2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針②

5G建設への3つの方針と3つの指示

世界5G大会には、国家発展改革委員会副秘書長である蘇偉氏も出席し、発言した。
同氏によると、5Gの発展について関連行政部門にて活発な議論が行われている。以下が重点となる。

3つの重点:
1.政策保障の強化
2.ネットワークの建設
3.融合型のイノベーション

3つの行動指示:
指示1.5Gネットワークの完全化
指示2.5G応用の躍進
指示3.5GWinWinな関係

指示1:中西部と東部地区のネットワークシステムの健全化を図り、5Gネットワークの質とレベルを向上させる。

指示2:5Gという一つの産業が百の産業をリードするメリットを十分に発揮させるように、公共空間でのオープン化を推進し、5G応用のイノベーションを促進する。有効なサービスにて内需を拡大する戦略をとる。

指示3:5Gの発展はグルーバル化から切り離せないため、科学覇権を反対し、実際の行動をもって世界各国、各関連組織と協力し、オープンな発展を持続する。

各通信事業者による2021年の計画と方向性発表

中国電信:

2020年にて5G利用者がもっとも多く獲得できている。2021年も共同構築と共有を順守し、5Gネットワークの建設を拡大していく。カバレッジエリアの拡大に積極的に取り組む。

2021年、China Radio and Televisionは、州都、市と郡、および大都市をカバーする共同建設と共有を通じて、700Mbps共有中間周波数ネットワークの5Gネットワ​​ークを積極的に推進します。チャイナモバイルはまた、2021年に全国の都市、郡、およびいくつかの主要な町で良好な5Gカバレッジを達成し、3 + 3 + Xデータセンターのレイアウトを改善し、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウドインテリジェンス、およびクラウドエッジの統合を深めると述べた。

中国聯通:

むこう3年以内で5Gネットワークの大規模な展開を完成すると宣言した。
中国聯通5+N+1イノベーションシステムによる5G情報インフラによってスマート交通に貢献する。都市交通AI、交通ビッグデータ、車路協同プラットホームなどの技術に取り組む。

中国移動:

2021年には全国の都市、県地域及び一部の重点郷鎮地域まで良好な5Gカバレッジを実現する。3 + 3 + Xデータセンターの配置をし、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウAI、クラウドエッジの統合を深めると示した。同時に4Gサービスのクオリティーも維持する。

中国広電:

「新しいネットワーク、新しい視聴、新しいサービス」を中心に業務展開を行う。
2021年は共同建設と共有を通じて、省庁所在都市、市と県及び郷鎮地域までカバーする700MHz周波数の5Gネットワークを積極的に構築する。5G NRラジオ、VR/AR浸透型体験などの新しい視聴サービスを提供する。辺境地域の沈下市場のデジタル化の普及を推進する。

文章・画像の引用先:
http://www.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/202011/27/t20201127_36055612.shtml
http://finance.china.com.cn/roll/20201130/5442471.shtml
http://www.chinanews.com/gn/2020/11-26/9348287.shtml
https://www.sohu.com/a/435287230_505884
https://new.qq.com/omn/20201126/20201126A0AQL000.html

中国5G +工業インターネット利活用の成果展示

http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent

昨日から開幕した2020年中国5G +工業インターネット成果展示について政府公式サイトや各種メディアにて大きく取り上げられている。開幕式は本日11月20日となっているため、メインとなるカンファレンス関連が注目されている。


通信事業者ブースではスマート工場、スマート鉱山、自動運転飛行器、Dongfeng汽車ブースでは自動運転バズ、HUAWEIブースではスマート製造、スマート港湾などが報道されている。

http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2020-11/20/nw.D110000gmrb_20201120_3-08.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc

文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/xinwen/2020-11/19/content_5562752.htm#allContent
http://epaper.gmw.cn/gmrb/html/2020-11/20/nw.D110000gmrb_20201120_3-08.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683801953815752974&wfr=spider&for=pc
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1683746444378218798&wfr=spider&for=pc

中国電信が5GSA独立ネットワークの商業化を開始!5G基地局67万構築済み

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1682701653010303019&wfr=spider&for=pc

11月7日、広州市にて中国電信とQualcommが「2020天翼スマート生態博覧会第12回天翼スマート生態産業フォーラム」を共同開催した。同フォーラムでは、中国電信は中国全国300+都市にて5G SAの商業化を開始し、11月7日より中国電信の営業庁(ショップや窓口)よりサービス申込可能になったことを発表した。

