中国東北No.1の無人運転地区を目指した無人化プロジェクトの始動!

1月25日、中国遼寧省大連市金普新区のWechat公式アカウントよりバイドゥapollo無人運転タクシー5G時代無人運転試乗車の募集があり、わずか1日の申し込み数が1022件となった。

1月27日、大連市金普新区無人運転試運転プロジェクトの開会式も行われ、区内指定コースにて「大連12・15コロナ対策」の第一線で働いた10名と、申し込み先着100人が試乗した。同日に、区内各市民広場などでの無人販売車も登場した。大連市金普新区は将来的には東北No.1の無人運転地区を目指しているという。

無人運転タクシーコース:全長は約5キロ
金普新区の遼河西路-金普路-黄海西路の商圏エリアを走行し、6つの専用乗り場と5台の無人タクシー(Robotaxi)が配備されていた。

無人販売車設置場所:
市民文化広場エリア、安生プラザ、ワンダプラザ、スポーツパーク、大連民族大学校内等。

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/MGtM49n_UATEDRy34u0YPw
https://mp.weixin.qq.com/s/AaEpV06YV5GvXsTRCEDFtQ
https://mp.weixin.qq.com/s/97pPoGie_LUeSSltPB9s6A

「2020年工業インターネットモデルプロジェクトリスト」発表

https://www.miit.gov.cn/ztzl/rdzt/gyhlw/wjfb/art/2021/art_62c04eb1d25b4bd6a9b8ba1b136d8daa.html

2020年11月3日の工業情報化部発「2020年工業インターネットモデルプロジェクトの申請開始」を受け、各地方の通信管理部門よりの推薦・審査を経た「2020年工業インターネットモデルプロジェクトリスト」が2021年1月22日に発表された。

105件のうち、ネットワーク改善関係4件、工業ロゴ関係11件、 5G+工業InternetイントラネットDX関係14件、プラットフォームイノベーション関係50件、セキュリティ関係26件であった。

採択されたプロジェクトは技術的な発展、高品質且つモデル効果を持続するように努める。推薦部門は進展を随時に監督し、モデルプロジェクトが垂直産業にて応用を推進し、工業インターネットのイノベーションに貢献するとある。

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/Ia_9ZdGBrCjOiQBz71_Wkw
https://www.miit.gov.cn/ztzl/rdzt/gyhlw/wjfb/art/2021/art_62c04eb1d25b4bd6a9b8ba1b136d8daa.html

「工業インターネットイノベーション行動計画(2021-2023)」公布

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2021/art_710b90df3c01495bb0429fa9ee781cdd.html

1月13日、工業情報化部公式サイトにて工業情報化部発『工業インターネットイノベーション行動計画(2021-2023)』が公布された。

同計画は、5つの発展目標と11項の重点業務内容を提起し、工業インターネットのに関する2つ目の行動計画となる。目標として、新型インフラ建設、融合応用、イノベーション、産業発展エコシステム、安全保障能力のより一層の推進を列記している。

特に目標1の新型インフラ建設の推進では、以下を提起している。
各地区・産業の工業インターネットネットワークのインフラを整備し、10の重点産業にて30の5G通信可能な工場を建設する。国際的な影響力を持つ総合的な工業インターネットプラットフォームを構築する。国家工業インターネットビッグデータセンターをほぼ完成し、20のエリアセンターと10の産業センターを建設する。

5Gと工業インターネットの統合は、デジタル中国・スマート社会の構築・中国新型工業化の発展を加速し、中国の経済発展に新たな動力源にもなる。

文章と画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2021/art_710b90df3c01495bb0429fa9ee781cdd.html
https://www.miit.gov.cn/ztzl/rdzt/gyhlw/zcjd/art/2021/art_2f63a77acfca485985b728594b4c5fa8.html

一夜で河北省石家庄市の「火神山病院」5G通信網を構築!

