2022北京冬オリンピックの中国聯通社「頭脳」の今!

北京市首鋼サイエンスパーク(新首钢高端产业综合服务区、新首都鋼鉄ハイティ産業総合サービスパーク)にある中国聯通北京冬オリンピック運行保障システム指揮センター(TTOC)内では、今日も整然と作業が進められている。

中国聯通社の冬オリンピックの頭脳にあたる当センターは、北京、河北、延慶にある3つの競技区にわたる全ての情報通信サービス、海外向けの国際サービスの全てをここにて制御し、コントロールしている。情報通信産業の各分野の専門家がここ一同に会している。

中国聯通社内各サービスに精通している第一線のエリート、ぺテラン社員も集合し、音声通信からSMS業務、インターネット、WLAN、総合接続、移動ネットワーク、イノベーション業務などから形成された各チームが迅速にタイアップしている。冬オリンピック期間中の通信の連動、データ制作、品質分析から通信設備のコントロールまで担当している。

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中国聯通社APPロゴ変更とサービス拡充

2021年4月6日、「中国聯通手機営業庁」APPの正式名称が「中国聯通APP」へと変更し、紫色から真っ赤な中国結び柄に変わった。前回のロゴが2011年4月に更新されて10年ぶりの変更となった。

名称変更に伴い、すべてのサービスがオンライン受付可能となり、パケット追加、ゲーム用スピードアップパケット、電話アラームに豊富な5G料金プランセット、2022冬オリンピック見どころ、5G最前線情報、政府オンラインなどの社会的な関心度の高い内容も幅広く追加されている。

上記以外にも、読書、教育、ゲーム、テレビドラマ、音楽や旅行など「衣食住行」を網羅するコンテンツも拡充され、食事券、映画チケットやショッピング券など大幅な割引券の関連プラットフォームもより豊富になった。

「ファイナンス+通信」についてワンストアサービスとしてクレジット、ウェルスマネジメント、保険サービスなども提供し始めている。

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中国の「新型消費」への育成②

http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/5595689/files/ef5ffac434354e05b0c684cf405ed7ee.pdf

2021年3月22日付、中国国家発展改革委員会等関連28行政部門聯名公布済みの『新型消費育成の加速実施方案』は、総計24項があり、それぞれに具体的な計画内容と責任となる関連行政部門まで明記している。

方案の目的:「中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議の方針と「政府活動報告」の徹底化を図り、消費ニースの上昇に合わせ、新型消費をさらに育成し、インターネット通販やモバイル決済、オンラインとオフラインの消費融合を促進するために、 『国務院新業態・新ビジネスモデルによる新型消費の促進に関する意見』に基づき、本実施方案を制定した。」

実施方案の主な内容:

1、小売業新業態の拡大(無接触型の消費体験やライブコマースによる経済効果の向上等)、
2、インターネット+医療健康
3、デジタル文化とオンライン旅行関連
4、オンライン教育、
5、ニューテクノロジーによるスポーツ観戦などのソリューション、
6、サプライチェーンの強化、
7、特産品販売のデジタル化や物流ルートの構築、
8、次世代情報通信インフラの建設、
9、新型都市のインフラ施設建設とスマートシティ、
10、ニューテクノロジーの応用、
11、IoVと充電ステーションの加速、
12、新型消費拠点の充実、
13、新職種の開発の育成、
14、従業員の労働保証、
15、資源や土地利用の合理化、
16、財政支持の強化、
17、金融支持の強化、
18、新型消費促進に向けた融資、
19、プラットフォーム利用コスト削減とデジタル人民元の推進、
20、法規制度の完備、
21、関連行政部の手続きの簡略化、
22、監督機能の強化と不正競争の撲滅強化、
23、標準システムの改善、
24、統計監督機能の強化

と各項目ごとの責任行政が名指して記されている。

通信や5G関連項目について5点盛り込んでいる:

その1は2022年の冬オリンピックも視野に入れている応用サービスの促進であり、その2は社会の情報通信基盤としてのインフラ整備、その3、4、5はいずれも5Gに代表されるニューテクノロジーの応用ではあるが、その5は医療分野と市民生活におけるニューテクノロジーの浸透を促すものとなっている。

