中国5G基地局設備市場の構図:「大愛中華」

中国通信産業網(4月25日)によると、三大通信事業者の2020年5G基地局主設備の入札で華為(Huawei)、中興(ZTE)、愛立信(エリクソン)、中国信科(大唐移動)4社に決定。実質上、中国国内5G設備市場をリードをすることを意味する。

 4月24日夜、中国電信と中国聯通連名で2020年5G SA新規工事無線主設備落札名簿を公布した。結果は先般発表した中国移動のと基本的に一致している。これで三大通信事業者2020年5G基地局落札が終了した。華為、中興、エリクソンと大唐移動が700億RMBの市場をシェアすることになった。

 三大通信事業者の本年度資金計画では、三社合わせて5G用に1803億があり、基地局50万基を設置する予定。中国移動は25万基、1基当たり約40万RMB。中国電信と中国聯通2社で25万基、1基当たり約32万RMB。4大設備メーカー入札価額に基づいて計算すると、今回三大通信事業者による基地局当たりの支出は基地当たり計画予算の38%を占める。

文章・画像は以下より抜粋引用している。
中国産業通信網:
https://mp.weixin.qq.com/s/ZfmVt4QnC7VolxhAz0T0wg

5Gの「新型インフラ」整備における位置づけ・定義・解釈

 中国経済の新たな成長点として、新基建(Xinjijian,しんきけん)日増しに注目されている。中国聯通ネットワーク技術研究員首席科学家唐雄燕はこのほどこう発表した。5Gは新基建の重要なファクターとして、我が国を製造強国とネットワーク強国にするブースターであり、5Gに代表される新基建の発展は国際社会における中国競争力の強化にもつながる。

新基建とは?

 新基建は旧基建と異なる。国家発改委は4月20日に新基建の概念と内容について初めて発表した。新基建(新型基礎施設建設)は新たな発展理念によってリードされ、技術イノベーションを駆動しながら情報ネットワークをベースに、より高クオリティでの発展ニーズに応えるものである。デジタル式・AI・融合型イノベーション等のサービスを提供可能なインフラであり、主として1)情報ベースインフラ、2)融合型インフラ、3)イノベーションインフラを含む。

 うち、情報ベースインフラは新情報技術の進化によるインフラとなる。例えば、5G、IoT、工業インターネット、衛星インターネットに代表される通信ネットワーク的インフラ。AI、クラウド、ブロックチェーン等に代表される新技術インフラとして、Bigdata・AI計算センターに代表される計算力的インフラ等がある。

 旧基建は伝統的インフラとして、3つの方面ある。1は電力、熱力、ガス及び水の生産と供給業。2は、交通運輸、倉庫と郵政業。3は水力、環境と公共施設管理業など。2019年における3つの比重はそれぞれ16%、36%と48%であった。

5Gが新基建をリードする

 5Gは新基建の代表である。5G以外、新基建には他の新情報通信技術も含まれる。AI、IoT、Bigdata等、これら全ては5Gと密接な関係にあると唐氏が言う。

 5GとAIは相互に促進しつつ発展している。5GネットワークはAIを用いたネットワークであり、5Gの運営にはAIが欠かせない。同時、5Gの発展もAIに発展の良き環境を与えるだろうともいう。

関連記事:新基建の定義:https://5g.sfc.keio.ac.jp/?p=135
文章・画像は中国情報産業網より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/sy/rd/202004/t20200430_173470.html

中国ローカル5Gネットワークの構築に関する7つの案

 中国のローカル5Gについて、2つの議論がある。専用の周波数を政府が割り当てる。もう一つは通信事業者の通信網と結合した形での構築。この2つについて業界にて7つの提案がある。