河北省でクラスターが連続発生しているため、石家庄市の「火神山病院」とされている黄庄マンション隔離エリアの建設工事が1月13日より始動した。15日中に統合住宅3000セット全数使用開始という目標に向けて建築現場では数百名の作業員が今でもなお徹夜作業している最中である。

14日早朝、統合住宅1,312セットが河北唐山から建設現場に到着した。
工事現場では、電気関係従事者300人が13日に夜通し働いて電力供給を確保した。5G通信用基地局も指示を受けて24時間内に完成し、オンラインLiveを開始している。

工事現場からの通信リクエスト

現場からのリクエストを受け、河北移動社が即時に応急保障案と現場施工案を制定し、2時間以内で50人なる応急保障チームを形成し、13日当日に現場に赴き、18時に現場に到着した。

それから一夜を明けて、14日早朝5時に基地局を設置し、360度ハイビジョンカメラを設置した。同時に、隔離エリアのネットワークの構築も展開した。4G RRU6台と5G AAUを2セットを増設し、当該地域の2G/4G/5Gカバレッジを実現した。

続いて河北移動は、さらに基地局2基を増設し、1キロ以内の2G/4G/5Gカバレッジを拡張し、8000人の同時通話とインターネットへのアクセス環境を保障して石家庄市の「火神山病院」通信網を構築する予定。

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1688830669371278907&wfr=spider&for=pc

オンラインLive 24時間視聴可能

オンラインLiveはこちら2つのリンクから視聴可能
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10787788

http://stdaily.com/index/spzb/2021-01/14/content_1070900.shtml

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/qmIhKQOxD74_lsZ3GG0ULQ
https://www.sohu.com/a/444545273_123753
https://www.thepaper.cn/newsDetail_forward_10787788
http://stdaily.com/index/spzb/2021-01/14/content_1070900.shtml

デジタル時代に「取り残された」高齢者達

これは昨年からずっと気にかけてきたトピックの一つ。
昨日の「新京報」にて北京市の高齢者のメディア利用、とりわけ携帯電話利用についての実践例を報道していた。

デジタル化に取り残されている高齢者のデジタル事情

COVID-19対策を経験した中国では、2020年2月半ばからデジタル化の推進を加速するようになっていた。コロナの長期化により、今なお、多くのスーパーなどで健康Qコードの提示などが求められている。携帯電話の操作がうまくできない場合は紙ベースでの登録となるケースが各地にて多発している。

60歳以上のインターネット利用者が10.3%

中国インターネット情報センター(CNNIC)の第46回『中国インターネット発展状況統計報告』によると、2020年3月〜6月間、中国60歳以上の高齢者インターネット利用者が元の6.7%から10.3%に上昇し、3400万の高齢者がこの3ヶ月間にてインターネットを利用するようになったことを意味する。
疫病で多くの高齢者が「やむをえず」インターネットにアクセスするようになった。

1.57億の「デジタル難民」

国家統計局のデータによると、2019年末中国60歳以上の高齢者が2.54億人、全人口の18.1%を占める。民政部によると、「第14次5カ年」期間中、全国の高齢者人口が3億突破し、中度高齢化に突入し、人口構造がますます高齢化する見込みである。

CNNIC上記報告では、2020年6月、中国インターネット利用者が9.40億、うち60歳以上の利用者層がわずか3ヶ月で10.3%の3400万人に上ったものの、1.57億の高齢者が未だにインターネットに接触していない計算になっている。
情報化社会においては、この人達が「デジタル難民」と言われ、典型的な情報弱者である。

対策として

http://www.gov.cn/zhengce/content/2020-11/24/content_5563804.htm

COVID-19対策から露呈してきた高齢者のこのようなデジタル問題が社会から大きな関心を寄せていた。例えば健康Qコードを提示できないことでバスや地下鉄、施設も利用できないなどがあった。

