5Gスマート遠隔医療の応用事例

9月22日、中国電信がTencent、Huaweiとの共同で業界初の5G SAネットワークのエンドツーエンド機能のオープン検証を完了したと人民郵電報が報じた。

オープン検証では5Gスマート遠隔医療の実証実験も行われた。
9月16日、中国医療界の第一人者、中国工学院の学者、深セン人民病院坂田院顧問でもある鐘南山(Zhong Nanshan)氏は、広州市から中国電信の5Gスマート遠隔医療システムを利用して深セン人民病院坂田院にいる呼吸器疾患の患者を診断した。
報告によると、鐘南山氏は遠隔操作で院内全ての情報を呼び出すことができ、現場の診察同様、5Gリモート聴診器を介して聴診もできた。これは中国電信深セン子会社と深セン市人民医院共同で構築した5Gスマート遠隔医療システムに依存しているそうだ。

引用:
人民郵電報https://mp.weixin.qq.com/s/FqG5uxOG7C2Aw4J8M6iEIw
中国電信広東子会社公式アカウントhttps://mp.weixin.qq.com/s/CeSIqLEobrHjltH0JkU_vg
武漢生活新聞網http://www.wuhan.com/xinwen/54242.html

中国5G User1億超え、重慶市5G基地局4.2万構築済み

9月15日〜17日、「2020年オンライン中国国際智能産業博覧会(2020Smart China Expo)」が重慶市にて3日間開かれ、5Gイノベーションフォーラム、デジタルエコノミーサミットなども開催された。

工業情報化部情報通信局局長の韓夏氏は、5Gも応用についてこう述べていた。
5G商用ライセンスの発行から1年以上が経過した今、中国の5Gネットワ​​ークインフラストラクチャの構築は着実に進んでいる。これまで通信事業者によって50万を超える5G基地局を構築し、5G端末からの接続数は既に1億を超えた。
5Gアプリケーションの革新も加速している。現在、5Gは港湾、機械、自動車、鉄鋼、鉱業、エネルギーなどの産業分野でのアプリケーション開発をリードしており、産業用インターネット、自動車インターネット、医療、教育などの主要分野でのアプリケーションが加速している状況にある。

重慶市副市長・重慶市ハイテクパーク党委員会書記の熊雪氏は、重慶市の5G構築状況について発表した。
現在重慶市にて5G基地局4.2万構築済み、市内全エリアと県の重点エリアで5Gネットワ​​ークの完全なカバレッジを達成した。次のステップは、5Gをリードとする「新基建」インフラストラクチャーの建設であり、5Gによる各産業への応用を加速させることになる。2025年までに15万の5G基地局を構築し、「広範なカバレッジ・優れたネットワーク品質、優れた業務体験」を備えた5Gネットワークによってオープン且つWin-Winな産業生態圏を目指している。

文章・画像は以下より引用
工業情報化部http://www.miit.gov.cn/n1146290/n1146402/n7039597/c8082327/content.html
2020Smart China Expohttps://www.smartchina-expo.cn
騰迅IT大視界https://cq.qq.com/a/20200916/007951.htm
中国日報網https://baijiahao.baidu.com/s?id=1677955215559622716&wfr=spider&for=pc
https://www.cqcb.com/yxzx/video/qita/2020-09-15/2992387.html

北京市5G独立ネットワーク構築完了、5G利用者が506万

北京西単付近、2019年12月20日筆者撮影

中国工業情報化部9月9日の発表によると、北京市の5G基地局数が4.4万になり、2020年末にて5万強になる見込み。

既に北京市第5環状線以内と北京副中心(通州)全アエリアの5Gカバレッジを実現した。整備済みの4.4万の基地局が全数5G独立ネットワークに接続しているため、実質上、北京市では全面的な5G独立ネットワークを構築できた。

文章・画像は以下より引用:
工業情報化部http://www.miit.gov.cn/n1146290/n1146402/n1146450/c8074041/content.html

Hello Moto!あなたの青春がよみがえってくる!「motorola razr 5G」

以上の画像は中国電信Wechat公式アカウント
Lenovo公式サイトよりhttps://shop.lenovo.com.cn/mobile/index.html?frompage=home

