デジタル化で消費財工業の「三品」推進行動方案(2022−2025)

7月2日、工業情報化部と商務部、国家市場監督管理総局、国家薬品監督管理総局、国家知的財産局連名発『デジタル化で消費財工業の「三品」推進行動方案(2022−2025)』が公布された。

同方案では、未来4年における消費財工業の「品種増加、品質向上、ブランド品創出」の重点業務を確立した。一連のデジタル政策で、2025年まで中国全国範囲内で新しい商品、名品、質の良い商品をつくり出し、より競争力のある品質とブランド力で消費ニーズを刺激し、消費財工業の消費を促そうとしている。

引用:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/tz/art/2022/art_4fc7ddaa999b48d58c16a37809d6dd57.html
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcjd/art/2022/art_f3e4b26dd72540af8f7bd506216ef5e0.html
https://m.gmw.cn/baijia/2022-07/05/1303028556.html

中国渡航隔離期間の短縮、通信行程カード(移動履歴表示)「星印」の取り消し

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2022/art_36ff88f0778b4619a1b143f1d8f4444e.html
http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/29/content_5698411.htm

6月29日午後、中国工業情報化部公式サイトから「通信行程カード」星印表示の取り消し通知が公開された。

「通信行程カード」とは、2020年3月25日より中国で操業開始に向けて、国民の移動履歴を把握する目的として、中国CAICT、中国電信、中国移動、中国聯通社によって構築された通信ビッグデータをベースにしたインタフェースだ。携帯電話利用者はWeChat、WeChatミニプログラム、QRコード、インターネットブラウザを通じて、過去14日間の移動履歴を検索できる。

一般的には行程カードに「星印」が表示されると、過去14日間の移動履歴に中高リスク地区が含まれると認識される。工業情報化部のこの通知を強く賛同するネット上の書き込みが散見されている。

前日となる6月28日には、濃厚接触者&海外入国者隔離時間を14+7日間から7+3日間に調整された。集中施設での隔離が14日間から7日間、自宅隔離観察が7日間から3日間に修正され、トータル10日間の移動制限になったばかりだ。

*通信行程カードの「星印」に関しては、2022年1月17日のCAICT報道によると、移動履歴に表示されている地域名の右上に表示される星印は、中高リスク地区が含まれることを意味する。移動履歴のある本人がこれらの中高リスク地区に実際行ったという証明にはならない。星印と本人の健康状況とは無関係にあり、中高リスク地区が含まれているという表示だという。この星印は各都市の中高リスク地区の認定によって変化し、各地衛生健康委員会の最新情報によって更新される仕組みになっている。

引用:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/sjdt/art/2022/art_36ff88f0778b4619a1b143f1d8f4444e.html
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1736955809060626976&wfr=spider&for=pc
http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/29/content_5698411.htm

中国国務院発『デジタル政府建設強化に関する指導意見』

http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/23/content_5697326.htm

6月23日、中国国務院発『デジタル政府建設強化に関する指導意見』が公布された。同意見では2段階の目標を設定している。2025年までに、政府ガバナンス力に合わせたより健全化したデジタル政府システムの構築を目指す。2035年までに、国家ガバナンスシステムとガバナンス機能の近代化と互換性のあるデジタル政府システムの枠組みを完備する。より機敏で効率よく精確であり、公正なデジタル政府の完成を目指すとある。目標達成には、7つの重点任務も明確にした。

引用:
http://www.gov.cn/xinwen/2022-06/23/content_5697326.htm
http://www.gov.cn/zhengce/content/2022-06/23/content_5697299.htm

中国県地域デジタル農村の指標に関する報告

5月30日、北京大学新農村発展研究院とアリ研究院連名の『県地域デジタル農村指数報告』発表会を開催した。発表会には北京大学新農村発展研究院院長黄季焜教授が出席し、発言した。同氏の発言によると、デジタル農村の指標にはインフラ、経済、ガバナンス、生活の4つが含まれる。農業GDPの割合が3%以上の2481の県地域を対象している。

同研究によると、デジタル農村の指標においては「東高西低」、「3つの階段状」になっている(左図)。農村デジタルインフラにおいては、「東西格差」が小さく、地域差が縮まってる傾向が見られたという。

引用:
https://m.gmw.cn/baijia/2022-06/02/35783357.html
http://finance.people.com.cn/n1/2022/0531/c1004-32435095.html
ht
tps://baijiahao.baidu.com/s?id=1734440314373954709&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1734318354947747730&wfr=spider&for=pc

上海市で2022年末まで室外5G基地局6万基を整備する目標

https://www.shanghai.gov.cn/jbjfsk/20220602/546858f095c245918cd2a5103f654fe9.html

6月1日、上海市経済と情報化委員会、上海市通信管理局が中国移動上海、中国聯通上海、中国電信上海社と共に「ギガビッド、クラウドネットワークで企業応援」上海電信企業応援行動計画発表会を行ない、「上海市ギガビッド、クラウドネットワーク企業応援行動計画」を公布していた。

