5G端末が2020年に殺到!

手機設計大会公式アカウントによると、2020年1〜3月までの間中国国内にて市場に出た5G端末が43件に上り、2019年間5G端末数を超え、市場全端末数の48.3%を占める。1〜3月、国内5G端末市場の出荷量は1406万部、前年度年間出荷量超過、携帯市場全体出荷量の28.7%を占め、月平均成長率4.38%であり、携帯端末全体の月平均成長率よりも2.9%高くなっている。こから、5G端末への買い換えがハイスピードで進んでいることを垣間見ることができるという記事が5月6日に掲載されている。

 中国では携帯電話端末に関するコンテストがここ8年間続いてきたイベントがあり、「2020年第8回中国携帯電話デザインコンテスト白鳥賞」がまもなく選考開始に当たり、中国ソフトウェア審査センター副主任、全国信用基準委員会工業インターネットAPP標準工作グループ副班長の楊春立氏が通信産業網の記者の取材に応じた。楊氏は、「2020年5G携帯電話消費市場の供給と需要共に盛んであり、5Gサービスそのものの応用場面が増えると共に、顧客からのニーズも高まっている。5G端末の普及もいっそう進むことになる。」と語った。

 

文章・画像共以下より抜粋引用:
手機設計大会:
https://mp.weixin.qq.com/s/F8zAcpfcc42AokaF0pbBhg
画像:
https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MzAwMjY5MDQyNQ==&mid=2651823593&idx=1&sn=a54e144e27bb0a4da53dcbe3adf4b5d0&chksm=813da1ffb64a28e9d366c90b193b570827820f8730eb700874f827fad82fb473cda561de556c&scene=21#wechat_redirect

中国移動・中国聯通5Gコアネットワーク入札結果

通信産業網によると、4月7日に中国移動、4月29日に中国聯通の5GのBtoC、BtoBコアネットワークそれぞれの入札結果が発表された。5G基地局設備入札にて2連敗したノキアがようやく落札できたことが国内外で注目されている。しかし、その落札金額の割引率もまた大きな波紋を呼んでいる。

 中国移動のBtoC(図表では「2C」)Network設備では3社、華為(HUAWEI)、中興(ZTE)とエリクソンがのそれぞれ27.86億、27.51億と27.85億RMB(税抜)分を落札。BtoB(図表では「2B」)では2社のみ、華為が4.04億、中興が3.99億RMB分でそれぞれ当札した。

 中国聯通の発表では各社の落札金額を発表せず、「総価割引」と言って、各社が当初見積もり出した金額に対して、最終的にどのぐらいの割引で落札になったかを公開した。
 上記通信産業網がそれをまとめているが(赤い枠線は筆者追加)、この割引%の数字を見る時に引き算で見なければならない。割引の表現に関して、中国と日本では真逆であり、中国では元値の何%で取引が成り立ったかを表現するのに対して、日本は元値の何%を引いたのかを言う。例えば、BtoCコアネットワークにて華為が89.17%となっているが、これは当初呈した100RMBの見積もり金額で89.17RMBで取引成立したという意味になる。日本的な考え方からすると実は10.83%OFFであり、この見方でいくと、ノキアはBtoCで入札当初呈した金額の77.99%、BtoBではその77.26%の割引にて落札したということになる。

 5月1日、百度新聞に「ようやく落札できた、ノキアCEOが中国聯通5Gコアネットワークの一部注文を獲得した」と題する記事があり、CEOのRajeev Suri氏がロイターのインタビューではこう語ったという。「ノキアは華為と中興と一緒に中国聯通5Gコアネットワークの一部の注文を獲得した。私達は中国聯通5Gコアネットワークで唯一の外国ベンダーである。中国聯通の5Gコアネットワーク市場では約10%、IMSの仮想化(vIMS)では約17%のシェアを獲得できた。」

文章・画像共以下より抜粋引用:
騰訊網(テンセント)ニュース:
https://new.qq.com/omn/20200502/20200502A00I7D00.html?pc
通信産業網:
http://www.ccidcom.com/company/20200408/8mXJsu4MTYMRrNHFW17dy01oxz6m4.html
http://www.ccidcom.com/yunying/20200430/hmBjB8dAevgRV2mb217fu8bzs5zuk.html
百度新聞(バイドゥニュース):
“终于中标了,诺基亚CEO突然宣布,获得中国联通5G核心网部分订单”
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1665400105371511065&wfr=spider&for=pc

ノキアが何故、中国5G基地局主設備市場を失ったのか?