9月10日、中国電信とモトローラが共同で「motorola razr 5G」を発売した。同日21時より予約開始し、9月15日AM10:00時よりLenovo*、中国電信、モトローラ携帯JINGDONG旗艦店、Lecco、蘇寧、D.Phone(迪信通)及び各通信チェーン店指定店頭及びその公式サイトにて先行販売した。売価¥12499元、約20万円になる。

発売してただの2分でオンライン販売在庫切れ、あれから13時間経過した時点でモトローラ携帯JINGDONG旗艦店のみで既に4.5万人予約済み

驚くことに、15日AM10:00時よりただの2分間で全てのオンライン販売で在庫切れになり、現在予約販売になっている。15日23:01時時点でモトローラ携帯JINGDONG旗艦店では「4.5万人予約済み」(金額¥12499.00の横に表示されている)。まさかと思って時間をおいて、16日Am1:33時で再度確認すると、「4.9万人予約済み」となっていた。

左図はSinaニュースより引用。
右図は9月15日PM23:01時モトローラ携帯JINGDONG旗艦店の画面キャプチャ。

*Motorola Mobility LLCは2014年10月30日にLenovoが29億米ドルでGoogleより買収完了(買収宣言は同年1月30日)。2015年、Lenovoは携帯電話部門をモトローラに統合を表明し、2016年11月には携帯電話端末をモトローラのブランドに一本化することを発表している。

日本でも「motorola razr 5G」について色々と紹介が出ている。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1275766.html
https://dime.jp/genre/985933/
https://news.yahoo.co.jp/articles/d089f7a3960d90bc3b7378987a99fe63737e958a

文章・画像以下より引用:
中国電信Wechat公式アカウント
https://mp.weixin.qq.com/s/5IZeXvpTmJ9SCqeW9pxSQw
Lenovo motorola razr 5G手机发布会
https://live.lenovo.com.cn/?roomid=100025
Sinaニュース
https://k.sina.cn/article_3246008642_c17a294200100q9n0.html?wm=13500_0055&sinawapsharesource=newsapp&vt=4


中国電信&中国聯通2社による共同建設の成果

図1 中国電信&中国聯通5G共同建設担当エリア分布
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1644357217819047633&wfr=spider&for=pc
*赤:共同建設 
*クリーム色:中国聯通独立建設 
*水色:中国電信独立建設 
*黄緑:各自それぞれいくつかの都市にて独立で建設

(*筆者注)

9月9日、中国電信と中国聯通が北京にて「5G共同建設・共有協力の推進会議」を開催した。さる2019年9月9日、両社による5Gの共同建設を協議し、1周年に当たる当該会議の目的は、共同建設によって作り上げてきた結果をさらに共有し、拡大させていくことにある。

図2「5G共同建設・共有協力の推進会議」 http://www.ccidcom.com/yunying/20200909/rveHGWFkSgauDt9ja17r2nwcgz96k.html

全国293ある地区クラス都市まで5G網開通、北京五環以内の屋外95%以上カバー

この一年間にわたる共同建設を通じて30万強の5G基地局を開通し、5Gネットワ​​ークを全国293ある地区クラス都市まで普及し、拡大させてきた。たとえば、北京第五環線以内エリアの屋外カバレッジ率は95%以上、平均ダウンロードスピードは450Mbpsを超えている。200M帯域幅で世界初の2.7Gbpsのピークレートも実現している。

9月末迄に5G SA商用基本ネットワークを整備

このほか、両社は5G共同建設及び技術共有ソリューションを制定し、5G共同建設・共有関連のR16国際規格とスタンダードをリードしてきた。2.1G周波数帯域における50Mという広い帯域幅を持つ5G国際規格を提案し、3GPP標準にて確立されることになり、その後2020年7月の3GPP R16リリースに含まれることに至った。両社が9月30日までに5G SA商用基本ネットワーク機能を備えるように努力しているという。

2社の建設エリア

両社の「5Gネットワーク共同建設協議書」によると、各地域での共同建設の分担エリアについて図1のように細かく協議していた。

2019年協議後両社による共同建設の発表

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1644357217819047633&wfr=spider&for=pc