1:完全に独立したローカルネットワーク

2:事業者がサポートするものの独立したネットワーク

3:事業者通信網間とRANシェア

4:事業者通信網間とRAN・コントロールシェア

5:事業者通信網間と全部シェア

6:N3 LBO Local Break-out

7:F1 LBO

文章・画像が以下より抜粋引用:
2月19日 http://www.cww.net.cn/article?id=465599
4月28日 https://mp.weixin.qq.com/s/Kcr9mAB2RjnhfNxj-A5rxg

中国聯通初MECネットワーク発表会

4月29日、中国聯通MECネットワーク発表会がオンラインにて行われた。華為、Intel、テンセント、ZTE、浪潮(Inspur)、碧桂園(カントリー・ガーデン)、GREE等の主要パートナーと共に『5GMECクラウドプラットフォーム及び商用実践白書』も同時に発表した。

以下より抜粋引用:
http://www.cnii.com.cn/rmydb/202004/t20200429_173270.html

中国「新基建」の定義

2020年4月20日、国家発展改革委員会はオンライン記者会見にて発表。新型基礎施設は3つの内容を含むとした。1は情報インフラ整備、5GやIoT等がある。2は融合インフラ、BigDataやAI等がある。3はイノベーションインフラ、技術開発等が含まれる。

文章・画像は以下より引用:
中国通信産業網:
https://mp.weixin.qq.com/s/lvhUldjvfff06jIUDhF92w

5Gがついに世界最高峰エベレストに登場!

中国移動(China Mobile)が人民郵電日報との連携で世界最峰エベレストにて4月22日より5G+4K+VRライブを実証実験を行っている。

文章・画像共以下より抜粋引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/R9fSi2XmY-QvfeDYsGElfQ

5Gネットワーク構築の加速指示

 科技日報(科学技術日報)によると、3月24日中国工業情報産業部が『関与推動5G加快発展的通知(5Gの発展を加速する通達)』を公布した。計18項ある施策にて5G新型基礎施設(インフラ)の規模と牽引役割を確保する目的である。

 同通知では、電信企業が5G(SA:Stand Alone)ネットワークを目標としつつ、非独立型ネットワーク(NSA:Non-StandAlone)の規模を抑える施策の支持や、地方政府による5Gネットワーク建設用地や設備の各地国土空間計画への検討、5Gミリ波周波数帯域使用計画の適時発表などについて初めて言及した。

 通知では、電信企業が料金プランによるキャンペーンや事業者負担による端末割引等で5Gユーザーの消費を促進し、消費者の5Gへの早期切り替えを促すよう施策を奨励するとも示している。5G新ユーザーの増加は携帯電話市場の成長に繋がる。

 中国電信(China Telecom)の予測では2020年5Gユーザーが6000〜8000万になる。中国情報通信研究院の試算では、2020年〜2025年、5G商業規模が8億RMB超の新興消費をもたらすという。

文章・画像共以下より抜粋引用:
https://mp.weixin.qq.com/s/0a0TmlFQv0aj_GNRkFThLg

中国5G加速:60万基地局目標達成見込み

 新型コロナウィルス対策と操業再開の大変重要な時期、中央政治局会議では5Gの推進を加速せよと指示した。2月22日の工業情報化部による5G発展と操業再開を促進するテレビ電話会議にて5G建設進度の強化、5Gネットワーク構築への安定した投資と5Gによる産業サプライチェーンへの牽引役割の確保指示があった。

 では、産業サプライチェーンの5Gの加速状況は?
 5Gが以下にして疫病対策に役立ち、通信産業及び社会全体に牽引役割を果たせるのか>?

60万基という5G基地局の「最低限の目標」

 中国移動は、2020年末5G基地局30万の目標は変わらず、中国電信と中国聯通は上半期で25万構築予定、年度初めの35万の目標を第三四半期にて達成見込み。注目すべき点は、中国広電が5Gライセンスの交付を受けた第4の事業者として本年度の目標は5万から10万に設定。

文章・画像共に以下より抜粋引用:
中国通信産業網:http://www.ccidcom.com
https://mp.weixin.qq.com/s/nXYkZapdKNj3ejr70qxGQA