これまでの中国の5Gサービスは4Gのネットワークに5G基地局を接続してコアネットワークは4Gのままにて運営してきた。しかし、4Gのコアネットワークが本格的な5Gサービスを支持できないため、中国通信3社が2019年5Gサービス開始当初から5GSA独立型ネットワークの構築を進めてきた。
その結果、フォーラムや上記全国ニュースの動画発表によると、11月7日現在中国聯通との共同建設で全国にて既に32万の5G基地局を建設済み、年内ではさらに5.8万を建設予定している。中国移動も2020年度の目標である35万基を既に達成済み、近いうちにSAネットワークの商業化を発表する見込み。
5G端末よりの接続数は1.6億を既に超えている。これまで207の5G端末がネットワーク接続許可を受けており、34のブランドの180モデルの5G携帯電話が市場投入し、ここ2カ月の5G携帯電話の市場シェアは80%に近づいているという。

文章・画像の出所:
北京商報:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1682758712784535547&wfr=spider&for=pc
中国電信公式アカウント:
https://mp.weixin.qq.com/s/Cma3Jw9mVrbESVX1q4v47A
新浪財経済公式アカウント:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1682701653010303019&wfr=spider&for=pc
中国中央新聞直播間ビデオ:
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1682701653010303019&wfr=spider&for=pc

5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?上海編

11月5日にアップした5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?工業情報化部が全国各地に指示した「2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始の通知(11月3日)」を受けた上海市での実施状況が確認できた。

https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

上海市「臨港新片区『5G+工業インターネット』シリーズ調査研究座談会」開催

2020年11月3日午前、中国(上海)自由貿易試験区臨港新片区管理委員会(以下「管理委員会」)の指導の下、上海市通信管理局臨港新片区オフィス(以下「オフィス」)と中国情報通信研究院(工業情報化部直轄の通信研究院)が主催した「臨港新片区『5G+工業インターネット』シリーズ調査研究座談会」が管理委員会にて行われた。

工業、工業インターネット、電気通信などの業界から20名以上の専門家代表が参加し、上海市通信局情報通信発展処の一級研究員の黄仙濱氏も出席した。

https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

主な会議内容:解説・意見交換・会議の主旨

会議では、中国情報通信研究院工業インターネットとIoT研究所馬超氏と中国情報通信研究院技術と標準研究所于青民氏が「工業インターネット標識アプリケーション」と「5G+工業インターネット」の全体的な発展状況について解説した。

外高橋造船海洋プロジェクト、電気原子力機器、第一機械工具工場、上海航空機製造、海工機器イノベーションセンター、上海汽車子会社、樹根互聯、中科雲谷、マイクロ衛星工程中心、中国移動、中国聯通、中国電信等の関連責任者が企業ネットワークの建設状況、「5G +工業インターネット」関連シナリオとアプリケーション関連のビジネス状況について意見交換した。

黄仙濱氏が閉会のまとめで以下を言及した。
「臨港新片区は国家戦略の重要な担い手である。
上海市通信管理局は通信業界の主管部門として、管理委員会と密接に連携し、臨港新片区にてオフィス(弁事処)を設置する。その主旨は臨港新片区の5G、工業インターネットなど新世代のインフラの建設の強化にある。この度の座談会、及び一連の調査研究を通じて、企業の「5G +工業インターネット」の現状と要求をより適切に把握し、通信事業者とソリューションプロバイダーが工業企業と精確な連動を図り、新片区における通信インフラ施設の共同建設と、通信業界の新しい発展の実現を期待する。」

「5G +工業インターネット」関連調査研究と目的

今回の上海臨港新片区「5G +工業インターネット」シリーズの調査研究は11〜12月にて展開する予定。
オフィスが中国情報通信研究院調査研究グループを設置し、臨港新片区の重点工業企業、工業インターネット企業、イノベーションセンターなど異なるタイプの企業に対してアンケートと現地インタビュー調査を行う予定。

これらを通じて臨港新片区「5G +工業インターネット」の発展現状をより深く把握し、通信事業者と工業企業及びイノベーションセンター等の主体間の提携を促進し、新片区における5G、工業インターネットの応用アプリケーションの実質的な進展と産業発展に寄与する。

上海臨港新片区の位置

https://baike.baidu.com/item/中国(上海)自由贸易试验区临港新片区/23654821

文章・画像の引用先:
https://www.chainnews.com/articles/262838234479.htm

5G+工業InternetでIntranet構築?=中国型Local 5G?

