中国広電がいよいよ携帯電話サービス開始?

中国通信学会が主催した『2021世界電信と情報社会日大会』(5月17日)にて、中国広電総経理梁暁涛氏が同社の最新状況を紹介した。

1)700MHz帯域の5Gサプライチェーンが形成されつつある状況にあり、当該帯域通信対応可能な5G携帯電話が約100機種に上り、ハイエンドからローエンドの消費者をカバーできている。
2)中国広電が適時にて192から始まる携帯電話番号の契約開始を企画している。
3)中国広電は2020年12月31日付で全国24の省地域レベル会社体制を整合した。
4)中国広電が中国移動との共同構築を合意し、年内にて700MHz帯域対応基地局40万局を共同で建設する。

引用:
http://cs.com.cn/ssgs/gsxw/202105/t20210517_6167411.html
https://live.baidu.com/m/media/pclive/pchome/live.html?room_id=4429964713&source=h5pre
https://mp.weixin.qq.com/s/YgQo19D5lG0zEXvjz2pI5Q

2021年4月、5G携帯電話の出荷が国内携帯電話市場の77.9%

2021年4月、中国国内携帯電話全体の出荷量は2748.6.4万台。
うち5G携帯電話が2142.0万台、全体の77.9%を占めている。4月新発売の5G端末が16モデル、全体の50%である。2021年1月から4月末までの5G携帯電話端末の出荷が累計9126.7万台になった。

4月のスマホーの出荷量が2697.3万台、全体の98.1%である。

引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202105/P020210511504122774678.pdf

中国モバイルインターネット利用者一人当たりの月間データ通信量が一年で3.24GB増、12.74GBに!

「2021年第1四半期通信業経済状況」によると、2021年1月から3月までのモバイルインターネットパケット利用量が482億GBと最高を更新し、昨年同期より35.3%増となった。うち、携帯電話によるアクセスが462億GB、モバイルインターネットデータ通信消費総量の95.9%であった。


3月のユーザー一人当たりの月間データ通信消費量が12.74GB、昨年3月より34.1%、3.24GB増えた。

https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2021/art_a2624764516d40989d2db2548bf9c95d.html

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2021/art_a2624764516d40989d2db2548bf9c95d.html

中国国内外間のデータ流通(2019年データ)

https://mp.weixin.qq.com/s/Vq2GGtkWiY-fH8yssQe_Ww

2021年4月25日に開催された第4回デジタルチャイナサミットにて『国家データ資源調査報告(2020)』が発表されていた。CAICTと中国サイバースペース研究院の共同研究であった。

国家間のデータ流通ついて、海外から中国国内へと、中国国内から海外へのアクセスに関するデータ発表があった。上記左図は海外から中国国内へのアクセスを表している。87.9%と1位のアクセスを示しているのがムービ、2位はEC関連6.9%、3位はビジネスとその他でそれぞれ1.6%、4位がソーシャルメディア・Weibo1.2%、アプリケーションストアが0.8%で5位となっている。

対して、中国国内から海外(右図)へはゲーム(36%)、オフィスソフトウェア(25%)、デジタル認証(16%)、その他(10%)、アプリケーションストア(6)、地図・GPS(5%)、ムービ(2%)の順である。ビジネスよりも娯楽が多いようだ。

筆者所感:
コロナ禍の終息が見通せない中、中国についての現場感覚が失われつつ、筆者もこの頃文字ベースでの情報収集について限界を感じ、ムービなどでよりビジュアル的、ストーリ性のあるものに興味を持ち始めている。クラスの学生とたまに雑談する機会があり、中国国内のインフルエンサーやアイドルの動画ムービを楽しむのが日課のようだと。その次によく見ているのが小紅書(通称RED BOOK)や中国版TikTok「抖音」だそうだ。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/Vq2GGtkWiY-fH8yssQe_Ww

中国データセンター市場が2025年で5952億元(約9.6兆円)になる予測だ!

http://paper.cnii.com.cn/article/rmydb_15894_301348.html

5月10日、中国人民郵電報が36Kr研究院が発表した『新型インフラ2020年中国都市データセンター発展指数報告』のデータセンター市場規模と増加予測記事を報道した。

当該報告によると、2019年末、中国で使用されているデータセンターラックの総規模は315万台に達した。2020年のデータセンター市場規模が1958億元(約3.1兆円)、2021年には2486億元(約4.1兆円)、2025年には5952億元(約9.6兆円)になるそうだ。

また、2020年中国デジタル経済規模が41.4万億元(662兆円)、GDPの約4割を占め、GDPへの貢献率が約7割になっている。2021年には47.56億元(761兆円)になる見込みだ(MIIとCAICTデータ)。2020年末、北京周辺、上海周辺と西部地区のデータセンターラック数はトップ3であり、参加主体別に見ると、三大通信事業者の市場シェアが50%であった点も明らかにした。

https://36kr.com/p/1204401537087237

引用:
http://paper.cnii.com.cn/article/rmydb_15894_301348.html
https://36kr.com/p/1204401537087237

中国4G、5G携帯端末の市場投入割合(2021年第1四半期データ)

http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202104/P020210428513886396177.pdf