これについて、国務院が2020年11月24日に『高齢者のスマート技術利用困難についての実施方案』を公布していた。公布当時情報把握できていたが、実施が大変困難かと様子見をしていた。
今回の「新京報」の報道は高齢者の携帯電話、Wechatや健康Qコード利用に関する北京市内や無錫駅などでの改善や取り組みをまとめたものであり、コロナで中国への調査を見送り続けている中、少し状況を把握できた。

生活維持能力や生活そのもの、資源へのアクセスも限定されてしまう

便利・不便以上に、生活に必要不可欠なものの入手にこの問題が拭えないのは当事者の生活維持能力を決定的に左右する要因になり、解決されないままでは生活そのものの質、資源へのアクセスも極端に限定されてしまうほど切実な問題と考える。

CCTVでの報道(2020-11-24)

https://baijiahao.baidu.com/s?id=1684247654285459251&wfr=spider&for=pc

文章・画像の引用先:
http://www.gov.cn/zhengce/content/2020-11/24/content_5563804.htm
https://mp.weixin.qq.com/s/N1RaGKX0ZlUJmijYqj4-kA

2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針⑧2021年5G基地局目標60万

12月28日に行われた2021年全国工業情報化業務会議にて、工業情報化部部長である肖亜慶氏が2021年においても5Gネットワークの建設と応用を推進するとし、主要都市での5Gカバレッジ、共同建設を加速し、新たに5G基地局を60万以上建設する目標を明らかにした。

肖亜慶部長によると、5Gの建設を牽引力とし、データセンターとクラウドコンピューティング設備の展開を調整する必要がある。
同時に、10の主要産業に焦点を当て、20の典型的な工業アプリケーションシナリオを形成し、工業における5Gプライベートネットワークの試運転拠点を実行する。一部の5Gミリ波周波数計画について適時に発表するとある。

2020年の5G発展状況

工業情報化部情報通信発展司司長である聞庫氏の紹介によると、2020年中国では約58万基の5G基地局を新設し、トータルで約71.8万基になった。うち、共同建設が33万基。2020年1月から11月まで国内市場への5G携帯電話の出荷量が1.44億部、5G端末による接続数は2億超えている。

応用に関しては、5Gがスマート製造・医療・エネルギー等の注目産業にて有用性を見せ、ビジネるモデルも見え始めているため、その他の産業への応用や展開、波及効果が期待できる段階に入ったという。

文章・画像の引用先:
http://www.cinn.cn/yw/202012/t20201229_237215.html
https://mp.weixin.qq.com/s/Zxuo9awjm_KxHf5DQ38Ngw

2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針③

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

11月4日の5G端末座談会に続き、11月18日工業情報化部にて副部長劉烈宏氏が5G発展座談会を招集した。

5G発展座談会での6つの要求

座談会では、副部長劉烈宏氏と総工程師韓夏師が出席し、中国電信、中国移動、中国聯通、中国鉄塔と中国広電社の各董事長から5Gの建設と応用状況、問題点と意見の報告を受けた。

劉副部長は、まず「第13次5カ年計画」期間中と5G商業後一年間にける通信事業者の通信費用の低減、通信速度の向上、ユニバーサルサービスの普及、コトナ対策への強力な支援、情報消費への促進や5G急速な発展などへの積極的な取り組みと貢献について、称賛した。

つぎに、劉副部長がこう指摘した。
ハイクオリティーな5Gの推進を加速することは、情報通信業界が新たな開発パターンを構築するための重要な戦略的方向である。新たな基盤の構築、新たな発展エネルギーの育成及び新たな空間の開拓、新しい福祉、新しい発展の実現を可能にする、またとない機会でもあることを指摘した。
よって、
私たちは、初心を忘れず、使命を念頭に置き、懸命に努力し、5Gの高品質な発展のための新しい局面を切り開かなければならない。

つづいて、通信事業者について6つ要求した。
一つ目、計画を強化する。
「第14次5カ年計画」の発展思想を的確に把握し、トップ層の設計、全体的な発展構図を計画する。安定な投資環境、内需消費の拡大、グレードアップの支援、経済発展の新しい推進力の拡大等の各方面における5Gの大きな潜在力を引き出す。