https://www.sohu.com/a/393512292_100089290

2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始=全国規模での推進

11月3日工業情報化部が2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始を全国宛に通知した。

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_c36f1c9278b949b29dd5ddcb76e5917b.html

当通知は『国務院発インターネット+先進製造業に向け工業インターネット発展に関する指導意見』を徹底化するために、『工業インターネット発展行動計画(2018-2020年)』及び『工業と情報化部弁公庁発工業インターネット推進に関する加速発展の通知』に基づいたとされている。

実質上、工業インターネットの全国的規模での推進を意味すると筆者がとらえている。

モデルプロジェクトのテーマ分野:

1.ネットワークの構築による統合的なイノベーションアプリケーション

2.標識解析による統合イノベーションアプリケーション

3.「5G +工業インターネット」によるイントラネット改造

4.プラットフォームによる統合イノベーションアプリケーション

5.安全イノベーションアプリケーション

の5つの方向に焦点を当て、一定の工業インターネットモデルプロジェクトを選出し、新しいモデルについて広く研鑽し、応用可能な新しいモデル・新しい産業を探索することによって、工業インターネットのイノベーションを推進する。

3.「5G +工業インターネット」によるイントラネット改造

この3番について4つの条件を満たすことになっている。

①イントラネット(企業内部ネットワーク)の改造:
5G混合型内部専用ネットワークやローカルネットワークスライシング等多くの技術を利用し、工場内にて5Gネットワークを構築する。

②融合型アプリケーションの運用:
5GやAI、ビッグデータなどの技術を融合した形で複数以上の生産拠点と周辺関連業務のイノベーションが図れていること。データの収集と感知、正確なコントロール、品質検査、補助的な組み立て、AI物流、メンテナンス、安全コントロール等のアプリケーションを有し、3つ以上の実際利用がある。

③融合型製品イノベーション:
5G通信能力のある工業端末、工業インターネット5Gネットワークゲート、CPEなどの製品を使用する。5Gと編集可能型コントロールシステム(PLC)、分散型コントロールシステム(DCS)等の工業制御システムとの融合やイノベーションを実現する。工業向けの5G基地局、軽量型コアネットワーク設備、クラウト+ネットワーク融合型関連製品を開発し、使用する。

④発展性のあるイノベーション
業界にて転用・推進可能な「5G+工業 Internet」発展ロードマップであるか。

中国Local 5Gの推進について

中国はこれまで日本やドイツ、イギリスのように明確なローカル5G制度を作っておらず、ローカル5G用の周波数確保、投資促進税制やアクションプラン等がなく、ローカル5Gの推進もないかのように見えた部分がある。Local5Gそのものの用語も統一してこなかったが、他国と違った形での展開になる可能性が大きいと筆者が理解している。

文章・画像の引用先:
工業情報化部:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_c36f1c9278b949b29dd5ddcb76e5917b.html
捜狐網:
https://www.sohu.com/a/429316255_783770
https://www.sohu.com/a/393512292_100089290

『内需消費拡大活動方案』でも5G建設を強力に推し進める

2020年10月29日、発改委が他13関連部門共同で内需消費拡大を図る活動法案(『近期扩内需促消费的工作方案』 )を交付した。

「六穏六保」に続き、内需消費拡大を促進!

方案では、4つの大きなテーマについて計19項目の活動内容が盛り込まれている。
方案について以下のように記されている。「党中央と国務院の下半期経済活動に関する諸取り決めを徹底的に実施するために「六つの安定」と「六つの保障」に力をいれ、内需消費もさらに拡大する。特に効果的な消費促進を行い、経済的な需給の良い循環と強力な国内市場の形成を促進するために、国家開発改革委員会と関連部門共同で『内需消費拡大への促進に関する活動方案』を策定した。」

5G建設の加速、電力コストの削減、基地局設置場所確保や補助金支援も強化!

活動方案の4つ目のテーマとして「内外要素と資源をより良く活かし、製造業企業への支持を増強する」が取り上げられており、第16項では、5Gネットワ​​ーク基地局建設の加速5G基地局運営電力コストの削減を図り、各地域にて基地局設置場所確保や、補助金による資金的サポートもより一層強化する(発展改革委員・工業情報化部・市場監督管理総局等がそれぞれの管轄責任にて担当)としている。

文章・画像の引用先:
https://www.ndrc.gov.cn/xxgk/zcfb/tz/202010/t20201029_1249273_ext.html
https://www.ndrc.gov.cn/xxgk/zcfb/tz/202010/P020201029597065666501.pdf

中国5G始動からまる1年、今こそ点検!