その1:「5、ニューテクノロジーによるスポーツ観戦などのソリューション」で5Gなどニューテクノロジーの運用によって体育イベント・試合でのLIVEパケットをふやす。

その2:「8、次世代情報通信インフラの建設」で「ダブルギガビット」ネットワークの事前建設をし、都市固定通信の光通信網のギガビットと移動通信網のギガビットを促進する。

その3:「10、ニューテクノロジーの応用」で高画質ムービやバーチャルなどの情報コンテンツの発展を加速し、5G+4K/8K、VR/AR関連技術の融合応用を推進する。

その4:「10、ニューテクノロジーの応用」でケーブルテレビネットワークと中国広電5G一体化発展を促進する。5Gラジオ技術の開発と実験を推進し、コンテンツ制作と番組資源の統合を図る。

その5:「10、ニューテクノロジーの応用」で5Gデジタル流動病院(巡回車)、5G救急施設、スマート救急箱、スマート健康検査測定設備、医療ロボット、スマート医療設備の開発設計と生産、スマート医療の情報共有と一体化サービスを強化する。スマート宅配ボックスや宅急便などの配達システム末端サービス拠点を公共サービス施設の一部に組み込み、新たに建設する・建設中の住宅区・サイエンスパーク・マンションでのセット内容として推進する。

文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/content_5595689.htm
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/5595689/files/ef5ffac434354e05b0c684cf405ed7ee.pdf

中国の「新型消費」への育成①

http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/content_5595689.htm

2021年3月22日、中国国家発展改革委員会が関連28行政部門聯名で『新型消費育成の加速実施方案』を発表した。

当該実施方案の目的:

その目的について冒頭にはこのように示されている。
「中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議の方針と「政府活動報告」の徹底化を図り、消費ニースの上昇に合わせ、新型消費をさらに育成し、インターネット通販やモバイル決済、オンラインとオフラインの消費融合を促進するために、 『国務院新業態・新ビジネスモデルによる新型消費の促進に関する意見』に基づき、本実施方案を制定した。」

実施方案は11ページにわたるボリュームで24項にわたる具体的な計画内容になっている。すべての項目に責任となる関連行政部門まで明記している。

消費拡大の方策としての「新型消費」への施策

コロナの封じ込みに成功して以来、中国では内需消費拡大の方策をこれまで以上に早いペースで打ち出されている。現時点把握できている範囲内で以下が挙げられる。
1)2018年7月、『情報消費拡大の三年行動計画(2018-2020年)』5G標準研究、技術実験を加速し、5Gネットワークの建設と応用を推進し、5G商用を確保せよ
2)2018年10月、『消費構造仕組みの実施方案』情報消費のより一層の拡大と、
電信料金の値下げを促進、5G商用を加速

3)2020年10月29日、『内需拡大と消費促進推方案
4)2021年3月4日、2021年新型情報消費モデルプロジェクト申請開始の通知
5)2021年3月22日、『新型消費育成の加速実施方案』

このうち、1と2は5Gに代表される新しいテクノロジーによる消費への促進、
3と4、及び今回の実施方案は特にアフターコロナーにおけるオンライン消費と無接触型消費、もしくはより消費しやすい消費環境整備=新型消費を促すための方策となっている。

特に今回の実施方案は新型消費の促進と社会的環境作りを図る上で必要となる関連行政への網羅的な実施計画&内容になっているように見受けられる。

文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/content_5595689.htm
http://www.gov.cn/zhengce/zhengceku/2021-03/25/5595689/files/ef5ffac434354e05b0c684cf405ed7ee.pdf

5G User数の集計方法について

中国移動2020年業績発表会資料より

中国の5G利用者数のカウントについてこれまでにも色々と議論があったが、2021年に入ってから5G利用者数についていくつかの発表があった。

2020年業績発表において、中国電信と中国聯通(いずれも3月11日)はこれまで通り、料金プラン利用者(套餐用户)での発表であったが、中国移動の業績発表では(3月25日)料金プラン利用者とネットワーク利用者の両方を発表していた。

