2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針⑥

12月15日にCAICT(中国工業情報化部直轄情報通信研究院China Academy of Information and Communications Technology)が開催した2021年ICT深度観察報告会では、工業情報化部副部長劉烈宏氏が通信業界2021年度以降についても重要な発言があった。


1)情報通信産業「第14回5カ年」発展計画に真摯に取り組み、中国通信産業の発展をリードする政策体制を構築する。
2)伝統産業との統合応用と革新を促進し、実体経済のデジタルトランスフォーメーションを図る。
3)国民を中心としたより健全なガバメントシステムを維持し、公平・効率・秩序のある発展環境を整備する。

次のステップとして

CAICTが5Gテクノロジーのイノベーション発展と、6Gの将来を見据えた戦略的なレイアウトプランを引き続き推進する。産業提携に依存して工業インターネットイノベーションエコロジーを積極的に構築する。業界と情報技術における発展を加速させ、工業と情報化に関する質の高い発展のために行動する。

文章・画像の引用先:
https://mp.weixin.qq.com/s/555q0V115fllZA9AgZr3oA
http://www.cww.net.cn/article?from=timeline&id=480523&isappinstalled=0
https://mp.weixin.qq.com/s/VBxSyHCqnmbvmQtNVtoCdw

2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針⑤2020年5G基地局が71.8万

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12月15日、CAICT(中国工業情報化部直轄情報通信研究院China Academy of Information and Communications Technology)が北京国際会議センターにて2021年ICT深度観察報告会を行った。

工業情報化部副部長劉烈宏氏が出席し、2020年度における5つの点について発言した。
1)インフラ建設状況、
2)融合型応用の進展、
3)業界管理システムの改善、
4)国民生活への貢献、
5)有力な安全保障

同氏によると、

2020年5G基地局が累計71.8万局、うち33万局が共同建設

になっていることも発表した。

文章・画像の引用先:
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2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針④

12月15日、2020年残りわずか十数日。
通信事業者間、関連行政間との来年目標などの調整も着々と進められている。

通信業内の情報によると、中国電信と中国聯通は2021年も共同建設戦略パートナー関係にあるという。
5Gの共同建設をより深めていくと共に、県地域・郷鎮地域以下の農村地域でのカバレッジを拡大していく方針のようだ。

河北省と広東省の指定地域で具体的に割合を決めた上で展開することと、コスト転化の難しい地域では基地局の共有水準を最高水準に引き上げるだという。

文章・画像の引用先:
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2Gサービス停止カウントダウン!一堂に共存する4世代から5Gワールドまでの道のりは?

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1993年9月より正式に商業化した第2世代GSMシステムは、中国の携帯電話利用者と27年の歳月を共にしてきた。中国各地に広がる移動通信システムの多くはGSM方式であるため、GSMは中国で最も浸透しているセルラー式サービスとなっている。しかし、5Gの普及に伴い、2Gのサービス停止も近づいてきている。

11月12日、中国聯通が2G・3Gサービス停止ロードマップを作成した。中国聯通5G共同建設チーム組長である苗守野が当社が年末から240の地域内ネットワークから2Gサービスを徐々に停止し、最も早いペースでは来年末までに全ての2Gサービスを停止するスケジュールになると明らかにした。

https://new.qq.com/omn/20201113/20201113A00XBU00.html

同時に、3Gサービスの周波数帯域を1つ減らし、3G音声に代わるVoLTEの普及を加速する。3Gの段階的な撤去を実行し、最終的には4G + 5Gの相乗効果を備えた最小限のネットワークを維持する。

中国聯通は最も最初に2G・3Gの撤去を明示した通信事業者である。目下、中国聯通ではGSM/WCDMA/LTE/5G NRの4世代が一堂に共存から状況にあり、運営維持の負担が大きい。これが2Gサービス停止の主原因となっている。

多くの中国人と共に27年間歩んできたGSMに別れを告げる日はとうとう来てしまった!
5Gワールドまでの道のりは遠し!