 ノキアは3月の中国移動5G2期基地局主設備入札にて落札にならず、4月24日夜の中国電信&中国聯通連名発表の「2020年5G SA新規工事無線主設備落札名簿」にもなかった。4月29日発表の中国聯通5Gコアネットワークにはようやく落札できたものの、ノキアにとって、中国5G基地局主設備市場を失ってしまった点が大きい。

 これをめぐって中国で大きな議論になっているので権威ある2つのメディアによる議論を紹介する。

 「5G通信」はその技術原因について、周波数対応問題と製品性能の遅れにあるとしている。

1、周波数問題
①2.6GHzへのサポートが弱い:中国移動には2.6GHzに160M帯域があり、5Gを展開しながら元現有TDD 4Gとの動的なスペクトル共有でスペクトル利用率を向上させる必要がある。ノキアの5G機器は2.6GHzについてセミダイナミックスペクトル共有のみサポートできるが、他メーカーはミリ秒レベルのフルダイナミック共有可能となっている。
②3.5GHzへのサポートが遅い: 中国電信と中国聯通は3.5GHzでそれぞれ100Mの帯域幅を所有している。両社が構築を共有する場合、AAU(アクティブアンテナ基地局)で200Mの帯域幅へのサポートが必要になる。現時点でNokiaに未だ200M帯域幅のAAUがない点が技術的致命傷となった(2020年末以降対応可能の可能性があるとされている)。

2、製品性能問題
 中国での発展状況からノキアの5G研究開発に遅れが見られている。ノキアは中国通信事業者実験室内テストにて進みが遅く、室外の実証実験においては設備性能ランキングはラスト1であり、2回目の実証実験にて淘汰され参加資格も獲得できずじまいだった。
 ノキア株式大会にてCEOが「我々は5Gにおいて数週から数カ月ほど遅れていいる。現在、取引を勝ち取るためには世界で初となる5Gネットワークのリリースを準備している」と明言している。 

 一方、捜狐(Sohu)ニュースでは、全ての原因はノキアの「傲慢」にあるとし、『報価比中興、華為還低,国際巨頭却痛失中国5G大単(見積もり価格が中興、華為のよりも低いにもかかわらず、中国5G市場での痛恨の失敗)』記事にある文章を引用した上で批判している。
 同記事には、ノキアトップ層が「中国が必要としている5G製品は海外と異なる仕様のものであり、2020年度第三四半期にて工事完了を要求している。ノキアは時間的にはそれに間に合わない」との発言も記されている。

 捜狐(Sohu)ニュースがノキアの中国市場について完全に「判断ミス」をしているとし、その理由について中国5G関連製品と海外製品の違いを見た上で、これらについてノキアがこのような基本的な判断ミスをするのか?と指摘した。その理由3つあるという。
1、中国5G周波数
中国工業情報部2017年276号文件(2017年11月10日)で5G周波数を確定し、これまで29ヶ月がある。2ヶ月前の入札開始時にやっとこの周波数を知ったのか?
2、中国5G設備はSA(Stand Alone)型の独立ネットワークであることが鉄則。工業情報化部から事業者幹部、室内テストから室外実証実験、政策的通知からトップ層の発言講話まで数しれないほどこの鉄則が出ている。
3、2019年6月6日の5Gライセンス交付時から、中国5Gは非正常的な建設姿勢と速度で推し進めようとしている政府側の意図が意識できたはず。
 これらのような基本的な判断はキノアにはなかったということだろうか?
 「ノキアの生産ラインが長すぎて利益性の評価からみても中国5G関連設備の優先順位が高くない」とも言及した。



AAU:アクティブアンテナ基地局

文章・画像共以下より抜粋引用:
5G通信(公式アカウント):
https://mp.weixin.qq.com/s/VnAZoY8g_mQJavJa2jQ1bA
捜狐新聞(Sohuニュース):
https://m.k.sohu.com/d/446360657?channelId=1&page=1
新浪財経(Sinaファイナンス):
报价比中兴、华为还低,这家国际巨头却痛失中国5G大单
https://finance.sina.com.cn/wm/2020-04-26/doc-iircuyvh9988089.shtml

中国5G基地局設備市場の構図:「大愛中華」

中国通信産業網(4月25日)によると、三大通信事業者の2020年5G基地局主設備の入札で華為(Huawei)、中興(ZTE)、愛立信(エリクソン)、中国信科(大唐移動)4社に決定。実質上、中国国内5G設備市場をリードをすることを意味する。

 4月24日夜、中国電信と中国聯通連名で2020年5G SA新規工事無線主設備落札名簿を公布した。結果は先般発表した中国移動のと基本的に一致している。これで三大通信事業者2020年5G基地局落札が終了した。華為、中興、エリクソンと大唐移動が700億RMBの市場をシェアすることになった。

 三大通信事業者の本年度資金計画では、三社合わせて5G用に1803億があり、基地局50万基を設置する予定。中国移動は25万基、1基当たり約40万RMB。中国電信と中国聯通2社で25万基、1基当たり約32万RMB。4大設備メーカー入札価額に基づいて計算すると、今回三大通信事業者による基地局当たりの支出は基地当たり計画予算の38%を占める。

文章・画像は以下より抜粋引用している。
中国産業通信網:
https://mp.weixin.qq.com/s/ZfmVt4QnC7VolxhAz0T0wg

5Gの「新型インフラ」整備における位置づけ・定義・解釈

 中国経済の新たな成長点として、新基建(Xinjijian,しんきけん)日増しに注目されている。中国聯通ネットワーク技術研究員首席科学家唐雄燕はこのほどこう発表した。5Gは新基建の重要なファクターとして、我が国を製造強国とネットワーク強国にするブースターであり、5Gに代表される新基建の発展は国際社会における中国競争力の強化にもつながる。

新基建とは?

