SEA-H2X国際海底ケーブル計画

5月12日、中国移動国際有限公司(CMI)、中国聯通国際有限公司(CUG)、Converge Information and Communications Technology Solutions, Inc.(Converge)及びPPTEL SEA H2XがSEA-H2X国際海底ケーブルの敷設について合意した。

SEA-H2Xは中国海南省、中国香港、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポールなど間を接続し、さらにベトナム、カンボジア、インドネシアに延長する。完成後はアジア地域のネットワーク接続を大幅強化することになる見込みだ。SEA-H2Xは、International Submarine Cable Allianceのメンバーが共同で運営し、HMN Tech(Huahai Communication Technology Co.、Ltd)が建設することになった。

SEA-H2X国際海底ケーブルの全長は5,000キロメートルを超え、最大160 Tbpsの設計容量を備えた高水準の光ファイバーケーブルを使用する。シンガポールと香港間は8ペア以上の光ファイバーケーブルが配置される予定だ。 SEA-H2X海底ケーブル計画は、2024年の開通を予定している。アジアで高まるネットワーク帯域幅と高速接続の需要に効果的に対応し、5Gの進化のための新しいネットワークエコシステムの共同構築と世界デジタル経済のさらなる発展に寄与する見込みだ。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/lhDP-wQE30N1kEPB1jt4Gw
https://mp.weixin.qq.com/s/gdIbUeD-700V6d-2__oYrA
https://mb.com.ph/2022/05/12/sea-h2x-submarine-cable-digitally-transforming-asia-by-2024/
https://world.toleratr.com/sea-h2x-submarine-cable-will-digitally-transform-asia-by-2024-manila-bulletin-2/

ブロックチェーンについて中国国家情報センターと中国移動社が協議

https://mp.weixin.qq.com/s/4JnJItgUArMenvvwg8lpMw

5月9日、中国国家情報センターと中国移動社がブロックチェーンについて協力すると協議した。

「BSN」とはBlockchain-based Service Network(ブロックチェーンサービスネットワーク)の頭文字をとり、これまで中国国家情報センター内に設置している「BSN開発協会」が中心として国家主導で進めてきた。

今後の方向として、デジタル経済の発展に向けて、BSN、スマートシティ、デジタル政府、5Gの応用を推進していくとしている。今後の予定として、中国移動社が5G、計算力ネットワーク、社内「智慧中台」プラットホーム(シームレスな接続の実現を目指している)を重点とする新しい情報インフラの優位性を発揮させ、「シームレスな接続」+「計算力ネットワーク」+「能力」の新しい情報サービスシステムを構築するという。

引用:
http://www.sic.gov.cn/News/634/11511.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/4JnJItgUArMenvvwg8lpMw

5Gベースとしたメタバース上のショッピング新体験

https://mp.weixin.qq.com/s/vQggC7ickuquB0UXebkQdw

デジタル化した新しい消費ユースケースが登場している。中国電信社が「天翼曇図」というプラットフォームを宣伝している。「天翼曇図」プラットホームは5G、MEC、AR/VR、AI、高画質バーチャル空間やブロックチェーン技術を利用したクラウドネットワークであり、このプラットホーム上で新しい消費スタイルを提案している。これまでは、1000ほどのショッピングモールと10万店舗相手向けに計3000回以上のショッピングフェスティバルを開催し、北京デジタル経済体験週間や上海ショッピングフェスティバルなど、メタバース系の新しい消費スタイルを見せ続けてきた。新しい消費スタイルの提案は、ARクラウドGo、VRベースMall、AIデジタルクラウドライブ、ARランドスケープ、クラウド娯楽、クラウドショッピングモールなど5Gをベースにした新消費をプロモーションしている。
「天翼曇図」は中国工業情報化部「新型情報消費モデルプロジェクト」として認定を受けた。5Gユースケースコンテストとして中国で毎年全国規模で恒例開催される「ブルーミングカップ」コンテストでは一等賞や金賞、中国ショッピング業界最優秀技術イノベーション賞も受賞してきた。2020年には華為やZTE、CAICT連名の『5G+五つ星ショッピングセンター白書』を発表している。