昨日に続き、邬贺铨院士が2020年10月15日のIMT2020(5G)サミット5Gイノベーションフォーラムにて講演された「5G商業化1周年の点検」について時間をかけて整理してみた。

5G商業化して1周年、卓越した成果と共に問題の所在も直視せざるを得ない!
1)技術の未熟さ
2)高価なコスト
3)転化しにくいコスト

中国5Gについて一番熟知している中国の科学家による中立的・客観的な観点である!?

5G通信技術の成熟度は移動通信産業の発展ルールにマッチしている

移動通信は基本的に10年で1世代、各世代スタートした最初の何年間は進化していく過程となる。各世代期間内にて多くのバージョンアップ・グレードアップがあり、技術は次第に成熟化していくが、商業化当初は未熟であることが明らかである。特に5Gの場合その傾向が顕著である。

1Gの時は、中国は世界より少なとも6年間遅れた。2Gは3年間、3Gは6年間、4Gは3年間ほど出遅れてきた。5Gはようやく同期されている。よって、過去数年間は我が国は基本的に先進国より数年遅れての商業化に、基本的には海外製品を使用してきた。3G以降、一部の中国国産ブランドが出回り、4G以降大幅な改善が見られた。総じて言えば、これまでは我々には海外派が先行していたゆえに、我々には試行錯誤のリスクが少なかった。先進国に遅れたからだ。これによって、我々は市場での優位性を失ったばかりでなく、特許利用料などによる製品コストの上昇という代価を支払わざるを得なかった。サプライチェーンやバリューチェーンでの主導権も失った。

5Gの効率は4Gより遥かに優れている

5Gが使用する周波数帯域が高く基地局の密度が高い。
今の4Gカバレッジレベルまで引き上げるには、4G基地局の2〜3倍の5G基地局が必要、さらに基地局あたりのエネルギー消費量も4Gの2〜3倍となるというふうに計算すると、5G基地局の総エネルギー消費量は4Gの4〜9倍になる可能性があるとのこと。

しかし、実際5G基地局にはマクロ基地局(ステーション)とマイクロ基地局があり、5Gマクロステーションは4G基地局に等しく、5Gマイクロステーションはもっと細かくなる。それでも、4Gマイクロステーションの3倍にはならない。もう一つ、WiFi設置可能な場所ではWiFiを利用することによって、室内用基地局の設置を省ける。トータル的に言うと、5Gのエネルギー消費量は4Gのエネルギー消費量よりは多いが、本当に4〜9倍高いかどうかは定かではない。

5G投資回収は実は4Gに匹敵!

招商証券の予測によると、5G基地局などのインフラストラクチャ建設への総投資額は1,650億米ドル、4Gは既に1,100億米ドルを費やした。言い換えればつまり、5G基地局への投資は4Gより50%多い。我が国の4G建設は2013年から現在まで7年ある。現在、4G利用者が全ユーザーの80%。5Gが今日の4Gの規模になるには、8年或いはさらにかかると推定されている。 ということは、5Gの年間投資規模から見ても想像するほど大きくないことが言える。

文章・画像の引用先:
中国情報産業網http://www.cnii.com.cn/xxtx/202010/t20201017_223571.html
騰迅網https://new.qq.com/rain/a/20201017a07a1900
人民郵電報https://baijiahao.baidu.com/s?id=1680793619348214038&wfr=spider&for=pc

デジタルチャイナサミットでデジタル産業化・産業デジタル化!

第3回デジタルチャイナサミット開催

http://www.fj.xinhuanet.com/2020zt/2020szzg/index.htm

中国新華社によると、第3回デジタルチャイナサミット(10月12日〜14日)が福建省福州市にて無事閉幕した。

人工知能、5G、工業インターネット、ブロックチェーンなど最先端分野プロジェクト計426件締結、総額3316億元

今回のサミットで人工知能、5G、工業インターネット、ブロックチェーンなど最先端分野をカバーするデジタル・エコノミープロジェクトが計426件が締結され、その総額が3316億元に上る。これによってデジタル産業化・産業デジタル化を協力に促進することになるとした。