一方、3月22日工業情報化部発『2021年1-2月通信業運営状況』では「5G携帯電話端末接続数」が2.6億となっていた。この時点で三大通信事業者の5G料金プラン利用者累計3.6億になっていた。

3/11 中国電信5G料金プラン利用者:7083万

3/11 中国聯通5G料金プラン利用者:8650万

3/22 工業情報化部(MII)2021年1-2月通信業運営状況:2月末三大通信事業者5G端末接続数が2.6億になった。

3/25 中国移動の発表:

中国移動社の2020年業績発表会にて5G利用者について3つのデータが発表された。
2020年12月末5G料金利用者:1.65億
2021年2月末5G料金利用者:1.73億

2021年2月末5Gネットワーク利用者5Gネットワーク利用者:7767万

中国移動社による集計法変更の説明:

中国移動社董事長楊傑氏によると、これまでは5Gが広く使用されていなかったため、5G料金パッケージで宣伝をしてきた。2年間のネットワーク構築と端末産業の健全な発展もあり、5Gはすでに大きな力を発揮できるようにまでなってきたため、集計方法を変更した。この集計法が実際の5Gネットワーク利用しているユーザー情報をより的確に反映しており、行政部門からの考慮も満たしている。

文章・画像:
https://www.miit.gov.cn/jgsj/yxj/xxfb/art/2021/art_41ff53d3360946d99de78b6ff32930cc.html
http://www.cnii.com.cn/rmydb/202103/t20210325_264244.html
http://www.c114.com.cn/4app/3542/a1157204.html

中国のIoT産業分布

中国智研コンサルティング社の「中国 IoT市場分析」によると、2019年末IoT関連産業でスマートシティの規模が最も大きく、全体の31%ほどを占めている調査結果になっている。続いて工業用IoT、スマートホーム、IoVの順であり、それぞれ20%、18%、16%。

調査の範囲、地域、対象などによってこの結果の一般性が変わってくるが、このスマートシティには、公共エリアや交通と行政関連のサービスも含まれると考えられる。

文章・画像の引用先:
https://www.chyxx.com/research/201703/507187.html

5G in China&Japanオープン一周年によせて!

私の恩師、小檜山賢二先生から中国通信の最新事情を発信するようにとご指示頂いて、このサイトをオープンしてまる1年になる!
大変尊敬している先生にも僭越ながらご相談に乗っていただき、このスペースを構築し、試行錯誤でスタート!
それからほぼ毎日目をこすりながらの更新(╹◡╹)♡
書くだけ書いて読み直す、見直す余裕さえない日々が多い。
たまには読み直すと下手な日本語、ぎこちない表現で恥ずかしくてたまらなくなることも数え切れないほどある… …
そんなこんなこともありながら、
お陰さまでこの1年間は、色々勉強できたことに感謝の気持ちでいっぱいの今このひと時!
最高の感謝を私の恩師に!
それより、きっと続けることが先生からのお教えなんだろうと!

未熟ながらも頑張り続けたいと思います!
引き続きご応援の程、どうぞよろしくお願いいたします(((o(*゚▽゚*)o)))♡(ぺこり〜)

華金玲@横浜
2021−3−31

個人視点で見る中国のIoT利用

そんな年度末最後の日、中国 IoTの利用調査結果を紹介したい。
CAICTが2020年12月に発表した IoT白書に興味深いデータセットを見つけた。

この調査によると、2020年8月時点で IoT利用していると答える中で一番多いのがスマートホーム、いわゆるスマート家電関連が43%、その次がその他の21%。続いてIoVと公共サービス、スマート農業の順になっている。
IoVが公共サービスよりも使っているようには思わなかったが、意外と普及してきている可能性がある。
その他が21%もある点も興味深い。使っているものが項目として挙げられていない可能性が高い。
一日も早く現場を見てみたい気持ちが膨らむばかりだ。

快適なホームLife がコンシューマ向けサービスの中でいかにも大切なようだ。個人としても非常に納得のいくデータ。

文章・画像の引用先:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/bps/202012/P020201215379753410419.pdf