メタバースブームによって、多くの小売業者がメタバースショッピングに殺到している。メタバース時代のショッピングは「人」、「もの」、「空間」という3要素が揃っている。「人」のキャラクターと「空間」の個性化も見られ、オーダーメイド化が進んでいるという。

中国ではコロナ禍以降にライブコマースが爆発的に広がり、演出やトークショなどその場のリアリティを共有しながら販売する方法が国内外で注目されている。このようなメタバース上の仮想空間、半仮想空間(リアルなショッピングモールでの集客誘導、3枚目画像)での販売法が次の流行りになるか注目だ。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/vQggC7ickuquB0UXebkQdw

中国は県・郷鎮地域への5Gインフラ整備を開始

中共弁公庁・国務院弁公庁発『県地域を中心とした都市化建設の推進に関する意見』を公布した。

同意見の二十条と、三十一条で5Gについて言及している。
二十条:DXを推進する。新型インフラ建設をし、スマート県を発展させる。5Gのカバレッジを拡大し、高速光ファイバーネットワークを整備する。
三十一条:県から郷鎮へとインフラを整備する。消費ニーズに合わせて5Gとギガビットネットワークの郷鎮への普及を推進する。

中国でこれまでスマートシティなど都市部のインフラ建設を進めてきて、全国293の地級市まで5Gがカバーできたため、次のステップとして県地域や、郷鎮地域へのカバレッジも視野に入れてきた。コロナ禍によって対面販売や流通チャネルの簡素化が進む中、農村部の特産品などの販売拡大を図るため、山奥の茶園や果樹園、畑の中で中継しながらライブコマースを行うケースが急増している。実家に5Gの基地局ができて、高速通信が可能になったので出稼ぎをやめて、実家に帰り、ライブコマースやEC販売活動する若者も増えている。このような辺境地での5Gインフラ整備が地元の人々の収入増加、地域格差を改善する一つの手立てとなるのが大変望ましい。

引用:
http://www.gov.cn/zhengce/2022-05/06/content_5688895.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/pcr-m-6MRVZg6hKh1lOZ7w

中国電信の「SIMデジタル身分」

中国電信社が携帯電話のSIMカードを利用した「SIMデジタル身分」サービスを介した。同社のクラウドSIMカードをプラットフォームとして、公安部第一研究所の「インターネット+身分認証プラットフォーム(CTID)」を連結したサービスとなっている。一部のAPP、5つのHTML上で身分認証を行うときに、この「SIMデジタル身分」が利用できるようになったという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/EquUvG3_w0AeX1PyaLQ-DA

北京でも知能ネット自動車無人化応用申請解放、百度(Baidu)、小馬智行(Pony.ai)が北京知能ネット自動車政策先行区乗用車無人化走行測定通知書取得

https://mp.weixin.qq.com/s/vp-UHcENN0YH6thljQmF2A

4月28日、「北京知能ネット自動車政策先行区乗用車無人化走行応用管理実施細則」が公布された。無人化乗用車の試験として、14台の無人化車両でモデル応用を開始することになった。百度(Baidu)と小馬智行(Pony.ai)が北京知能ネット自動車政策先行区乗用車無人化走行測定参加通知書を受け取ったという。

2021年10月に「北京知能ネット自動車政策先行区無人化道路走行管理実施細則」が施行されていた。これまで半年間にわたる8 万キロの走行状況が良好であったため、今回の無人化運行につながった。今回の無人化運行とは、運転席無人化、助手席安全員待機状態だ。