文章・画像は以下より引用:
中国通信産業網http://www.ccidcom.com/yunying/20200909/rveHGWFkSgauDt9ja17r2nwcgz96k.html
人民網http://hi.people.com.cn/n2/2020/0910/c231190-34283432.html
百度網https://baijiahao.baidu.com/s?id=1644357217819047633&wfr=spider&for=pc
http://www.qjcckdzf.com/a/news/dt/2019/1029/8069.html

中国最初の屋内5G Massive MIMO実証実験が成功!

https://www.huawei.com/cn/news/2020/9/chinaunicom-distributed-massive-mimo-verified

9月10日、華為技術(HUAWEI、ファーウェイ)公式サイトにて「中国聯通と華為連携で業界初の5G屋内分散型Massive MIMOが国立大劇場にて実証実験し、成功した」を発表した。このソリューションは、屋内5G分散デジタル機器の技術と環境的限界を排除し、Massive MIMO技術を屋内デジタル分散システムに導入し、100MHz帯域幅でのセルピークレートは4.7Gbpsに達したという。

「5Gキャピタル」

中国で5Gが商用化されて1年間弱、ユーザー層が迅速に拡大し、各種産業にも浸透し始めている。5G + 4Kライブ、5G +スマートトラベル、5G製造パーク、5Gスマート医療等多くの業界にて新しいアプリケーションが生み出されている。多様化する応用の変化に応えるために、中国聯通とファーウェイは、首都北京にて「5Gキャピタル」共同イノベーションプロジェクトを立ち上げ(2020年4月8日)、技術イノベーション、経験イノベーション、エコロジカルインキュベーションを通じてより良い5Gネットワ​​ークが構築できるのみでなく、全産業のトランスフォーメーションを目指している。

屋内分散型Massive MIMOは、「5G Capital」の内容の1つであり、高いユーザー層のニーズと大容量な屋内環境に適用する。 5G Massive MIMOと屋内デジタル配信システムのLampSiteを巧みに融合させることによって、セル容量を大幅に増加させ、通信事業者による多応用シーンでのアプリケーションの拡張にも役立つ。

屋内分散型Massive MIMOは「スマート劇場」の主要アプリケーションとして率先して国立大劇場にて導入された。複数のサービスが同時に行われている場合でも、個々のユーザーは究極の体験を引き続き楽しむことができた。劇場内専用サービスもスムーズに進められたことが確認できた。

国立大劇場にて屋内分散型Massive MIMOがアクティブ化された後、複数以上の端末を使用して同時に速度が測定された結果、C−Band 100MHzセルの下だりピークレートは4.7Gbpsに達した。このソリューションが国立大劇場のような人口密集した場所での個人用モバイルサービスのニーズを十分満たすことが判明した。同時に、より多くの高解像度ビデオ映像サービスの展開にも有力な保証を提供できた。

HUAWEI DIS Product Lineの社長であるChen Chuanfei氏は、次のように述べている。屋内分散型Massive MIMOは、長年の技術的ノウハウの積み重ねによる飛躍であり、これまでのネットワーク構成を一新するのであろう。通信事業者がトラフィック増加、個人及び企業ユーザーへのニーズにより的確に対応できるように手助けできよう。屋内分散型Massive MIMOは屋内ネットワークを複数のプレイヤーで共用することが可能になっているため、市場の需要に合わせた技術革新を続け、お客様に最高の5G屋内カバレッジソリューションを提供できる。」

文章・画像は以下より引用:
https://www.huawei.com/cn/news/2020/9/chinaunicom-distributed-massive-mimo-verified

中国深セン市5Gユースケース⑤スマート港

深セン最初の5Gスマート港「妈湾スマート港」
http://shenzhen.news.163.com/20/0820/13/FKFQQHKL04178D6R.html

深セン市の5Gスマート港プロジェクトは、

招商局集団5Gスマート港イノベーションラボラトリー

を母体に展開している。

深セン市港協会:http://www.szports.org.cn/cn/industry-new/item/497-5g.html

「5Gスマート港ラボ」設立の意味が大きい

2019年6月24日、招商局集団*5Gスマート港イノベーションラボラトリー(以下、5Gスマート港ラボ)の設立式が招商局港ビルにて開催した。市政治協会副主席、招商局(China Merchants Port)グループ副総経理、深セン市工業情報化局等の要員が出席した。

https://www.sohu.com/a/323187044_487444
https://www.sohu.com/a/323187044_487444

5Gスマート港ラボの設立は、深セン市5Gスマート港建設の本格始動を意味する。設立に向けて、深セン市工業情報化局と招商局港口グループが約2ヶ月前の2019年4月11日にて既に協力協定を結んでいた。

