小馬智行(Pony.ai)の自動運転車が広州市でタクシー許可取得、中国の自動運転が実用段階に入った

4月24日、中国国内自動運転ユニコーン企業である小馬智行(Pony.ai)が広州市南沙区2022年タクシー許可を取得したと発表。落札通知には、広州市知能ネット車の運営技術的条件を満たした自動運転車によるタクシー運送サービスを許可するとある。小馬智行は中国国内初の自動運転企業のタクシー許可証取得企業となり、全国範囲のタクシー管理下に置かれることになり、自動運転が実用段階に入ったことを意味する。

小馬智行は当区にはタクシー車両として自動運転車両100台を投入することになった。Robotaxiの運営企業としても、これまでの試験段階を経て一般乗用旅客自動車運送事業範囲内になった最初のケースでもある。

小馬智行がタクシー許可取得までの経緯:
2022年3月16日、広州市南沙区よりタクシー100台の入札告示が発表され、
4月15日、小馬智行が85.76点の最高点数で広州市南沙区交通発展有限公司などの伝統企業と大きな差をつけ、最有力候補となった。
今回、小馬智行が取得したタクシー許可は広州市知能ネット自動車試験後最初の運送経営許可である。

今回の小馬智行のタクシー許可取得は、中国国内で自動運転車による一般乗用旅客自動車運送事業サービスを普通車両運送サービスと同等な扱いをすることも意味する。小馬智行は5月から広州市南沙全域800平方キロ範囲内で有料のタクシーサービスを提供し、乗客がPonyPilot+Appより利用可能になる。タクシー営業時間は8:30から22:30時まで、利用料金は広州市タクシー業界の統一定価でその営業範囲は広州市全域に拡大する予定だ。

http://www.cb.com.cn/index/show/zj/cv/cv135160791269

引用:
http://www.cb.com.cn/index/show/zj/cv/cv135160791269
https://xw.qq.com/cmsid/20220425A0AJ6P00
https://36kr.com/p/dp1713591575668229

モバイルインターネットデータ通信量の地域格差

工業情報化部発「2022年第一四半期の通信状況」によると、3月のチベット、青海省、雲南省の一人当たりのモバイルインターネットデータ通信量が20GBを超え、最も低い黒龍江省の9.6GBの2倍以上であった。トップ4から6にも新疆、貴州省、寧夏が並ぶなど、中西部の一人当たりのモバイルインターネットデータ通信量の顕著さが目を引く。

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_3395e5ba4f9349bba7d77ae8f166894c.html

『2022年デジタル農村発展業務要点』の目標

中国中央インターネット情報弁公室、農業農村部、国家発展改革委員会、工業情報化部、国家郷村振興局連盟発『2022年デジタル農村発展業務要点』が公布された。

同『業務要点』では、10の分野における30項になる重点業務を明確した。
農村におけるデジタルインフラを推進し、重点農村と一部の重点行政村での5Gカバレッジを実現し、農村地域のインターネット普及率を60%以上、農産品のEC売上高を4300億元(約7兆3,100億円)以上目指すなどの目標を示している。

引用:
http://www.cac.gov.cn/2022-04/20/c_1652064650196835.htm

中国電信&テンセントがEC向けの5Gプライベートネットワークと「5G+EC聯合実験室」発表、ライブコマースへの5G応用

4月19日、中国電信とテンセント連名した形で「5G ECプライベートネットワークソリューション」と共に「5G+EC聯合実験室」の成立を発表した。

『2021年中国EC産業研究報告』によると、2021年の中国ECユーザーが4.74億、EC中心利用者数が2.34億、年間3.6億ドルの売り上げで世界一のEC市場であった。これまでのEC分野の通信は有線+WiFiが現状であった。