「北京知能ネット自動車政策先行区乗用車無人化走行応用管理実施細則」の公布は北京市で知能ネット自動車乗用車無人化応用申請の解放、知能ネット自動車の新しい発展段階入りを意味する。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/vp-UHcENN0YH6thljQmF2A

小馬智行(Pony.ai)の自動運転車が広州市でタクシー許可取得、中国の自動運転が実用段階に入った

4月24日、中国国内自動運転ユニコーン企業である小馬智行(Pony.ai)が広州市南沙区2022年タクシー許可を取得したと発表。落札通知には、広州市知能ネット車の運営技術的条件を満たした自動運転車によるタクシー運送サービスを許可するとある。小馬智行は中国国内初の自動運転企業のタクシー許可証取得企業となり、全国範囲のタクシー管理下に置かれることになり、自動運転が実用段階に入ったことを意味する。

小馬智行は当区にはタクシー車両として自動運転車両100台を投入することになった。Robotaxiの運営企業としても、これまでの試験段階を経て一般乗用旅客自動車運送事業範囲内になった最初のケースでもある。

小馬智行がタクシー許可取得までの経緯:
2022年3月16日、広州市南沙区よりタクシー100台の入札告示が発表され、
4月15日、小馬智行が85.76点の最高点数で広州市南沙区交通発展有限公司などの伝統企業と大きな差をつけ、最有力候補となった。
今回、小馬智行が取得したタクシー許可は広州市知能ネット自動車試験後最初の運送経営許可である。

今回の小馬智行のタクシー許可取得は、中国国内で自動運転車による一般乗用旅客自動車運送事業サービスを普通車両運送サービスと同等な扱いをすることも意味する。小馬智行は5月から広州市南沙全域800平方キロ範囲内で有料のタクシーサービスを提供し、乗客がPonyPilot+Appより利用可能になる。タクシー営業時間は8:30から22:30時まで、利用料金は広州市タクシー業界の統一定価でその営業範囲は広州市全域に拡大する予定だ。

http://www.cb.com.cn/index/show/zj/cv/cv135160791269

引用:
http://www.cb.com.cn/index/show/zj/cv/cv135160791269
https://xw.qq.com/cmsid/20220425A0AJ6P00
https://36kr.com/p/dp1713591575668229

モバイルインターネットデータ通信量の地域格差

工業情報化部発「2022年第一四半期の通信状況」によると、3月のチベット、青海省、雲南省の一人当たりのモバイルインターネットデータ通信量が20GBを超え、最も低い黒龍江省の9.6GBの2倍以上であった。トップ4から6にも新疆、貴州省、寧夏が並ぶなど、中西部の一人当たりのモバイルインターネットデータ通信量の顕著さが目を引く。

引用:
https://www.miit.gov.cn/gxsj/tjfx/txy/art/2022/art_3395e5ba4f9349bba7d77ae8f166894c.html

2022年第1四半期中国5G料金利用者数が8.49億

中国通信産業網の集計によると、2022年3月末中国移動社の5G料金利用者数は4.67億、中国電信は2.11億、中国聯通は1.71億で通信3社累計8.49億人になったという。

引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/2RTwnAkGMkeoGYcMqULcvw

2022年第1四半期中国3大通信事業者の業績

4月20日と21日、中国3大通信事業者が相次いで今年第1四半期業績を発表した。

3社による営業収入総額が4,349億元(約7兆8,282億円)となり、前年比伸び率では中国移動は14.6%、中国電信は11.9%、中国聯通は8.2%であった。うち、3社の産業デジタル化業務による総収入が725億元(約1兆3,050億円)となり、前年比伸び率が大きく、上記3社それぞれの50.9%、23.2%と34.8%であった。この産業デジタル化業務についてはっきりとした定義はされていないが、3社では共通してクラウドサービス、ビッグデータ、IoTなどの新興業務名目を計上しているという。

引用:
http://www.ccidcom.com/yaowen/20220424/kzbEOmNk1hx8SO4nV195emfeekj0w.html