開幕式では、招商局国際情報技術有限公司、中国移動深セン子会社、華為(Huawei)技術有限公司、三一海洋重工有限公司、杭州海康威視(ハイクビジョン)デジタル有限公司等10社がラボ共同建設宣言に署名した。招商局集団が投資資金を注入し、すべての関係者と共同で、港湾産業およびグローバルサプライチェーンにおける5G技術の応用を模索し、深セン市ビッグベイエリアにおける5Gインターナショナルテクノロジーの産業イノベーションセンターの構築にも寄与するとした。

「労働集約型」から「機械集約型+労働集約型」へと移行する招商港深セン西部港湾エリア

http://www.norco.com.cn/News/818.html

招商港深セン西部港湾エリアには妈湾港区、蛇口港区と赤湾港区がある。
1990年に妈湾港が開業した当初は、主に深セン経済特別区の建設に必要な木材、鉄鋼、セメントなどの建設資材の輸送に使用されていた。当時の港は労働集約型産業であったが、その後コンテナターミナルの整備により「機械集約型+労働集約型」へと徐々に移行してきている。

「妈湾スマート港」の今:メディア注目の的

https://www.sohu.com/a/413962695_803572

2020年8月17日、広東省深セン市にて行われた「深センに火を灯す、5Gスマート都市」セレモニーにて招商局港口グループ株式会社(China Merchants Port)副総経理、首席デジタルオフィサーである李玉杉が「妈湾スマート港」は最終テスト段階に入っており、稼働後世界港業界のAI化モデルとなる見込み」と発表していた。

翌日8月18日午後、人民日報、新華社、光明日報など20社以上の記者が妈湾スマート港に集まり、取材した。

https://www.sohu.com/a/413962695_803572

招商港副総経済師劉杉によると、「妈湾スマート港」は港AI化建設で最初のプロジェクトとなる。5G等のテクノロジーを活用したことでARパノラマ管理、無人運転、リアルタイムドローンなどの機能を実現し、北斗の高精度GPSで港内船舶と設備のリアルタイム管理もできている。AI人工知能にてレッカー車ドライバーの安全運転行動のリアルタイム把握とその早期警告分析まで実行し、「安全、安定、高効率、智能」な積み降ろし作業を保証できている。

トラック
遠隔コントロールAIトラック
5Gによるガントリークレーンのリモートコントロール操縦室
5Gによるガントリークレーンのリモートコントロール画面
ガントリークレーンの現場

招商局集団:「招商局」グループは中国国務院国有資産監督管理委員会が株式の100%を所有する、香港特別行政区に登記されている非公開株式会社。 傘下には、海運、造船、港湾・高速道路・物流施設などの管理運営、不動産開発、金融などを手掛ける複合企業である(Wikipediaより)。
1872年清朝李鴻章によって設立され、100年以上の歴史を有する中国近代史上第一号の郵船運送企業(百度百科より)。

文章・画像は以下より抜粋引用:
深セン市工業情報化局:
http://gxj.sz.gov.cn/ztfw/ztzl/5gsd/zccs_189259/content/post_2008851.html
深セン市港協会:
http://www.szports.org.cn/cn/industry-new/item/497-5g.html
http://www.norco.com.cn/News/818.html
https://www.sohu.com/a/323187044_487444
https://www.sohu.com/a/413962695_803572
https://www.sohu.com/a/323221122_355798

中国深セン市5Gユースケース④スマート変電所

http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126377577.htm

2019年12月、中国南方電力網初の変電所5G基地局が500kVの鵬城変電所で開通した。 5Gの高速低遅延を利用して、AIパトロールロボットと高画質カメラ等で通信問題を解決している。5GはAI電力網のアプリケーションを加速している。

http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126377577.htm

5Gによる鵬城変電所への業務改善

鵬城変電所の日負荷は、深セン市送電網全体20%ほどを占めている。
雲南DCプロジェクト実施後、深センに電気エネルギーを送るための中枢的な変電所であるため、安全性と効率性の維持が最も重要とされている。