2021年秋以降、中国電信とテンセントがEC向けの5Gプライベートネットワークの設計と研究開発を開始し、5Gコアネットワークを利用してクラウド上で管理できるようにし、現場ではUPF、5Gスモールセル基地局を設置する形でWiFi+5Gによる通信を実現したという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/fJvZBY93x-IUTwz0UgoSlw

2022年3月、5G基地局が156万基突破

4月19日、中国国務院新聞弁公室が新聞記者会見を開催し、2022年第一四半期の工業と情報化発展状況について紹介された。2022年第一四半期で5G基地局13.4万基を整備し、これまで累計156万基を開通済みであると発表された。

引用:
http://www.scio.gov.cn/m/xwfbh/gbwxwfbh/xwfbh/fzggw/Document/1723079/1723079.htm

中国メタバースの6つの技術的サポート

4月15日、中国通信産業網が専門家8人による講談をまとめ、中国メタバースの技術的サポートについてBIGANTの6つあると発表した。
B:Blockchain :NFT、DID、DAOなどの応用のベースとなるもの
I:Interactive:XRなど
G:Game:ゲームエンジン、バーチャル技術、バーチャル仮想空間
A:AI
N:Network:5G、Wi-Fi6など
T:IoT:デジタルツイン、バーチャルとリアルの融合

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/gHCrzpRkOW-h5XnxaUcSiA

中国3大通信事業者のメタバース動向

メタバースが5Gのキラーコンテンツになるだろうと言われている中、昨年から中国3大通信事業者が大変意欲的だ。

2021年10月19日、中国聯通が2021世界VR産業大会でVR産業を大いに発展させると発表した。

11月3日、中国移動がグローバルパートナー大会で、中国移動がメタバースのMIGUロードマップを発表し、計算力ネットワークに基づいたゲーム、コミュニティプラットフォーム、バーチャルアイドルなどを媒体としたメタバース系サービスを発表した。

11月12日、中国電信5Gイノベーションフォーラムが広州にて開催した。フォーラムでは、メタバースに立脚したイノベーションを目指した「盤古計画」を発表した。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_16387590
https://mp.weixin.qq.com/s/hcrhBZQlDTvmI2K_9w1Iig
ht
tps://www.sohu.com/a/523712492_421107

中国広電黒龍江省子会社が中国広電5G携帯電話の初通話を実現

4月12日、中国広電黒龍江省子会社が5G初の携帯電話通話を実現した。黒龍江省通信管理局、黒龍江省中国移動、中国電信、中国連通の協力のもとで4月8日には中国広電5G初の携帯電話通話を省内、4月12日には省外と実現できたという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/c0rLDSFPCDOt-mV87lFbYg

2021年末中国携帯電話の普及率は116.3%、固定電話はわずか12.8%

https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_e8b64ba8f29d4ce18a1003c4f4d88234.html

筆者整理資料

2021年末中国携帯電話利用者数は16.43億、普及率は116.3%。対して固定電話は1.81億で普及率がわずか12.8%に止まっている。携帯電話の利用者数が固定電話を逆転したのが2003年であった。その後、固定電話も伸びつつけてはいたものの、2007年をピークで次第に低下している。

携帯電話利用者16.43億のうち、4Gが10.69億、5Gが3.55億。4Gと5Gが合わせて携帯電話利用者数全体の86.7%を占めることになっているという。

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_e8b64ba8f29d4ce18a1003c4f4d88234.html

上昇する通信事業者の電気料金支出

3社合計費用

3大通信事業者の電気料金に関するまとめがあった。
2020年中国移動社は376.6億元(約6,402億円)、中国電信社は146.4億元(約2,488億円)、中国聯通は129.0億元(約2,193億円)となっていたが、3社のうち2社が2017年以降上昇する傾向にある。3社合計の電気料金支出費用を見ても2020年より一気に上昇している傾向が見てとれ、2021年はさらに上昇している可能性が高いと言われている。

引用:
https://www.ithome.com/0/610/117.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/osei4Kh6P4EKUEAufJW5XA