2022年10月、中国5G基地局225万整備済み

MIIT発表に基づき筆者作成
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_326d66ed6f8046068d36f26005849c20.html

工業情報化部(MIIT)が2022年10月の通信業運営情報を発表した。

同発表によると、2022年10月末中国携帯電話利用者は前年より3,947万増の16億8,200万となった。うち、5G携帯電話利用者が5億2,400万、2021年末より1億6,900万人が増加し、携帯電話全体の31.1%を占め、前年より9.5%増えた計算になる。

全国の5G基地局は225万となり、9月末より3万基、2021年末より82.5万基増加し、中国移動通信基地局全体の20.9%となった。

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_326d66ed6f8046068d36f26005849c20.html

「5G応用イノベーション発展白書2022版」発表

中国情報通信研究院(CAICT)は「5G応用イノベーション発展白書2022版」を発表した。

同白書によると、中国の5G応用は大規模的な応用期に入った。「2022年ブルーミングカップ5G応用コンテスト」には全国の9,000社から2万8,560件の応募があり、既に商用している案件と応用が複写可能な案件を合わせて応募件数全体の56%を超えている。応募の多かった地域として、広東省、北京市、山東省がトップ3位になっている。

引用:
中国5G発展大会2022ライブ中継
https://www.c5g.org.cn/home/live
https://mp.weixin.qq.com/s/DpvUhIQ7r9KSeKgtfR31QA

中国5G発展大会2022が深センで開幕

中国5G発展大会2022が11月16日から深センで開幕した。IMT-2020推進グループ秘書長、中国情報通信研究院移動イノベーションセンター副主任の徐非氏が「5G推進と技術的実験」についてプレゼンし、2022年におけるミリ波、uRLLC、Redcap、5G LAN機能、5Gセンサ実証実験について報告した。

引用:
https://www.c5g.org.cn/home/live

IMT-2030推進グループが「6Gフロンティア技術報告書」を発表

11月15日、中国IMT-2030(6G)推進グループと中国通信学会が連名主催した「6G発展大会2022」が上海市で開催した。大会は6Gビジョンと重要基幹技術にフォーカスしながら、6Gに関する各方面の力と共通認識を結集する形で交流を行い、より広範なコンセンサスの構築を目指して交流を進めた。「6Gフロンティア技術報告書」と「6Gネットワーク向けインテリジェント内生システムアーキテクチャ研究報告書」が発表された。

「6Gフロンティア技術報告書」によると、6Gは物理的な世界で人と人、人と物、物と物の効率的且つインテリジェントな相互接続を実現する。現実のリアルなユビキタス社会をデジタル世界に正確に反映し、物理的な世界の予測も可能になる。6Gは人々にとって仮想と現実が深く融合した真新しい時代への橋渡しになり、最終的に「万物間のインテリジェントな接続と、デジタルツイン」という美しいビジョンを実現する。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/nc3WWtIxD5aTvS0xFQfaow
https://mp.weixin.qq.com/s/T64B9K_LMySHZnR2yZ106w

マカオが中国電信と澳門電訊に5Gライセンス発給

https://bo.io.gov.mo/bo/i/2022/45/despce_cn.asp#197

澳門特別行政区政府の電気通信分野行政機関である郵電局が11月7日、行政長官指示第197/2022号で5Gライセンスを発給した。郵電局は2022年6月30日から2022年8月12日まで申請を受け付けし、申請のあった中国電信(マカオ)と澳門電訊の2件について審査した結果、5Gライセンスの発給に至った。

今回の5Gライセンスは2022年11月8日より8年間有効であり、5Gの商用化については2022年11月8日から12ヶ月以内、5Gエリアカバーについては、2022年11月8日から12ヶ月以内にマカオ全域の50%以上、18ヶ月以内全域をカバーする条件である。共同建設あるいはネットワーク共有も許可され、澳門電訊は一部の企業の応用と方案に対して5 Gミリ波技術を導入することも考慮する。

澳門電訊と中国電信(マカオ)2社の向こう5年の投資額とネットワーク建設、各年度の室内外基地局数、カバレッジも発表されている。澳門電訊は2023年には344基以上、2024年には366基以上、2027年には412基以上、室外カバレッジは99%、室内カバレッジは90%となっている。中国電信は2023年には198基以上、2024年には223基以上、2027年には288基以上、室外カバレッジは99.5%、室内カバレッジは97.0%となっている。