第3回デジタルチャイナサミットでは、「デジタル福建」、「COVID-19対策による中国医療のデジタル化」、「デジタル・エコノミー」、「デジタル政府」セッションも設置し、広く議論した。
10月14日の閉幕式では「2020デジタルチャイナイノベーションコンテストの表彰式」も行われた。

http://www.xinhuanet.com/tech/2020-10/14/c_1126610283.htm

中国電信は福建省と「新型インフラ」PJ締結

中国電信は今回のサミットに積極的に参加し、特別ブースの設置などを通じてデジタルチャイナの建設に貢献した結果を総括的に展示した。
福建省政府と「新型インフラ建設とデジタル福建発展の戦略的協力協定」を締結し、新能力、新要素、新サービス、新アプリケーションを含む新型インフラ建設の四大プロジェクトに焦点を当てるとした。

2020年2月以降、中国で新型インフラの整備に関する政策的指針・指示が多く発表されてきたが、通信事業者と地方政府の連携による発表が今回初めてとなる!

中国電信5G+クラウド・ネットワーク融合デジタル化

https://mp.weixin.qq.com/s/o-KLueZr3Dz_XmUiPvR8Sg

同日の閉幕式では、中国電信副総経理王国権が中国電信5G+クラウド・ネットワーク融合デジタル化について3点ほど発言した。
その1:デジタルチャイナの進展が加速している。
その2:5G+クラウド・ネットワークの融合がデジタルトランスフォーメーションを促進する。
その3:中国情報化建設の主力軍として、中国電信はクラウド・ネットワーク融合を加速する。

文章・画像の引用先:
新華網http://www.fj.xinhuanet.com/2020zt/2020szzg/index.htm
新華網http://www.xinhuanet.com/tech/2020-10/14/c_1126610283.htm
人民郵電報https://mp.weixin.qq.com/s/o-KLueZr3Dz_XmUiPvR8Sg
人民郵電報https://mp.weixin.qq.com/s/Jj0o8eRC_fE_Bu3umAZi3Q

深セン、北京、重慶、山東省に続き江蘇省も5G SA Networkカバレッジを発表

http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html

子供達が江蘇省南通森林野生動物園にて5G VRを体験中。

江蘇移動5G建設状況:5G基地局3.4万超
省内全市・県地域中心エリアをカバー

https://www.sohu.com/a/424163378_354877

人民郵電報2020年10月12日の報道によると、2020年に以来、江蘇省中国移動子会社は5Gネットワークの建設に総力を上げてきた結果、3.4万基の5G基地局が全数5G SAネットワークと接続し、安定な通信が確認できたという。

エリア的には、江蘇省内13の市・県地域にて連続的なカバレッジ、重点郷鎮地域では中心エリアのカバレッジができている。ライン的には、重点高速・地下鉄などの交通中枢網を含め、政府ビル・大型デパート・大型病院・重点観光地・重点高級ホテルなどの重点エリアにて5Gネットワークを敷設できた。

5G応用:中国移動社18プロジェクトが工業情報化部より受賞

中国移動研究院主席専門家王大鵬が60%以上の産業においてLocal5Gへのニーズがあると言及!

江蘇移動と常州精研科技の「5G+スマート工場」プロジェクトは、独立した5Gネットワークによって稼働するAI品質検査ロボットが人力に取って代わり、「人工」から「人工知能」を実現している。

5Gとクラウドコンピューティング等のテクノロジーをベースとした 5G +心脳血管疾患インターネット診断・治療プラットフォームは、「5Gでリアルタイム監視、人工知能支援診断、クラウドプラットフォームでのオンライン診断・治療、及び慢性疾患追跡管理」の医療サービスモデルを革新した。この 2つのプロジェクトは、それぞれ第3回「BloomingCup」5Gアプリケーションコンテスト1位と2位を獲得した。

江蘇移動の「5G Smart Grid」、「5G + Smart Industrial Park」、「5G V2X 都市レベルのモデルプロジェクト」等が計3等賞5つ、優秀賞11項も受賞した。

江蘇省より多くの主要企業が5G SAネットワークに基づいたデジタルトランスフォーメーションを図り、生産ラインのデジタル化へと移行している。

江蘇移動と常州精研科技の「5G+スマート工場」が工業情報化部「ブレーミングカップ賞」一等賞受賞。

https://www.sohu.com/a/424163378_354877

朱蓬口海鮮市場での5Gネットワークの実証実験

http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html

文章・画像は以下より引用:
江蘇省OnLine(2020-10-13)
http://js.cri.cn/20201013/de10b5da-1ee9-a4f1-f9f5-5801b40585b1.html
人民郵電日報(2020-10-12)
https://www.sohu.com/a/424163378_354877

中国5G建設ラッシュは続く!