2つ目、安定性を維持しながら進歩を追求する。
高品質な5Gネットワ​​ークを構築し、ネットワークの構築を着実に推進しながら、業界バーチャルプライベートネットワーク(ローカル5G)の実装を加速し、共同構築と資源共有を深める。

3つ目、アプリケーションを強化する。
業界にとってベンチマークとなるアプリケーションの実装を全力に促進し、「ブルーミングカップ(綻放杯)」5Gユースケースコンテストを継続して実施する。工業、交通、医療等の分野で複製可能なベンチマークアプリケーションを作り出し、ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化をサポートする。

4つ目、エコロジーを改善する。
5Gテクノロジー業界の発展空間を拡大させ、独自のイノベーション能力を向上させ、産業力と5G技術標準の開発研究を増強する。

5つ目、リスクを避ける。
完全なセキュリティシステムを構築し、5Gネットワ​​ークセキュリティ産業の発展を促進する。5Gネットワ​​ークセキュリティについて国際的な協力を強化し、様々な分野との統合を図り、5Gセキュリティの保証レベルを向上させる。

6つ目、変革を加速する。
優れた開発環境を構築し、市場プレーヤーとしての通信事業者の役割を十分に発揮する。イノベーション投資を増やし、業界について持続可能な発展と宣伝を強化する。社会にタイムリーにフィードバックし、業界全体における質の良い、ハイスピードの発展を促進する。

座談会前、劉副部長一行が中国移動社にて5G+スマートシティ、5G+産業、5G+一般個人消費者向けの応用イノベーション状況について調査した

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

文章・画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

5G移動医療車と5Gスマート医療の急成長→疫病は遠隔医療爆発のきっかけ、5Gはその起爆剤!

https://www.sohu.com/a/436191696_354877

特殊車両?

11月15日早朝、浙江省台州市市民広場にて人だかりができている。
椒江区に住む75歳になる黄さんがある特殊車両に乗り込んだ。「はい、大きく息すって、はい、とめて」黄さんが車上にて初期の肺がんスクリーニング検査を行った。この特殊車両は台州市第一号の5G移動式医療用車載CTカーである。当日、40数名の市民がこの検査を無料で受けることになった。

何故CT検査なのか?

肺がんは現在、中国で最も高い死亡率となる悪性腫瘍であるが、早期肺がんの5年生存率は70%に達する可能性がある。
これまでCTは病院でしか行えなかったが、5G移動式医療用車載CTカーを登用することによって、患者は自宅付近等で医師の診察を受けることが可能になった。この車両は、理論上、企業や社区内、離島や山岳地帯にも移動可能となるので、一般の人々に在宅医療並みのサービスを提供可能となる。

5G移動式医療用車載CTカーの技術的構成

この車両は浙江移動社と台州恩澤医療中心(集団)との5G応用協力をするようになってから初めて開発したプロジェクトによるものである。病院側のニーズに合わせて、浙江移動は、医療業界の応用を目指して5G、MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング、Multi-access Edge Computing)、AI、IoTなどの技術をベースにオーダーメイド方式に構築したものである。5Gの大容量・低遅延・多接続などの特性を生かしてカルテ情報、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)画像などのデータ転送を可能にし、遠隔医療を実現した。

検査プロセスの短縮と所要時間の大幅削減

台州恩澤医療中心(集団)党委員会書記の朱成楚氏はこう紹介する。
「車内で肺部CTを完了した後、AI技術を用いて映像を読み取り、2分ほどで小さな肺結節をスクリーニングできる。病院にいる専門家がわずか3分で診断と治療の意見をリモートで提供でき、肺がんのスクリーニング検査完了まで10分を超えることさえない。 「早期がんにとって最も重要なことは、 『早期発見、早期診断、早期治療』であるため、5G移動式医療用車載CTカーは、利便性と検査プロセスの時間短縮にて早期がんスクリーニング検査の実効性を高めている。」

