中国「東北5Gの光」ー大連その1

基地局設置の工夫

5Gの普及に直接影響する基地局の設置に反対する声が度々報道されている。
特に人口密集地に必要不可欠だが輻射などの噂もある関係で住宅区の設置が難航する事が多々ある。

この問題について、大連の中国移動社は市管理部門と協議し、街灯や信号柱、交通指示看板などの市設置施設を有効利用している。

棒形基地局の設置状況

左図にある外灯柱は高さ27メートル、2.6GHz、5G信号のカバレッジが半径400〜500メートル。このような棒形一体型基地局の建設コストとチャーター費用は年間で10数万から数10万とばらつきがある。
目下、大連市ではこのような棒形一体型基地局は60基ほど設置済み、うち40基が既に稼働している。

中山路付近の5G通信速度

大連市中心である中山路付近全長6キロの距離にて、5G基地局36基整備されている。5Gカバレッジは99.99%に上る。実際の測定によると、ピークレート時は1.51Gbps、ダウンロードは全て1Gbps以上であった。

中国移動社最初の50試運転都市としての大連市5G

大連市は中国移動最初の50試運転都市の一つに選ばれ、これまで13.5億元投資した。市全体で3120基の5G基地局を建設済み。市内にてNSA /SAネットワークを構築し、市・県地域にて連続的なエリア整備を実現している。

離島地域でのオンライン教育実験

大連市には離島している県がある。
「長海県」は東北唯一の海島辺境県であり、トータル195の島からなる地域(うち住民島15)である。地理的位置の原因で交通も不便のため、高校教師が不足している。島外教師との交流も移動や天気に影響されやすい問題。
互助連携校である大連市第36中学と長海県両校にて5G基地局を設置、関連設備も整備した上でオンライン授業を共有する「空中教室」プロジェクトが大連移動社によって勧められている。

そこで記者が実際「空中教室」を体験したのが右下にある画像。現時点では教員会議などの交流に用いられ、生徒による参加は次の段階になるという。教員会議ではスムーズな通信が確認できた。

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/DKb58dAeI7P5r1BWTIgrZA

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