中国5G基地局の地方分布

2022年4月末、中国で161.5万基の5G基地局が整備されている。世界5G基地局の60%を占め、2022年末には200万基を突破する見込みだ。通信産業網の集計によると、東北部地域で10.5万、東部地域で78万、中部地域で33.5万、西部地域で38.6万となっている。

引用:
http://www.ccidcom.com/yaowen/20220607/5uGImC8g2UNTD7YdO19964wtr69y4.html

中国の5G投資額

中国5Gライセンスの交付(2019年6月6日)を受けてからまる3年になった。各通信事業者の5G投資額をみると、中国電信は3か年で865億元、中国聯通は736億元、中国移動は3171億元と、全体的に4772億元になった。中国移動は緩やかに伸び続けているが、中国電信と中国聯通はいずれも2020年で倍増したものの、2021年には減少した傾向にあることがわかる。

引用:
各通信事業者年末発表を基に筆者作成
https://mp.weixin.qq.com/s/ETOLKrR4f5ePS49cXdJhFA

中国で4つ目となる通信事業者、中国広電社が5Gブランド公開

工業情報化部より5Gライセンスの交付を受けて丸3年となる2022年6月6日、中国広電社は北京で「中国広電」、「広電5G」、「広電慧家」3つのサービスブランドとLogoの発表会を開催した。同時に中国広電各地の営業店、営業ホールも同時に新ロゴを使用開始した。

発表会場では、192より始まる全国規模の携帯電話番号の予約システムも起動した。番号予約期間中は利用者1人つき番号1個予約可能とし、北京市は月基本料金は69元(約1,311円)からの料金設定、2年間契約、500元(約9,500円)以上の利用料金の前払いを条件としている。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/hIBWNkrANfYVnPhSWr_CkQ
http://m.ccidcom.com/yaowen/20220606/tFi8i6yuxRse8MdZC1992zqb0a5i4.html

2022年4月、中国5G基地局161.5万整備済み

工業情報化部発表情報を元に筆者作成

中国工業情報化部の最新データによると、2022年4月末5G基地局を161.5万基整備した。5G基地局が移動通信基地局全体の16%に達した。

2019年6月の5Gライセンスの交付から間も無く3年になるが、通信事業者間で共同建設を進めてきた結果、2021年末には142.5万基の5G基地局を整備し、中国国内293の地級市都市全域をカバーし、98%の県地域と80%の郷鎮地域を5Gカバーできた。2022年第一四半期でさらに13.4万基、4月には5.6万新規整備した。

引用:
http://www.cznews.gov.cn/newweb/news/caijing/2022-05-28/64656.html
http://www.xinhuanet.com/2022-05/28/c_1128691333.htm

地震被災地の迅速な通信応急復旧

中国時間6月1日17時0分、四川省雅安市蘆山県でマグニチュード6.1の地震が発生した。
震源地では中国聯通社の62基の基地局の通信障害が発生し、48基の基地局で停電、さらに3箇所での通信中断があった。

地震直後、中国電信雅安市子会社は17時15分と17時49分に2つの応急隊を派遣した。中国移動雅安市子会社も現地への応急隊を派遣するなど、延べ62人の技術者が出動した。中国聯通社雅安市子会社も突撃隊4隊を派遣し、10キロになる光ファイバーを現地に運送して応急処置を行なった。

地震発生1時間後の18時0分には四川省雅安市内被災地域内全ての通信が一時的に正常復旧したという。

引用:
http://m.ccidcom.com/yunying/20220601/xVA9SD7wLPMuUwPkG198od5zaj0jc.html

中国広電江蘇省4G/5G料金プラン公開

https://view.inews.qq.com/a/20220530A06MPU00

5月26日、江蘇省中国広電社が江蘇省中国聯通、江蘇省中国電信、江蘇省中国移動の3社との5Gサービス連携協議を結んだ。

続いて江蘇省中国広電社の料金プランもインターネットで報道された。これによると、4Gと5G料金プランは12のランクがあり、4G料金プランは4ランクあり、19元、39元、59元、69元/月、5G料金プランは89元から589元/月までの8ランクある(1元は約19円)。上記料金プランは2022年中はキャンペーン期間となり、利用者に対して全て40%OFFサービスを提供するため、4Gは実質11元(約209円)/月、5Gは実質53元(約1007円)/月となる計算だ。

