中国移動が『サービスプロバイダのデジタル戦略:グローバルベンチマーク分析2022』で1位、NTTが4位

調査会社Omdiaが発行したService Provider Digital Strategies: Global Benchmark and Analysis 2022では、主要通信事業者12社のデジタル戦略を調査分析している。

同報告では、主要通信事業者12社デジタル戦略を総合的に評価し点数化している。35点満点中、中国移動が27.5点で1位、韓国のSK TelecomとヨーロッパのVodafoneがそれぞれ26.5と24点で2位と3位、NTTが23点で4位となっている。各社の評価においては、それぞれのデジタル戦略、デジタルサービス、ネットワークイノベーション、家庭ブロードバンドなどを総合的に評価している。中国移動はデジタルサービス、家庭ブロードバンド、ネットワークイノベーションなどの評価点が高かったため、中国移動が27.5点の高得点で2022年デジタル化戦略のベンチマークランキングをリードしている。この高得点は中国移動社のデジタル化業務の規模と推進、2021-2025年「パワービルディング」発展戦略の制定、5Gカバレッジの急整備、個人・家庭・政府関連企業と新興市場という4大業務の推進目標、デジタルチャイナとスマート社会の先導的推進によって得られていると結論づけられている。

引用:
https://omdia.tech.informa.com/OM022018/Service-Provider-Digital-Strategies-Global-Benchmark-and-Analysis-2022
https://www.c114.com.cn/news/16/a1198023.html
https://finance.sina.com.cn/tech/2022-06-17/doc-imizirau9046300.shtml?finpagefr=p_114

中国渡航隔離期間の短縮、通信行程カード(移動履歴表示)「星印」の取り消し

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2022/art_36ff88f0778b4619a1b143f1d8f4444e.html
http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/29/content_5698411.htm

6月29日午後、中国工業情報化部公式サイトから「通信行程カード」星印表示の取り消し通知が公開された。

「通信行程カード」とは、2020年3月25日より中国で操業開始に向けて、国民の移動履歴を把握する目的として、中国CAICT、中国電信、中国移動、中国聯通社によって構築された通信ビッグデータをベースにしたインタフェースだ。携帯電話利用者はWeChat、WeChatミニプログラム、QRコード、インターネットブラウザを通じて、過去14日間の移動履歴を検索できる。

一般的には行程カードに「星印」が表示されると、過去14日間の移動履歴に中高リスク地区が含まれると認識される。工業情報化部のこの通知を強く賛同するネット上の書き込みが散見されている。

前日となる6月28日には、濃厚接触者&海外入国者隔離時間を14+7日間から7+3日間に調整された。集中施設での隔離が14日間から7日間、自宅隔離観察が7日間から3日間に修正され、トータル10日間の移動制限になったばかりだ。

*通信行程カードの「星印」に関しては、2022年1月17日のCAICT報道によると、移動履歴に表示されている地域名の右上に表示される星印は、中高リスク地区が含まれることを意味する。移動履歴のある本人がこれらの中高リスク地区に実際行ったという証明にはならない。星印と本人の健康状況とは無関係にあり、中高リスク地区が含まれているという表示だという。この星印は各都市の中高リスク地区の認定によって変化し、各地衛生健康委員会の最新情報によって更新される仕組みになっている。

引用:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2022/art_36ff88f0778b4619a1b143f1d8f4444e.html
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1736955809060626976&wfr=spider&for=pc
http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/29/content_5698411.htm

700MHz帯域の優位性と中国広電の5G基地局整備

中国広電は6月27日より移動通信サービスを開始した。同社の最大の優位性は700MHz帯域にあり、業界から「黄金帯域」と言われてきた。一般的には700MHz帯域5G基地局のカバレッジは3.5GHzの3倍と言われている。この黄金帯域ベースのネットワーク整備は多額な設備投資、基地局設置費用、電気代、人件費を節約できる。中国移動、中国電信、中国聯通の5Gは2.6GHz、3.5GHz帯域を中心としているが、あるベンダーから提供されている各帯域のカバー範囲を見ると、700MHz帯域のカバレッジがより大きくなっており、農村部では4.66キロにも及んでいることがわかる。

中国広電は2021年で5G基地局20万基、2022年には28万追加構築し、2022年末で合計48万基になる予定だが、他社の半数ほどであるが、700MHz帯域によるネットワークのカバレッジが決して他社に劣ることがないだろうという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/mIfglrfGhDhKPNEROq2AfQ

2022年6月27日、中国広電5Gサービス開始

中国広電5Gネットワークサービス起動式が中国共産党歴史展覧館で開催した。中国広電は2019年6月に通信大手3社と共に5Gライセンスの交付を受けて3年経過した。2019年12月に取得した192から始まる携帯電話番号サービスもようやく2022年6月27日実現できた。同社の5Gネットワークのサービス開始は中国全国ケーブルテレビネットワークと広電5Gネットワークの一体化発展を意味し、中国初の「ケーブルテレビ+5G」が融合した新しいスタートとなる。

4Gサービスは38RMB/月から、5Gサービスは118RMB/月からとなっている。

画像引用:
中国広電社公式アカウントより

中国広電5Gサービス開始カウントダウン

中国広電5Gサービアがカウントダウンしている。同社のWeChat公式アカウントが5月28日に審査を経て、6月15日より起動した。6月26日本日まで192から始まる携帯電話の予約が続いているが、公式アカウントによると、中国広電の5Gサービス開始までいよいよ残り1日のみ、5Gサービス開始への期待が高まっている。

2022年5月、中国5G料金プラン利用者が8億9929万

通信事業者の公開情報を基に作成

中国3大通信事業者の発表によると、2022年5月末の中国5G料金プラン利用者数が8億9929万であった。うち、中国電信は2億2447万、中国移動は4億9512万、中国聯通は1億7970万であった。

上海市で2022年末まで室外5G基地局6万基を整備する目標

https://www.shanghai.gov.cn/jbjfsk/20220602/546858f095c245918cd2a5103f654fe9.html

6月1日、上海市経済と情報化委員会、上海市通信管理局が中国移動上海、中国聯通上海、中国電信上海社と共に「ギガビッド、クラウドネットワークで企業応援」上海電信企業応援行動計画発表会を行ない、「上海市ギガビッド、クラウドネットワーク企業応援行動計画」を公布していた。

同計画では、企業通信コスト削減、操業開始支援、企業のデジタルベースを3つの柱として具体的な10の項目を掲げている。中には、ブロードバンド費用支払い3ヶ月延期、中小企業の通信費の10%削減、企業向けギガビットネットワークのカバレッジについても具体的な指標を挙げている。2022年末まで室外5G基地局6万基を整備し、各産業むけにプライベート5Gを構築するとある。

引用:
https://www.shanghai.gov.cn/jbjfsk/20220602/546858f095c245918cd2a5103f654fe9.html
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_18394379

中国で相次ぐ通信事業者4社間の相互接続開始報道

6月6日の中国広電社5Gブランドの公開をめぐって、中国各地で中国電信、中国聯通、中国移動、中国広電社間の相互接続イベントが相次いている。

北京市では工業情報化部、国家ラジオテレビ局、地方では各地方の通信管理局が主催した形で地域内の通信大手4社を引き合わせ、中国広電のサービス開始と共に、中国広電と中国移動の共同建設や通信大手4社間の相互接続開始を大いに報道している。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/1BgZqbn3-j2Dc5zqjC6-Ig
https://mp.weixin.qq.com/s/qum3kiNfewa0XMOyzShgGQ