自動運転トラックが作業している。一度で100トンの鉱石を積み込む、重さが50トンにもなる大型トラックには、30のセンサーが搭載されている。ドライバー1名が10数台の大型トラックを遠隔操作可能となっている。中国電信社がインフラ整備と工業インターネット分野の5G技術活用に積極的に取り組み、知能化、情報化技術でセメント伝統産業のDXを図っている事例を宣伝している。
中国深圳市政府は8月に『5G産業サプライチェーン発展の推進に関する若干措置』を公布していた。同措置は、5Gネットワークのエネルギー効率の包括的な改善、5Gサプライチェーンの弱点克服、5Gモジュールと端末産業の発展、5Gアプリケーションの促進などを加速するという5つの主要内容、18条になる具体的な措置を明示している。
5G ネットワークのエネルギー効率を総合的に改善するには、ネットワーク資源の最適化を第1条に提起している。通信事業者に 2G 、 3G ネットワークの終了と、F5G (The 5th generation Fixed networks,第 5 世代固定ブロードバンド ネットワーク) の構築、利用可能なすべての周波数帯域の5G ネットワークへの有効活用、5G プライベートネットワークの構築を奨励すると示している。
*欧州電気通信標準化機構(ETSI)が規定している第5世代の固定通信ネットワーク
引用:
http://www.sz.gov.cn/zfgb/2022/gb1253/content/post_10008653.html
ここ10年間通信業界で大活躍する10人の連載インタビューに中国聯通雲南省子会社党委書記兼総経理の張曇勇氏が登場した。同氏は通信の意義についてここ8年間のデータを用いてこう語った。
工業情報化部のデータ発表によると、2022年8月携帯電話利用者一人当たりインターネットデータ通信料は15.2GB/月、2015年初め当時は205MB/月であったため、ここ7年間で7500%の伸び率となった。一方、利用料金からみると、2014年は1GBあたり139元(約2900円)であったが、2021年末には3.14元(約65円)にまで低減し、その値下げ幅97%に上る。5Gデータ通信料も2019年11月サービス開始した当初より46%も低減してきているという。
引用:
http://www.ccidcom.com/yaowen/20220930/rorBdbEmTyNQQKNHx19iyiablco1g.html
青海省は5Gのエリア拡大を積極的に推進し、2022年8月までの5G固定資産投資額が5.8億元、これまで省内で8353局の5G基地局を構築し、省内全ての郷鎮農村地域まで5Gカバーできたという。
2022年1月から8月までの青海省モバイルインターネットデータ通信量が11.12億GB、昨年同期より26.37%増。8月の一人当たりモバイルデータ通信量が24.13GBとして、全国平均より8.93GB多いという。
9月23日、「2022年5Gスモールセル産業発展シンポジウム」が北京で開催した。中国移動研究員無線と端末技術研究所所長李男氏がスモールセルが5Gネットワークの重要な一部であり、ニーズに合わせて低コストでエリア拡大の問題を解決する鍵になる可能性を語った。
工場や鉱山、病院など産業界からのスモールセルのニーズも高く、2020年以降各通信事業者が全力でスモールセル技術と産業発展を積極的に進めてきた。中国移動社が今後も5Gスモールセルエコシステムの発展を進め、クラウドネットワークから計算力ネットワークへと目指しているという。
引用:
http://www.cww.net.cn/article?from=timeline&id=568844&isappinstalled=0
https://mp.weixin.qq.com/s/jVHjC8qtPadVQFySKblP0g
9月27日、中国広電社がチベット自治区と青海省で5Gサービスを開通したことを発表した。これをもって、中国国内で5Gサービスを全国展開したということになる。これまで6月27日に20の省、7月27日で9の省地域で5Gサービスを開通してきた。
引用:
http://www.tibet.cn/cn/news/zx/202209/t20220928_7281762.html
https://mp.weixin.qq.com/s/Mojb2rSRng-kJD6p7avTyQ
工業情報化部の最新発表によると、2022年8月末全国で5G基地局210.2万整備済みという。当初、2022年末200万を目指しているが、8月末で目標達成となった。
2022年8月末の工業情報化部発『通信業経済運行情況』によると、8月末のIoT接続数が16.98億、同月末の中国携帯電話利用者数の16.68億を上回った。IoT接続数がこれまで堅調に伸び続けてきており、この8月で初めて携帯電話利用者を超えることになった。
引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_146e5784030e4cdcbd5698e4e3e19341.html
中国情報通信研究院(CAICT)の集計によると、2022年第二四半期における携帯電話移動通信網使用開始を申請した携帯電話端末が89モデルある。うち5G携帯電話が49 モデル、全体の55.1%となっており、2021年第二四半期と比較して2.3%減、2022年第一四半期とほぼ同じ水準にとどまっている。
一方、4G携帯電話は37モデル、全体の41.6%となり、2021年第二四半期と比較して0.2%減、2022年第一四半期より2.3%減となっている。3G携帯電話は0%、2G携帯電話は全体の3.4%となっている。
引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202209/P020220916496444887685.pdf