引用:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1733960239202180157&wfr=spider&for=pc
https://mp.weixin.qq.com/s/3TU3Tx-sUBehQjiuXKp4mg
https://www.163.com/dy/article/H8MQMB390531R2C4.html
https://view.inews.qq.com/a/20220530A06MPU00

IoT接続の応用サービスが通信事業者の次の目標

https://mp.weixin.qq.com/s/Lezw0cRQ-kIH6TEWuv1aOw

中国通信産業網は、2022年4月末の事業者別の中国携帯電話とIoT利用者数、それぞれの営業収入を整理した。携帯電話とIoT利用者数の規模はほぼ同水準だが、その営業収入額(単位:億元)の差は大きい。通信事業者にとって、IoTサービスには大きな可能性があるともとらえられる。しかし、IoT接続数を増やす鍵となるのは、接続関連の応用サービスの創出とそれによる新しい価値の創造が大きなポイントとなろうと指摘されている。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/Lezw0cRQ-kIH6TEWuv1aOw

高齢者向けの通信サービス

世界60歳以上の人口が急増し、2050年には16億になる予想もあり、高齢者社会の問題が社会一般広く注目されている。2022年世界電信日の主テーマは「高齢者向けの健康な高齢化へのデジタルテクノロジーの実現」であり、中国通信産業網は通信大手3社現行の高齢者向けサービスを整理した。

通信事業者3社とも高齢者向けにサービスブランドを打ち出し、専用のホットラインを設置している。営業ホールでは「高齢者向けの通路、高齢者専用窓口」、APPでは「高齢者ページ」を設けている。高齢者向けの通信メディア利用講座、高齢者向けの料金プラン、高齢者向けの端末や位置情報サービスも提供しているという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/qOYPXkq0RkP98aEGpMN8zg

SEA-H2X国際海底ケーブル計画

5月12日、中国移動国際有限公司(CMI)、中国聯通国際有限公司(CUG)、Converge Information and Communications Technology Solutions, Inc.(Converge)及びPPTEL SEA H2XがSEA-H2X国際海底ケーブルの敷設について合意した。

SEA-H2Xは中国海南省、中国香港、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポールなど間を接続し、さらにベトナム、カンボジア、インドネシアに延長する。完成後はアジア地域のネットワーク接続を大幅強化することになる見込みだ。SEA-H2Xは、International Submarine Cable Allianceのメンバーが共同で運営し、HMN Tech(Huahai Communication Technology Co.、Ltd)が建設することになった。

SEA-H2X国際海底ケーブルの全長は5,000キロメートルを超え、最大160 Tbpsの設計容量を備えた高水準の光ファイバーケーブルを使用する。シンガポールと香港間は8ペア以上の光ファイバーケーブルが配置される予定だ。 SEA-H2X海底ケーブル計画は、2024年の開通を予定している。アジアで高まるネットワーク帯域幅と高速接続の需要に効果的に対応し、5Gの進化のための新しいネットワークエコシステムの共同構築と世界デジタル経済のさらなる発展に寄与する見込みだ。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/lhDP-wQE30N1kEPB1jt4Gw
https://mp.weixin.qq.com/s/gdIbUeD-700V6d-2__oYrA
https://mb.com.ph/2022/05/12/sea-h2x-submarine-cable-digitally-transforming-asia-by-2024/
https://world.toleratr.com/sea-h2x-submarine-cable-will-digitally-transform-asia-by-2024-manila-bulletin-2/

ブロックチェーンについて中国国家情報センターと中国移動社が協議

https://mp.weixin.qq.com/s/4JnJItgUArMenvvwg8lpMw

5月9日、中国国家情報センターと中国移動社がブロックチェーンについて協力すると協議した。

「BSN」とはBlockchain-based Service Network(ブロックチェーンサービスネットワーク)の頭文字をとり、これまで中国国家情報センター内に設置している「BSN開発協会」が中心として国家主導で進めてきた。

今後の方向として、デジタル経済の発展に向けて、BSN、スマートシティ、デジタル政府、5Gの応用を推進していくとしている。今後の予定として、中国移動社が5G、計算力ネットワーク、社内「智慧中台」プラットホーム(シームレスな接続の実現を目指している)を重点とする新しい情報インフラの優位性を発揮させ、「シームレスな接続」+「計算力ネットワーク」+「能力」の新しい情報サービスシステムを構築するという。

引用:
http://www.sic.gov.cn/News/634/11511.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/4JnJItgUArMenvvwg8lpMw