中国電信&テンセントがEC向けの5Gプライベートネットワークと「5G+EC聯合実験室」発表、ライブコマースへの5G応用

4月19日、中国電信とテンセント連名した形で「5G ECプライベートネットワークソリューション」と共に「5G+EC聯合実験室」の成立を発表した。

『2021年中国EC産業研究報告』によると、2021年の中国ECユーザーが4.74億、EC中心利用者数が2.34億、年間3.6億ドルの売り上げで世界一のEC市場であった。これまでのEC分野の通信は有線+WiFiが現状であった。

2021年秋以降、中国電信とテンセントがEC向けの5Gプライベートネットワークの設計と研究開発を開始し、5Gコアネットワークを利用してクラウド上で管理できるようにし、現場ではUPF、5Gスモールセル基地局を設置する形でWiFi+5Gによる通信を実現したという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/fJvZBY93x-IUTwz0UgoSlw

『デジタル政府の建設の強化に関する指導意見』が公布

http://www.gov.cn/xinwen/2022-04/19/content_5686128.htm

4月19日午後、中央全面深化改革委員会第25次会議で『デジタル政府の建設の強化に関する指導意見』など5つの意見を審議した。

会議では、習近平がデジタル政府の建設は政府ガバナンス理念と方法のイノベーションとして重要な一部でである。ネットワーク強国戦略の徹底化を図り、デジタル技術を政府サービス管理、政府のデジタル化に応用しなければならないと強調した。

引用:
http://www.gov.cn/xinwen/2022-04/19/content_5686128.htm
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_17708012

中国メタバースの6つの技術的サポート

4月15日、中国通信産業網が専門家8人による講談をまとめ、中国メタバースの技術的サポートについてBIGANTの6つあると発表した。
B:Blockchain :NFT、DID、DAOなどの応用のベースとなるもの
I:Interactive:XRなど
G:Game:ゲームエンジン、バーチャル技術、バーチャル仮想空間
A:AI
N:Network:5G、Wi-Fi6など
T:IoT:デジタルツイン、バーチャルとリアルの融合

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/gHCrzpRkOW-h5XnxaUcSiA

中国3大通信事業者のメタバース動向

メタバースが5Gのキラーコンテンツになるだろうと言われている中、昨年から中国3大通信事業者が大変意欲的だ。

2021年10月19日、中国聯通が2021世界VR産業大会でVR産業を大いに発展させると発表した。

11月3日、中国移動がグローバルパートナー大会で、中国移動がメタバースのMIGUロードマップを発表し、計算力ネットワークに基づいたゲーム、コミュニティプラットフォーム、バーチャルアイドルなどを媒体としたメタバース系サービスを発表した。

11月12日、中国電信5Gイノベーションフォーラムが広州にて開催した。フォーラムでは、メタバースに立脚したイノベーションを目指した「盤古計画」を発表した。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_16387590
https://mp.weixin.qq.com/s/hcrhBZQlDTvmI2K_9w1Iig
ht
tps://www.sohu.com/a/523712492_421107

公安業務のデジタル化:中国聯通と中国人民公安大学が協議

https://mp.weixin.qq.com/s/yAgH5AtAnvwF59NrrADW_g

4月12日、中国聯通と中国人民公安大学が北京で協議した。両者が連名申請していた「5G+スマート教育」、「IPv6イノベーションと融合応用」の国家級応用プロジェクトが相次いて採択され、今後より緊密な協力関係に向けての協議であった。この共同研究によって、キャンパス内のスマート教育のみでなく、中国公安分野の産業デジタル化も期待されている。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/yAgH5AtAnvwF59NrrADW_g

5Gとスマート社区ガバナンス

https://m.thepaper.cn/baijiahao_17498212

江蘇省中国移動社はスマート社区(コミュニティ、自治会)管理に実際役立つ応用サービスを提供している。

住宅区やマンション入り口の顔認証システム、電子通行証、来客時の社区入り口鍵の解錠、スマート充電ステーション、社区内駐車スペース、住宅内マンホールなど管理までNFC(Near field communication、近距離無線通信)など用いて実現した。住民は居住する社区の公式アカウントで遠隔操作できるようになっている。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_17498212

中国広電5G商標申請

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1729427778897751007&wfr=spider&for=pc

2022年3月29日、中国広電が商標12件の登録申請を行った。簡体字の「中国广电」にBroadnetと画像表記も含まれている。12項なる商標登録は6つの種別に渡るほど広範であり、建築修理、通信サービス、広告販売、デザイン研究、科学機器、教育娯楽があった。

引用:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1729427778897751007&wfr=spider&for=pc
https://mp.weixin.qq.com/s/8vZJ1E1rxJpaHeuYQg2_KQ

メタバースによる中国国内VR/AR投資ラッシュ、2021年一年で9,452億円

2021年はメタバースの元年、中国国内ではVR/ARによる投資・融資が340件あり、投資金額が556億元(約9,452億円)、前年比128%増加したという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/vFhIY3uTgbIAF5CmLK5pYw

2021年末中国携帯電話の普及率は116.3%、固定電話はわずか12.8%

https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_e8b64ba8f29d4ce18a1003c4f4d88234.html

筆者整理資料

2021年末中国携帯電話利用者数は16.43億、普及率は116.3%。対して固定電話は1.81億で普及率がわずか12.8%に止まっている。携帯電話の利用者数が固定電話を逆転したのが2003年であった。その後、固定電話も伸びつつけてはいたものの、2007年をピークで次第に低下している。

携帯電話利用者16.43億のうち、4Gが10.69億、5Gが3.55億。4Gと5Gが合わせて携帯電話利用者数全体の86.7%を占めることになっているという。

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_e8b64ba8f29d4ce18a1003c4f4d88234.html

中国の未来都市ー雄安新区(Xiong’an New Area)の5G整備

中国電信スマートシティサイエンスパーク兼雄安スマートシティ運営センター鳥瞰図

顔認識などの機能を搭載した5Gスマート税務ステーション

中国電信社雄安クラウドネットワーク運営センター

中国河北省のて保定市内の雄県、安新県、容城県などからなる「雄安新区」は「深セン経済特区」、「上海浦東新区」に次ぐ21世紀初めての全国規模の新区構想と位置づけられ、2022年4月で設立五周年を迎えている。

雄安新区では、2017年設立当初から5Gインフラに力を入れ、2022年3月15日時点で中国電信社のみで5G基地局669基を整備した。5Gの他にギガビット、NB IoT、臨時データセンターなどクラウド関連のインフラも整備してスマートシティを目指してきた。中国電信社が開発を進めている道路車両協同、工業インターネット、スマートシティエコシステムなども推進している。

引用:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1728891243832279509&wfr=spider&for=pc
https://mp.weixin.qq.com/s/sCKN-uG1fA-VxxipJpLj9w