引用:
https://bo.io.gov.mo/bo/i/2022/45/despce_cn.asp#197

中国国務院が「全国一体化政務ビッグデータシステム建設指南」を公布

 中国国務院弁公庁が10月28日、「全国一体化政務ビッグデータシステム建設指南」を公布した。「全国一体化政務ビッグデータシステム建設指南」は国務院が同意し、公布することとなったため、実情に応じて真剣に貫徹して実行せよとある。

 同指南には、各地区の各部門は党中央、国務院のデジタル政府建設の強化、全国一体化政務ビッグデータシステム建設の推進に関する政策決定と配置を深く貫徹、実施すること。本建設指南の要求に基づき、データの集約融合、共有開放と開発利用を強化し、法律に従って秩序ある方法でデータフローを促進し、実際の統一計画に合わせて各地区の各部門の政務データプラットフォームの建設を推進する。政務ビッグデータシステムに関する体制と応用サービスのイノベーションを積極的に展開し、デジタル政府の機能を強化し、良好なデジタルエコシステムを創生する。政府管理レベルとサービスの効果を絶えず高め、国家統制システムと統制能力の現代化を推進するために強力なサポートを提供するなどが明示されている。

引用:
http://www.gov.cn/zhengce/content/2022-10/28/content_5722322.htm

中国MIITが900MHz帯域の5G転用を決定

中国工業情報化部(MIIT)は11月3日、中国聯通が現在2G・3G・4Gに使用している904MHzから915MHz、949MHzから960MHzまでの帯域を5G用として転用を決定し、発表した。

その通知文には「党の二十大ネットワーク強国建設の強化と人民の生活品質の向上に関する重要な政策・配置を深く貫徹、実行し、農村と辺境地区における5G信号のカバー品質をさらに向上させ、5Gの高品質発展に対する無線スペクトル資源の支持保障を強化するため」とあり、今回の転用決定があったという。

900MHz周波数帯は伝播損失が低く、カバー範囲も広く、貫通能力が強いため、ネットワーク配置コストが低いなどの特徴があるため、これまで中国で2Gの公衆移動通信システムの主要な周波数帯でもあった。今回、MIITはこの900 MHz周波数帯の5G転用を中国聯通社宛に許可した。MIITでは公衆移動通信周波数資源の供給を高度に重視し、多くの措置を並行し、5Gシステムの周波数資源供給側の管理を持続的に強化してきた。これまで792MHz帯域幅の中低帯域スペクトル資源を5Gへの使用を許可してきた。5Gが同・近隣周波数帯の既存衛星業務の正常な業務に影響しないように、1万3,000基近くの衛星無線局の干渉または技術改造も進めてきた。

引用:
https://www.miit.gov.cn/jgsj/wgj/gzdt/art/2022/art_b3a8add59949469180d0045b0c2f2867.html

中国の5Gが商用化してまる3年、その市場規模は?

中国で5Gが2019年11月1日から商用化してまる3年になった。中国通信産業報、通信産業網がこの3年間の市場成長をデータにまとめた。

5G基地局は222万基、5G料金プラン利用者は10億900万、5G料金プラン利用の全体の割合は60%、5G携帯電話利用者は5.1億、5G携帯電話利用者が占める全体の割合は30.3%、産業向けプライベート5Gの応用件数は2万件、5Gへの関連投資は約6,000億元(約12兆円)である。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/MHylAw_DSd85bH0_H0gE0w

2022年8月、5G携帯電話の国内出荷が75.2%

http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202210/P020221026563397822797.pdf

2022年8月、中国国内市場への携帯電話総出荷は1897.9万台、前年同期より21.9%減となった。うち5G携帯電話が1426.8万台、前年同期より19.3%減、携帯電話全体の75.2%であった。同月の新発売携帯電話は48モデル、うち5G携帯電話は20モデルであった。

2022年1月から8月まで、国内市場への携帯電話総出荷は1.75億台、うち5G携帯電話は1.38億台、同期の携帯電話全体の78.9%となった。2022年1から8月まで携帯電話が計271モデルとなったが、うち5Gの携帯電話は141モデル、全体の52.0%であった。

引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202210/P020221026563397822797.pdf

2022年9月、中国の5G基地局は222万整備済み

工業情報化部公開データを基に筆者作成

工業情報化部の最新発表によると、2022年9月時点で全国で222万基の5G基地局を整備できている。2022年末に200万を目標としていたが、8月末で既に210.2万で目標達成していた。