同計画では、企業通信コスト削減、操業開始支援、企業のデジタルベースを3つの柱として具体的な10の項目を掲げている。中には、ブロードバンド費用支払い3ヶ月延期、中小企業の通信費の10%削減、企業向けギガビットネットワークのカバレッジについても具体的な指標を挙げている。2022年末まで室外5G基地局6万基を整備し、各産業むけにプライベート5Gを構築するとある。

引用:
https://www.shanghai.gov.cn/jbjfsk/20220602/546858f095c245918cd2a5103f654fe9.html
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_18394379

中国の5G投資額

中国5Gライセンスの交付(2019年6月6日)を受けてからまる3年になった。各通信事業者の5G投資額をみると、中国電信は3か年で865億元、中国聯通は736億元、中国移動は3171億元と、全体的に4772億元になった。中国移動は緩やかに伸び続けているが、中国電信と中国聯通はいずれも2020年で倍増したものの、2021年には減少した傾向にあることがわかる。

引用:
各通信事業者年末発表を基に筆者作成
https://mp.weixin.qq.com/s/ETOLKrR4f5ePS49cXdJhFA

「農村建設行動実施方案」でデジタル農村を発展

http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/24/content_5692003.htm

http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/24/content_5692003.htm

http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/24/content_5692003.htm

5月23日、中共中央弁公庁・国務院弁公庁発『郷村(農村)建設行動実施方案』を公布し、12条の重点業務を明確した。

第9条にはデジタルの農村の発展が取り上げられている。デジタル技術と農村生産生活の融合応用、デジタル農村試験地の展開を継続する。農村地域の情報インフラ建設、農村光ファイバー、移動通信ネットワーク、デジタルテレビと次世代インターネットのカバレッジ、農村通信ネットワークの品質とカバーを向上させる。農業農村のリモートセンシング衛星インフラ、農業農村ビッグデータシステム、重要農産品サプライチェーンビッグデータの構築を推進する。スマート農業、「インターネット+」農産品出荷、デジタル技術で農業振興、スマート農業気象台を促進する。農村管理サービスのデジタル化、農村集団経済・集団資産のデジタル化管理、「インターネット+」サービスの農村地域への展開、農業関連業務のオンライン化、農村災害監視予報情報の共有を加速する。「雪亮プロジェクト」の実施、農村地名情報サービスの徹底化をはかる。

引用:
http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/24/content_5692003.htm
http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/23/content_5691974.htm
http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/23/content_5691881.htm
https://m.thepaper.cn/baijiahao_18242032

2022年世界電信日は高齢者サービスが注目されている

5月17日は世界電気通信日、今年の中国では特に高齢者むけの通信サービスなどが社会一般から広く注目されている。

2021年11月18日、中共中央・国務院発「新時代高齢者業務の強化に関する意見」が公布された。2022年2月3日、全国高齢者業務委員会は「中共中央・国務院発新時代高齢者業務の強化に関する意見の実施方案」を作成した。同方案は6つの保障、19の詳細項目について、中央関係部門、地方関係政府まで具体的な責務を明確している。

5月17日の人民郵電日報の取材によると、利便性の高いデジタル技術は高齢者の社会参加を応援し、これまでの経験値を生かしつつ、高齢者生活の質の向上につながるという点が提唱されている。デジタル技術による高齢者生活の改善目標でもあるという。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_16850695
https://mp.weixin.qq.com/s/cmFDVmvWD6cGeq0fvEY4zg

武漢で「新エネルギーと知能ネット自動車産業商談会」開催、取引総額が661.73億元(約1兆1,911億円)

5月11日、「新エネルギーと知能ネット自動車産業商談会」が武漢で開催した。30の重点プロジェクトが契約締結し、取引総額が661.73億元(約1兆1,911億円)に達したという。

https://m.thepaper.cn/baijiahao_18040158

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_18040158
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1732601733993426296&wfr=spider&for=pc

中国は県・郷鎮地域への5Gインフラ整備を開始

中共弁公庁・国務院弁公庁発『県地域を中心とした都市化建設の推進に関する意見』を公布した。

同意見の二十条と、三十一条で5Gについて言及している。
二十条:DXを推進する。新型インフラ建設をし、スマート県を発展させる。5Gのカバレッジを拡大し、高速光ファイバーネットワークを整備する。
三十一条:県から郷鎮へとインフラを整備する。消費ニーズに合わせて5Gとギガビットネットワークの郷鎮への普及を推進する。

中国でこれまでスマートシティなど都市部のインフラ建設を進めてきて、全国293の地級市まで5Gがカバーできたため、次のステップとして県地域や、郷鎮地域へのカバレッジも視野に入れてきた。コロナ禍によって対面販売や流通チャネルの簡素化が進む中、農村部の特産品などの販売拡大を図るため、山奥の茶園や果樹園、畑の中で中継しながらライブコマースを行うケースが急増している。実家に5Gの基地局ができて、高速通信が可能になったので出稼ぎをやめて、実家に帰り、ライブコマースやEC販売活動する若者も増えている。このような辺境地での5Gインフラ整備が地元の人々の収入増加、地域格差を改善する一つの手立てとなるのが大変望ましい。

引用:
http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/06/content_5688895.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/pcr-m-6MRVZg6hKh1lOZ7w