スマート家電セットソリューション②Haier三翼鳥スマートキッチン体験談

Haierスマート家電の応用シーン体験

AWE2021展覧会場の2/3の場所でスマート家電の応用シーンを体験できるHaierサブブランドの三翼鳥(Sanyiniao)の展示ブースが人気を呼んでいた。

「製品は応用シナリオに置き換えられ、産業はエコロジーによってカバーされる」というのがHaier CEO張瑞敏氏によるIoT時代への判断であった。
AWE現場では三翼鳥がベランダ、リビング、浴室、寝室、全部屋換気、全部屋暖房、全別安全防犯などの12の応用シナリオを展示し、全てオーダーメイド・グレードアップ可能となっている。

新しいエコシステムへの政策的支持

消費と投資の拡大は内需にとって重要なファクターとなる。投資について「政府活動報告」にて有効な投資を拡大するとあり、「両新一重」の建設も含まれる。うち、家庭に関連する部分として「新型城郷鎮化建設」であり、都市と郷鎮老朽化住宅区5.3万を改造するとある。

公共エリアでのインフラ整備が着実に進む中、家庭内環境について三翼鳥が新しいソリューションを提案している。

三翼鳥の利用事例

北京市に住む紹さんが住む住宅区が1999年に建てられ、家電などが老朽化し、収納空間が狭いなどが問題だったが、今年三翼鳥にキッチンのリフォームを依頼した。わずか7日間、紹さんのキッチンが一新した。

彼女によると、「動けるスペースが増え、もともと一人でさえ狭かったキッチンは2人入っても自由に動けるようになった。冷蔵庫が健康状態でメニューを提案し、冷蔵庫のタッチ端末より材料の注文までできる。冷凍・冷蔵材料が自動的に配送され、食材をオーブンに入れると、オーダーメイドしたメニューワンタッチで調理。ガスコンロを付けると、レンジフードが自動的にスイッチオンになり、火加減を自動的にコントロール。「IoT支払いサービス」を入れると、冷蔵庫と連動するHaierスマートホームAPPが冷蔵庫内常備食材を把握し、不足分を自動的に注文することも可能。」

文章・画像:
http://www.cheaa.com/awe/
http://www.xinhuanet.com/tech/2021-03/24/c_1127248826.htm
http://m.cheaa.com/n_detail/w_588581.html
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スマート家電セットソリューション①「オープン型5Gエコシステム」

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3月23日-3月25日、世界家電と消費電子展覧会としてトップ3にあたるAWE2021がコロナ禍で2年ぶりに上海にて開幕していた。

長虹がCHiQ5Gエコシステム家電セット発表

展覧会では、長虹が「私の生き方」と題した新製品発表会を開き、CHiQ5Gエコシステム家電セットを発表した。テレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機を4種類を網羅し、家電産業のオープン型5Gエコシステムを提言した。各家電間の「全モード共有利用新体験」を実現し、ハイエンド層向けのワンストア式のスマート家電セットソリューションを提案した。

四川長虹副総経理兼副总经理兼長虹美菱(チャンホン・メイリン・長虹美菱股份有限公司)中国地区総経理の呉定刚によると、スマート家電を企画した当初から家電間の相互接続を認識し、これまで長年にわたって技術ベースのオープン型スマートエコシステムに注力してきた。5G、AIとIoTなどの新しいテクノロジーの発展によって家電のセット化、家庭内スマート家電を加速している

「オープン型5Gエコシステム」の背後には5G+工業インターネットの導入

実はスマート家電セットは決して新しいものではない。既に多くの家電メーカーが着手している。それでも長虹が先駆けて家電の「オープン型5Gエコシステム」を提言できたのが、長虹が国内で最初に5G+工業インターネット生産ラインを導入した背景があるからだ。
同じく中国国内で5G+8Kテレビを発表し、A IoTの新しい体験を最初に実現したのも長虹だ。

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http://www.xinhuanet.com/tech/2021-03/24/c_1127248826.htm
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