中国南部電力網深セン電力供給局の資産管理部の技術専門家である黄さんが記者にこう語った。
「これまでは、数多い機器の検査と操作を現場で手動で完了する必要があり、作業負担が高かった。 5Gを活用するようになった今は、パトロールロボットをボタンひとつで動き出し、変電所の設備情報を収集してくれるので、パソコンで操作するだけで稼働状況を分析・診断することができる。 1330項目ある点検リストを完成するのにもともと3日かかったところ、現在では1時間でできるようになった。
5Gは手動操作の限界を打ち破ることもできた。鵬城変電所の局長がこう言う。
「主変圧器のブッシング油面を点検するのは本当に頭痛い。油面計は地上10メートル離れているが、直径が5 cm未満のため望遠鏡でもはっきりと確認できない。今は 4K高解像度カメラを使用すると、ケーシングオイルレベルと赤外線熱画像マップを簡単に記録でき、システムのAIアルゴリズムで処理されるとレポートが自動的に生成される。」 現在、鵬城変電所にはパトロールロボットや5Gカメラなどを含め1,036のAI設備を整えている。

変電所外では、ドローンによるパトロールも実施している。

http://www.sznews.com/news/content/2020-08/28/content_23498807_0.htm
http://www.sznews.com/news/content/2020-08/28/content_23498807_0.htm
http://www.sznews.com/news/content/2020-08/28/content_23498807_0.htm

文章・画像は以下より抜粋引用:
新華網http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126377577.htm
深セン晩報http://www.sznews.com/news/content/2020-08/28/content_23498807_0.htm
電能革新https://www.sohu.com/a/330430252_764234

中国深セン市5Gユースケース③スマート公共バス

http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126377628.htm

2019年8月、深センバスグループは、蓮花山バスターミナルで「5Gリーディングスマートバス」の発足式を行った。10と14系統に50台の5Gスマートバスを投資し、国内初の全路線5Gスマートバス隊を整備した。蓮花山バスターミナルも国内最初の5Gバス停留所になった。

5Gスマートバス路線

◆10系統:深セン羅湖、福田地区の2つの中心エリアを跨り、深南東路、紅嶺中路、紅荔西路を結ぶ5Gスマートバス路線は深セン主要なバス路線の1つ。

◆14系統:羅湖と福田地区を横断し、深セン有名なランドマークである蓮花山公園の周りの道に沿って、深センの伝統的なビジネス地区を通過する。

華為(Huawei)5G基地局車載Free Wi-Fi

下だり最大2Gpds(常時1.5Gbps)利用可能なHuawei5G CPE(Balong5Gチップ搭載)を車載している。乗車中は無料で利用可能。

利用にあたって、携帯電話などのWi-FiにてSZBUS_5Gを選び、登録画面にて携帯電話番号を入力した後、パスワードが届き、それを入力して利用可能になる。

高画質な映像伝送でより安全な交通を実現

車載高画質画像のリアルタイムな伝送とビッグデータ・AIによる画像分析にて公共交通サービスのアプリケーションを開発する。

◆アプリケーションシナリオ1:
車両運送中の安全運転を目指した行動識別、自動警報、応急処理の応用。

◆アプリケーションシナリオ2:
高画質な映像より顔、体型の自動認識から乗車履歴と正確な乗客OD表をを生成する。

「深セン旅行」サービス

深センバスグループAI部門のマネージャー張偉は次のように述べている。
「私たちは高速なネットワークを体験してもらうと同時により楽しい体験をしていただきたい。その気持から「深セン旅行」サービスをつくった。車載360度カメラで途中の風景を全部録画し、クラウドにアップする。いつ・どこからでもAPPやインターンネットから深センの景色を楽しめる。もちろん、VRあればもっとリアリティのある体験を得ることができる。まるで我々のバスに乗車しているかのように深センの町並みを目の前で感じられるようになる。」

文章・画像は以下より抜粋引用:
新華網http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126377628.htm
公共交通情報https://www.sohu.com/a/334941747_99949100
深セン晩報http://shenzhen.sina.com.cn/news/s/2019-08-19/detail-ihytcitn0169948.shtml