9月8日、国家開発改革委員会、科学技術部、工業情報化部並びに財政部連名『戦略性新興産業への投資拡大、新しい成長点の育成に関する指導意見(关于扩大战略性新兴产业投资 培育壮大新增长点增长极的指导意见)』を公布した。

その翌日9月9日、「国家開発銀行製造業特別融資工業情報化重大プロジェクト動員会議」が行われた。

「国家開発銀行製造業特別融資工業情報化重大プロジェクト動員会議」http://www.miit.gov.cn/n1146290/n4337866/c8076432/content.html

戦略性新興産業への投資拡大に関する指導意見

四部庁連名の発改高技〔2020〕1409号『戦略性新興産業への投資拡大、新しい成長点の育成に関する指導意見』の重点産業への投資において8つの「加速」が列記されてある。
(1)次世代情報技術産業の品質UP・効率UPを加速。
(2)生物産業のイノベーションと開発を加速。
(3)ハイテク製造業の成長を加速。
(4)新材料産業の弱点補完を加速。
(5)新エネルギー産業の飛躍的な発展を加速。
(6)AIや新エネルギー自動車産業の基礎的能力の構築を加速。
(7)省エネルギー・環境保全産業の実証実験を加速。
(8)デジタルクリエイティブ産業の統合を加速。

(1)には、5G建設への投資及び商用ペース、基礎材料・キーチップ等の革新的な技術の突破、工業インターネット等技術のイノベーションと融合が記されている。
(2)には、革新的なワクチン・抗体薬等の重大プロジェクトの遂行、国家生物安全危機管理体制の構築、生物安全と応急システムへの投資、漢方薬審査体制の構築がある。

◆ワクチンや抗体薬、国家安全危機管理体制よりも5Gの建設が先にある点から、今の中国5G建設への国家的意気込みを垣間見ることができよう。

https://mp.weixin.qq.com/s/eNzIPnsz9Pr0wxdKRW_2Rg

製造業特別融資重大PJにて工業の情報化を支援

9月9日、工業情報化部と国家開発銀行(China Development Bank)が共同で、「国家開発銀行製造業特別融資工業情報化重大プロジェクト動員会議」を開催し、工業情報化部副部長王志軍氏、国家開発銀行副行長周学東らが出席し、スピーチを行った。

王志軍氏は1)伝統産業の変革と高度化、2)サプライチェーンの強化、3)新しいインフラストラクチャの建設という3つの重点領域における重大プロジェクトのサポートに焦点を当てると発表した。

会議では、部行(工業情報化部と国家開発銀行)が当該製造業特別融資にて支持する最初の105件重大プロジェクトを発表した。その総投資額は約7100億元、うち融資が約3000億元。うち、24件のプロジェクトが実際遂行され、総投資額は約3,000億元。CDBは1252億元の融資を約束した。CDB各支店は約150社の企業と74.2億人民元の融資契約を締結し、2970億人民元に及ぶ企業間の協力協定も締結した。

文章・画像は以下より引用:
中国工業情報化部http://www.miit.gov.cn/n1146290/n4337866/c8076432/content.html
中国国家発展改革委員会
https://www.ndrc.gov.cn/xxgk/jd/jd/202009/t20200923_1239481.html
中国国家発展改革委員会公式アカウント
https://mp.weixin.qq.com/s/eNzIPnsz9Pr0wxdKRW_2Rg
『指導意見』全文https://mp.weixin.qq.com/s/IYhHyQ36LZID-jnLqA24jg
中国金融新聞網
https://www.financialnews.com.cn/hg/202009/t20200923_201676.html
日本語参考:
『十三・五』国家戦略性新興産業発展計画」
http://jp.xinhuanet.com/2016-12/20/c_135918628.htm
中国が2020年までに戦略的に推進する産業が明らかに
https://xtech.nikkei.com/dm/atcl/column/15/011300091/020800028/
https://spc.jst.go.jp/policy/national_policy/plan125/chapter03/3_10.html
広東省、20の支柱・新興産業クラスター育成に向けた政策を発表
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/06/555a959f04ff2096.html