2020年以降、中国携帯端末の市場投入機種の5G端末の割合が50%を超えて増加してきているが、2021年第1四半期は50%未満になっている。CAICTの集計によると、2021年第1四半期に市場投入を申請した機種数は107モデル。そのうち、5Gは52モデルとして全体の48.6%、4Gは55モデルとして全体の51.4%になっている。


2020年第4四半期の時点で2Gと3G端末の市場投入がまだあった点が興味深い。

引用:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/qwsj/202104/P020210428513886396177.pdf

金色健康QRコードが登場

ゴールデンウィークの間に、中国で「金色健康QRコード」が登場したようだ。

https://mp.weixin.qq.com/s/GHMa5JXgkOObQyVfJ6S0e

山東省衛生健康委員会Wechat公式アカウント「健康山東サービス」5月3日付けの情報によると、ゴールドウィークから山東省で「金色健康QRコード」が登場した。ワクチン予防接種を終えると、金色の健康QRコードになることを宣伝し、新しいステータスとして若者の間で話題を呼んでいるという。

通常の健康QRコードに金色の縁がつき、左上は注射器と盾のデザインとなっており、当該QRコードを所持している人はコロナワクチン接種から守られていることを意味する。接種者の氏名や身分証明カード番号の一部、これまで14日間の移動暦も表示されるようになっている。中国ではワクチン接種が速いスピードで進んでいるが、まだ受けていない若者への宣伝になっているようだ。

翌日、上海からも「金色健康QRコード」登場の書き込みがあった。この書き込みによると、現時点で発表があったのが山東省と上海市のみという(5月6日AM10:01時)。
下記、上海の「金色健康QRコード」は「親族健康QRコード」であり、スマホーを所持しない同行家族のみ申請使用可能でかなりの年配者か子供の接種分と考えられる。1回目の接種日付、PCR検査結果と検査日付が表示されている。

http://nj.bendibao.com/news/202156/106721.shtm

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/GHMa5JXgkOObQyVfJ6S0eA
https://www.guancha.cn/politics/2021_05_03_589614.shtml
http://nj.bendibao.com/news/202156/106721.shtm
https://www.163.com/dy/article/G96V11RA0511AO1U.html

中国全国のコロナ感染者数

ここ最近感染者数がうなぎのぼりでまた一年、ゴールドウィーク連休を迎える時期になった。

中国全国の感染者数を更新してみたところ、2020年3月1日以降最高で352人、基本的には400以下の三桁、二桁に抑え込んでいることが確認できる。2021年4月29日までのワクチン接種数は2億4390万5千になり、うち55%がここ1ヶ月以内の接種であった(2021年4月29日CCTV新聞チャンネルニュースPM21:35時)。接種料金は無料な上、地域によって各種手当や食料品の支給もあるそうだ。

Sinaニュース発表データより筆者作成

「2021北京市ショッピングシーズン」到来!五月連休に100億元強相当商品券配布

http://www.beijing.gov.cn/fuwu/bmfw/jmsh/jmshggts/202104/t20210427_2374874.html

4月27日、北京市人民政府公式サイトにて北京商務局発の「五月連休45億商品券配布・『2021北京ショッピングシーズン』到来」が更新された。

4月28日夜、北京市商務部と北京市政府共同で北京首鋼サイエンスパークにあるメイン会場にて「2021北京ショッピングシーズン」を起動し、ゴールドウィーク期間中に北京の消費者向けに、「現金券、割引券、消費満額割引券など」を配布するとある。「総額45億元(約720億円)となり、「1+5+8+N」の活動を企画し、1000近くのキャンペーンを予定しているという。

上記に加えて、大手ECプラットフォームや店鋪、金融機構共同の消費手当を合わせると、100億元を超える規模になる。京東Jingdong(35億元)、蘇寧Suning(40億元)、国美Guomei(10億元)、盒馬Hema Fresh(8億元)、小米Xiaomi(2.6億元)が発表され、北汽BAICも数モデルの新車種についてキャンペーンを行うとしている。

中国はコロナ禍対策を通じて社会基盤としてのインフラ整備に全力投球してきている中、個人への消費刺激策はほとんどなされて来なかったが、今回の「ショッピングシーズン」はオンラインとオフラインの両方から消費を刺激する大イベントになっているように見受ける。

中国政府は2020年9月から5G等情報手段の利活用を通じたオンラインとオフラインを融合させた「新型消費」の促進策を相次いで発表している。今後他地方でもこのような動きが見られるかが興味深い。

文章・画像:
http://www.beijing.gov.cn/fuwu/bmfw/jmsh/jmshggts/202104/t20210427_2374874.html

2020年中国デジタル経済が627兆円規模

CAICTが『中国デジタル経済発展白書』を発表した。
同白書によると、「中国デジタル経済が堅調に伸びており、2005年の2.6兆元(41.6兆円)から39.2兆元(627.2兆円)に上っている。新しい科学技術と産業デジタルトランスフォーメーションによる変革とコロナの影響を受け、デジタル経済が目下最も活力のある分野として、国民経済の核心的な成長点となっている。」

「2000年、中国デジタル経済が9.7%増、デジタル経済が中国国民経済が持続的に成長する原動力となり、コロナ対策と経済社会の発展の両方において重要な役割を果たしている」とも記されている。

http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/bps/202104/P020210424737615413306.pdf

文章・画像:
http://www.caict.ac.cn/kxyj/qwfb/bps/202104/P020210424737615413306.pdf