2022年春節モバイルインターネット通信量が434.9万TB、3年連続20%以上増加傾向

画像は2022年寅年春節のイメージ

2022年春節休暇中(1/31-2/6)のモバイルインターネットデータ通信量は434.9万TB(1TB=1024GB)、2021年春節より21.7%増、3年連続20%以上の増加傾向だ。

うち、大晦日にあたる1月31日と春節初日の2月1日の2日間が通信トラフィックとなり、それぞれ58.9万と65.4万TB、昨年よりそれぞれ18.2%、18.6%増だ。一方、音声通話、SMSの消費量が下落し続けている。休暇中の全国携帯電話通話時間は531.7 億分間、昨年より3%減、SMSは207.5億通、昨年より2.1%減となった。1月31日と2月1日のSMS送信件数がそれぞれ38.7億と29.5億通だ。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/wkbATZIIBtEWcWH6logk9A

中国で帰属地と他地域間の通信サービスのセット料金プラン「異地同享」が登場

ここ数年、中国で携帯電話料金と固定電話や家族間でのセット割引キャンペーンが多くなってきている。2022年春節と北京冬オリンピックをきっかけに、地域をまたがった通信サービスのセット割引プラン「異地同享(地域をまたがった料金・サービスのシェア)」が登場した。これは中国通信業にとって実に大きな出来事としてもとらえられる。

なぜならば、元々中国の携帯電話はサービス開始した1987年から発着分離課金と、帰属地別課金していた。通信会社の本社にあたる「総公司」は北京にあり、各省地域には子会社を持ち、それぞれ法人化し、独立した経営を行なっている。それぞれの省子会社は所轄内の市地域でさらに分社をつくり、分社間も地域裁量権が与えられている。そのような行政・組織・運営の仕組みになっているため、事実上契約した市を出て、他の市で携帯電話を使用するにはローミング料金が発生していた(市をベースとした課金が通話料金+ローミング料金で高価になるため、3Gサービス開始直前まで発信課金であり、無線市内電話とされていたPHS、小霊通が中国全国で爆発的に普及していた)。

発着分離課金は2007年から廃止し始めた。地域間ローミング料金は2009年から廃止しようということではあったが、事実上2017年ぐらいまで続いていた。しかし、課金方式が見直されても、携帯電話には「帰属地」付きという慣例が根強く残っているため、地域間をまたがった課金や、地域間のサービスをセットとした料金プランはほとんど見当たらなかった。そもそも、問題の本質は通信会社の組織運営にあると思われる。

#「異地同享」の利用者のインタビュー:
「家族が河北省に住み、私は天津市駐在で仕事をし、北京にもよく出張しているため、3つの地域でそれぞれの帰属地の携帯電話番号を持っている。ブロードバンドにも加入したいと思ったところに中国聯通社の営業マンから連絡があり、地域間をまたがった料金プランが出たというので加入した。これで、私がどこにいようが家族のブロードバンドが切れることなく、両親と子供のオンライン学習も日常生活も支障が出る心配がなくなった。」

5Gによる社会基盤が整えつつも、古い制度や運営体制の見直しが迫られているという現実を垣間見た。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/MUHxASV0wkmIUH5RChU29w

時速350キロの京張高鉄内で5G+4K冬オリンピック視聴

北京市と河北省張家口市間を結ぶ高鉄鉄道は時速350キロ、新型CF400BF-C型車両を採用している。途中の鋼橋とトンネルが全長の60%以上に及ぶ。高速運行中の車内信号が1000倍降下するなど、通信障害が多いと指摘されている。

このような厳しい条件をクリアするには、中国聯通が3.5GH帯域で通常500メートル間隔の高鉄5G基地局を309メートルに設置するなど、密度の高い基地局で通信ネットワークを整備した。全線に356基の5G室外基地局を北京区間で138基、河北区間で218基設置した。

引用:
https://m.thepaper.cn/baijiahao_16500275
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1723201828357994568&wfr=spider&for=pc

北京冬オリンピック期間中、首都体育館会場は常時1.2Gbps以上の通信速度保障

https://mp.weixin.qq.com/s/jtveAOAPVi3-Mbj-0AwOBA

北京冬オリンピック会場である首都体育館は1968年に建設され、2018年末より3回の改築経て2008年北京オリンピック、2022年北京冬オリンピックのダブルオリンピック会場となった。

中国聯通社は2022冬オリンピック唯一の公式通信パートナーとして会場の通信ネットワークを整備し、期間中100カ国及び地区よりの3000社以上の放送メディアのスムーズな通信を実現するため、首都体育館の通信速度を常時1.2Gbps以上を維持している。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/jtveAOAPVi3-Mbj-0AwOBA