 新基建は旧基建と異なる。国家発改委は4月20日に新基建の概念と内容について初めて発表した。新基建(新型基礎施設建設)は新たな発展理念によってリードされ、技術イノベーションを駆動しながら情報ネットワークをベースに、より高クオリティでの発展ニーズに応えるものである。デジタル式・AI・融合型イノベーション等のサービスを提供可能なインフラであり、主として1)情報ベースインフラ、2)融合型インフラ、3)イノベーションインフラを含む。

 うち、情報ベースインフラは新情報技術の進化によるインフラとなる。例えば、5G、IoT、工業インターネット、衛星インターネットに代表される通信ネットワーク的インフラ。AI、クラウド、ブロックチェーン等に代表される新技術インフラとして、Bigdata・AI計算センターに代表される計算力的インフラ等がある。

 旧基建は伝統的インフラとして、3つの方面ある。1は電力、熱力、ガス及び水の生産と供給業。2は、交通運輸、倉庫と郵政業。3は水力、環境と公共施設管理業など。2019年における3つの比重はそれぞれ16%、36%と48%であった。

5Gが新基建をリードする

 5Gは新基建の代表である。5G以外、新基建には他の新情報通信技術も含まれる。AI、IoT、Bigdata等、これら全ては5Gと密接な関係にあると唐氏が言う。

 5GとAIは相互に促進しつつ発展している。5GネットワークはAIを用いたネットワークであり、5Gの運営にはAIが欠かせない。同時、5Gの発展もAIに発展の良き環境を与えるだろうともいう。

関連記事:新基建の定義:https://5g.sfc.keio.ac.jp/?p=135
文章・画像は中国情報産業網より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/sy/rd/202004/t20200430_173470.html

中国ローカル5Gネットワークの構築に関する7つの案

 中国のローカル5Gについて、2つの議論がある。専用の周波数を政府が割り当てる。もう一つは通信事業者の通信網と結合した形での構築。この2つについて業界にて7つの提案がある。

1:完全に独立したローカルネットワーク

2:事業者がサポートするものの独立したネットワーク

3:事業者通信網間とRANシェア

4:事業者通信網間とRAN・コントロールシェア

5:事業者通信網間と全部シェア

6:N3 LBO Local Break-out

7:F1 LBO

文章・画像が以下より抜粋引用:
2月19日 http://www.cww.net.cn/article?id=465599
4月28日 https://mp.weixin.qq.com/s/Kcr9mAB2RjnhfNxj-A5rxg

中国聯通初MECネットワーク発表会

4月29日、中国聯通MECネットワーク発表会がオンラインにて行われた。華為、Intel、テンセント、ZTE、浪潮(Inspur)、碧桂園(カントリー・ガーデン)、GREE等の主要パートナーと共に『5GMECクラウドプラットフォーム及び商用実践白書』も同時に発表した。

以下より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/rmydb/202004/t20200429_173270.html

中国インターネット利用者が9億突破

4月28日、中国インターネット情報センター(CNNIC)が『第45回中国インターネット発展状況統計報告』を発表。当報告によると、2020年3月末、中国インターネット利用者が9.04億に達し、インターネット普及率は64.5%、うち携帯によるインターネットの割合が99.3%である。

以下より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/rmydb/202004/t20200429_172995.html

「拼多多」が旅行Live「曇遊中国」スタート(クラウドで中国を旅する)!

わずか創業4年で中国で月間利用者が4億弱あるEC会社、「拼多多(ピンドゥオドゥオ)」は、地方を中心に低価額を売りにしている共同購入可能なプラットフォーム。中国人民郵電報によると、 拼多多が湖南省の芙蓉鎮にて旅行ライブをスタートしている。芙蓉鎮は87年に中国で公開された映画『芙蓉鎮』のロケ地であり、古くから少数民族が多く居住している。

拼多多は、中国国内名勝地をめぐり、クラウドを通じてリアルタイム配信によって在宅で旅行を楽しめるサービスを提供。消費者は拼多多にログインし、支払いを済ませた上で鑑賞でき、現地のお土産も購入可能。4月26日当日、35万人がこれを利用した。拼多多ユーザー向けに1元入場券やサービス券も発行されたという。

責任者によると、旅行ライブで消費者に芙蓉鎮の今をリアルタイムに配信でき、多くの旅行者が来訪し、伝統的旅行資源のアピールにもなり、旅行産業のデジタル化を大幅に進めれる。同時に、ECカンパニとして「旅行ライブ+現地物産購入」モデルも構築可能、地場産業の発展とコロナ後期の経済活性化にもつながるという。

文章・画像共に以下から抜粋引用
https://www.cnii.com.cn/rmydb/202004/t20200427_172536.html