車載CTや5G救急車について中国聯通も開発を進めていた

http://www.chinaunicom.com.cn/news/201905/1558098839547071533.html

中国聯通ネットワーク技術研究院が2019年に5Gベースの車載CTカー発表会を開いていた。その後5G救急車や院前医療(救急車が病院につくまでの間で搬送先の病院との情報共有などの医療連携等が可能にしたサービス)についての研究成果も発表していたが、モデルルームや概念的なものが多かった。2020年以降実用に向けて大きく進展した状況にある。

COVID−19対策における三大通信事業者5G医療サービス爆発的な成長
→疫病は遠隔医療爆発のきっかけ、5Gはその起爆剤!

2020年2月の武漢では、中国電信はわずか12時間で光ファイバー通信による遠隔医療システムを構築し、解放軍総病院と火神山病院間の通信を実現した。同時期に北京では、北京電信が朝陽区衛生健康委員会に協力し、指定救助病院・発熱受付窓口などの遠隔相談クラウドプラットフォームを開設した。中国電信5Gとクラウドコンピューティング技術を利用し、コロナ対策期間における多医療機構や部門間の遠隔相談と遠隔病床確認などのリモート診断を実現していた。

それ以降、中国聯通と中国移動の5Gネットワークも全国各地にて地域医療機構の5Gカバレッジを拡大していた。通信信息日報によると、現在(2020年7月29日)中国移動が北京、重慶、天津などにて5Gサービスモデルネットワークの構築を急いており、移動式遠隔医療等で31の応用アプリケーションシナリオを展開しているという。

5G、AI、クラウド、Bigdata等の新興産業技術は公共衛生、公共健康に貢献すると共に、現有の医療生態圏をくつがえるほどの大変革を引き起こすことになろう。同時に、通信事業者に大きなチャンスをもたらしてきていることは間違いないようである。

#院前医療に関する過去の記事

文章・画像の引用先:
https://www.sohu.com/a/436191696_354877
https://t.cj.sina.com.cn/articles/view/1893690575/v70df6ccf01900u9g0?from=tech
https://www.sohu.com/a/303749604_354877
http://www.xinhuanet.com/politics/2020-03/04/c_1125662616.htm
http://www.elecfans.com/application/Communication/1260554.html
http://www.chinaunicom.com.cn/news/201905/1558098839547071533.html

中国5G+医療健康応用パイロットプロジェクト申告開始に関する通知

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_36fdd2f6d5be42c282362bd2bea6dbb6.html

11月27日、工業情報化部並びに国家衛生健康委員会連名で「5G+医療健康応用パイロットプロジェクト申告開始の通知」を公布した。


冒頭には、
「党中央・国務院による5Gネットワーク等新型インフラ建設の推進を徹底的に加速するために、『国務院弁公庁発インターネット+医療健康の発展的意見』(国弁発 [2018] 26号)の要件を実施するために、工業情報化部と国家衛生健康委員会は、5G +医療健康応用パイロットプロジェクト申告業務を開始することを決定した。関連事項について下記のように通知する。」とある。

同通知の目的:

同通知を通じて、急患治療・遠隔診断・遠隔治療・遠隔集中治療(ICU)・漢方医学治療・病院管理・疾病のスマート管理・健康管理という8つの主要な方向をめぐって、全ての地域、全ての機関において5Gの応用シナリオのイノベーションを奨励する。
パイロットプロジェクトの遂行によって、 5Gテクノロジーを活用したヘルスネットワークインフラストラクチャの変革と改善を促進する。医療健康機器と応用アプリケーションの革新によって、複製可能なおかつ広範に推進可能な新しい5Gスマート医療健康の新製品・新業界・新モデルを育成する。

実施段取り:

5Gテクノロジーの利点を十分に活用するために、医療健康産業における5Gテクノロジーの応用シナリオの充実に焦点を当てるために、工業情報化部と国家衛生健康委員会では、バックボーン的な企業を募集し、5G ﹢医療健康分野のモデルプロジェクトを推進する。中国5Gスマート医療健康イノベーション開発の主力を育成する。

具体的には、工業情報化部と国家衛生健康委員会が優れたパイロットプロジェクトについて様々な形にて支援し、その宣伝も強化する。各地域において現地の状況に見合った関連支援資金・プロジェクトなどの支援にて支持する。申請者がパイロットプロジェクトの業務が円滑に遂行できるための良好な条件を提供する。

文章・画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_36fdd2f6d5be42c282362bd2bea6dbb6.html
http://paper.cnii.com.cn/article/rmydb_15789_297350.html

2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針②

5G建設への3つの方針と3つの指示

世界5G大会には、国家発展改革委員会副秘書長である蘇偉氏も出席し、発言した。
同氏によると、5Gの発展について関連行政部門にて活発な議論が行われている。以下が重点となる。

3つの重点:
1.政策保障の強化
2.ネットワークの建設
3.融合型のイノベーション

3つの行動指示:
指示1.5Gネットワークの完全化
指示2.5G応用の躍進
指示3.5GWinWinな関係

指示1:中西部と東部地区のネットワークシステムの健全化を図り、5Gネットワークの質とレベルを向上させる。

指示2:5Gという一つの産業が百の産業をリードするメリットを十分に発揮させるように、公共空間でのオープン化を推進し、5G応用のイノベーションを促進する。有効なサービスにて内需を拡大する戦略をとる。

指示3:5Gの発展はグルーバル化から切り離せないため、科学覇権を反対し、実際の行動をもって世界各国、各関連組織と協力し、オープンな発展を持続する。

各通信事業者による2021年の計画と方向性発表

中国電信:

2020年にて5G利用者がもっとも多く獲得できている。2021年も共同構築と共有を順守し、5Gネットワークの建設を拡大していく。カバレッジエリアの拡大に積極的に取り組む。

2021年、China Radio and Televisionは、州都、市と郡、および大都市をカバーする共同建設と共有を通じて、700Mbps共有中間周波数ネットワークの5Gネットワ​​ークを積極的に推進します。チャイナモバイルはまた、2021年に全国の都市、郡、およびいくつかの主要な町で良好な5Gカバレッジを達成し、3 + 3 + Xデータセンターのレイアウトを改善し、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウドインテリジェンス、およびクラウドエッジの統合を深めると述べた。

中国聯通:

むこう3年以内で5Gネットワークの大規模な展開を完成すると宣言した。
中国聯通5+N+1イノベーションシステムによる5G情報インフラによってスマート交通に貢献する。都市交通AI、交通ビッグデータ、車路協同プラットホームなどの技術に取り組む。

中国移動:

2021年には全国の都市、県地域及び一部の重点郷鎮地域まで良好な5Gカバレッジを実現する。3 + 3 + Xデータセンターの配置をし、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウAI、クラウドエッジの統合を深めると示した。同時に4Gサービスのクオリティーも維持する。

中国広電:

「新しいネットワーク、新しい視聴、新しいサービス」を中心に業務展開を行う。
2021年は共同建設と共有を通じて、省庁所在都市、市と県及び郷鎮地域までカバーする700MHz周波数の5Gネットワークを積極的に構築する。5G NRラジオ、VR/AR浸透型体験などの新しい視聴サービスを提供する。辺境地域の沈下市場のデジタル化の普及を推進する。

文章・画像の引用先:
http://www.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/202011/27/t20201127_36055612.shtml
http://finance.china.com.cn/roll/20201130/5442471.shtml
http://www.chinanews.com/gn/2020/11-26/9348287.shtml
https://www.sohu.com/a/435287230_505884
https://new.qq.com/omn/20201126/20201126A0AQL000.html