5Gの「新型インフラ」整備における位置づけ・定義・解釈

 中国経済の新たな成長点として、新基建(Xinjijian,しんきけん)日増しに注目されている。中国聯通ネットワーク技術研究員首席科学家唐雄燕はこのほどこう発表した。5Gは新基建の重要なファクターとして、我が国を製造強国とネットワーク強国にするブースターであり、5Gに代表される新基建の発展は国際社会における中国競争力の強化にもつながる。

新基建とは?

 新基建は旧基建と異なる。国家発改委は4月20日に新基建の概念と内容について初めて発表した。新基建(新型基礎施設建設)は新たな発展理念によってリードされ、技術イノベーションを駆動しながら情報ネットワークをベースに、より高クオリティでの発展ニーズに応えるものである。デジタル式・AI・融合型イノベーション等のサービスを提供可能なインフラであり、主として1)情報ベースインフラ、2)融合型インフラ、3)イノベーションインフラを含む。

 うち、情報ベースインフラは新情報技術の進化によるインフラとなる。例えば、5G、IoT、工業インターネット、衛星インターネットに代表される通信ネットワーク的インフラ。AI、クラウド、ブロックチェーン等に代表される新技術インフラとして、Bigdata・AI計算センターに代表される計算力的インフラ等がある。

 旧基建は伝統的インフラとして、3つの方面ある。1は電力、熱力、ガス及び水の生産と供給業。2は、交通運輸、倉庫と郵政業。3は水力、環境と公共施設管理業など。2019年における3つの比重はそれぞれ16%、36%と48%であった。

5Gが新基建をリードする

 5Gは新基建の代表である。5G以外、新基建には他の新情報通信技術も含まれる。AI、IoT、Bigdata等、これら全ては5Gと密接な関係にあると唐氏が言う。

 5GとAIは相互に促進しつつ発展している。5GネットワークはAIを用いたネットワークであり、5Gの運営にはAIが欠かせない。同時、5Gの発展もAIに発展の良き環境を与えるだろうともいう。

関連記事:新基建の定義:https://5g.sfc.keio.ac.jp/?p=135
文章・画像は中国情報産業網より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/sy/rd/202004/t20200430_173470.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です