中国深セン市5Gユースケース②スマート医療

9月4日付けの「世界最大の5G独立ネットワーク構築、全域カバーを実現した都市ー深セン!」にて紹介している深セン市5Gユースケースについて①スマート空港、②スマート医療、③スマート公共バス、④スマート変電所と⑤スマート港の5つについて順次整理している。

本日は②スマート医療について色々調べたが、思ったほど情報が出ていない点が興味深い。継続して調べる必要がある。

深セン新聞網http://www.sznews.com/news/content/2019-04/02/content_21583601.htm
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1629768391717770670&wfr=spider&for=pc

深セン初の5Gスマート病院拠点

2019年4月2日、深セン市第3人民病院(市第3病院)は中国電信深セン子会社、華為技術(Huawei)有限公司と「5G戦略協力フレームワーク」契約を締結した。中国電信の5G、クラウドと光ファイバーネットワークの有効な組み合わせにてスマート医療界のイノベーションと密接な協力を展開することに合意した。深セン市初・中国感染症専門病院初の5Gスマート医療モデルを全力にて構築するという。

市第3病院院長のLiu Lei氏はこう紹介した。
病院、中国電信とHuaweiは5G通信環境下における遠隔診察と遠隔操作類の応用について共同研究を進める予定。例えばリモートロボット手術、リモートロボット超音波、リモートロボット内視鏡検査などある。これらの取り組みは多専門医療部門と複数手法を要する難病治療事例の普及にも役立つ。

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1629768391717770670&wfr=spider&for=pc

5Gスマート病院にてできること:

5Gとクラウド、AI技術を通じて、5Gスマート病院は階層的な診断と治療、遠隔医療、インターネット相談など複数の医療現場でのアプリケーションシナリオを実装し、患者さんにこれまでにない治療体験を提供する。

◆5G通信環境では、「院前救急」が可能になる。
救急車が到着した瞬間から患者の患者の身体的兆候データ、モニタリング画像、現場の環境と救急プロセスがリアルタイムで病院に送信されるようになる。救急医は、患者運送中にて患者カルテの把握が可能になり、より正確な救急方法や必要な検査項目の指示も出せるようになる。運送中においても即座に救急・遠隔診察できる。

◆5Gによる「超低遅延」
「4Gネットワ​​ークと比較すると、5Gネットワ​​ークでの情報画像データの最大伝送速度は10数倍に増加し、エンドツーエンドの遅延は1ミリ秒よりも低く、遅延はほぼ0である」と市第3病院院長がいう。

◆国内初のDSA-DISCIVERYIGS7ORユニットの導入
複合手術室に世界で7台目となる中国国内で最初のDSA-DISCIVERY IGS7 ORユニットを導入する。これにより、手術への介入も可能になり、現場医師とのタイアップもより図りやすくなる。

◆スマート医療関連機器も発達してきている
記者が「5G産業深センツアー」(2019/4/30)にて5G通信環境可の「スマート医療」デモンストレーションにて遠隔診察を実現可能になったことを確認した。5G通信対応のポータブル超音波検査機を利用して患者検査データをリアルタイムで病院端末に送信でき、医師が即座に診察できる。

主治医の指示を受けた現場医師が超音波プローブを患者の体にて移動しながらしている。主治医側は、携帯電話の画面を通じて患者の体のそれぞれの部分のリアルタイムB超音波情報を見ることができている。

http://www.sznews.com/news/content/2019-04/30/content_21710599.htm
ポータブル超音波検査機
http://www.sznews.com/news/content/2019-04/30/content_21710599.htm

深セン市「スマート医療」連携システムの構築

新聞網の報道によると、2019年6月深セン市福田区衛生健康局が福田区医療グループを組織し、中山大学付属第八病院をリーダーとして7つの病院と83の住宅区健康センターより構成される医療連携システムを構築できているという。

文章・画像は以下より抜粋引用:
新華網http://www.xinhuanet.com/tech/2020-08/17/c_1126378787.htm
深セン晩報https://baijiahao.baidu.com/s?id=1629768391717770670&wfr=spider&for=pc
深セン新聞網(2019/4/2)https://www.sohu.com/a/397916970_100090362
深セン新聞網(2019/4/30)http://www.sznews.com/news/content/2019-04/30/content_21710599.htm
医療科技https://www.sznews.com/news/content/2020-05/23/content_23181459.htm