文章・画像の引用先:
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https://www.sohu.com/a/411508040_730526
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この基地局の意味は?家の中から携帯電話掛けれようになったことです!後編

https://www.sohu.com/a/436934833_234937

前編のポイント:
「ユニバーサルサービス」は貧困緩和の重要部分
道をひらいて貴州省毕節市の山頂にて基地局設置
丘の上の基地局は建設コスト削減の工夫
道の無い場所では、荷馬や人手で機材運搬
荷馬を3回変えてやっと目的地に運搬できた

建設コスト削減の工夫:地形の特徴を生かす

困難はこればかりではなかった。
ユニバーサルサービスに基づいたこの基地局の建設には、コストダウン必要不可欠。当初の建設計画では、この通信タワーを丘の右下に設置する予定だった。この場合、高さ30メートルが必要とされるが、丘の上に変更することによって、タワーの高さを12メートルに下げ、屋外ユニット通信キャビネットも使用した。その結果、当初の計画より8.2万元を節約でき、トータルで9.8万元に抑えることができた。
「このユニバーサルサービスプロジェクトでは、通信事業者(中国移動、中国聯通、中国電信ー筆者注)と協力して、地形の特徴を生かして同じ方法で424局の基地局タワーの高さを調整し、トータルで1921.9万元の建設費用、平均して1局あたり4.53万元も削減できた」と中国鉄塔毕節市子会社通信発展部責任者毛斌氏が言う。

建設業務以外の工夫:村人との調整作業

上記のほか、基地局の円滑な建設を可能にするためには多くの調整作業を行っている。毛斌氏によると、上記画像にある基地局の建設にあたり、村人を建設作業に誘う事によって村人からの支持を得たと共に、好感も持ってもらえたという。記者がふもとで出会った李正林と名乗る村人も「誰かが助けに来たのを覚えている」と思い出してくれた。

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この基地局の意味は?

記者が李正林氏に「この基地局の意味は?」と質問投げたところ、李氏がこう答えた。「これまで学校にいる子供に電話する時は、山道を1 km歩いて、そこからさらに30分以上山に上って信号を見つける必要があった。この基地局ができたお陰で自宅に信号が届いて、家の中から携帯電話を掛けれるようになった。生活がとても便利になったので、皆さんの利便性を考えて私たちは建設を応援する!」

貴州省毕節市2020年度第6回のユニバーサルサービスプロジェクトの農村経済への波及効果

当該プロジェクトは8月13日よりスタートし、10月20日完了することになっている。この間にて、毕節市にて9月末までに開通するように求められている基地局は723局あり、その建設期間は50日以内になる。C114通信網記者が訪れたこの基地局は「最も難しいものではない」だそうだ。

中国鉄塔毕節市子会社全員の努力で10月20日には合計958局の4G基地局が建設完了し、毕節市の30世代以上ある自然村全部の4Gネットワークカバレッジを実現した。データによると、毕節市にて農村Eコマースステーション1024箇所あり、5000人強の就業チャンスをもたらした。

文章・画像の引用先:
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https://baijiahao.baidu.com/s?id=1685470425968589089&wfr=spider&for=pc

この基地局の意味は?家の中から携帯電話掛けれようになったことです!前編

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「3日連続の晴天がなく、1平方メートルの平地さえもない」と言われる中国貴州省毕節市からの現地リポートを紹介したい。

貴州省は中国の貧困緩和の主戦場であり、毕節市は貧困省の貧困市として知られている。そのような毕節市を貧困から救うことは非常に重要な意味を持つ。

「ユニバーサルサービス」は貧困緩和の重要部分

電信普通服務(「電普」)とは、「ユニバーサルサービス」を意味する中国語である*。ユニバーサルサービスを徹底し、ブロードバンドのネットワーク能力の導入は、人々の娯楽生活を豊かにするのみでなく、スマート農業の発展、農村Eコマースの発展、農村旅行経済を促進することでもあり、良質な教育と医療資源の共有も可能になる。2020年になり、「電普」は既に6回ほど行われてきた。

道をひらいて貴州省毕節市の山頂にて基地局設置

毕節市中心から車で一時間走ってやっと着いたのは茅栗坪村。
なだらかな山々にいくつかの村にまばらに目に入り、丘の中腹の頂上に立っている基地局が遠くに見えた。村の若者のほとんどは都市へ働きに出かけているという。

丘の上の基地局は建設コスト削減の工夫

斜面の頂上に基地局を設置する場合は、基地局本体をより低く抑えるため、建設コストの節約につながる。当然、建設難しさも増す。坂のふもとで車をおり、落ち葉に覆われた泥だらけの道を歩き始める。もともと道さえないところで機材を運び始めた。

道の無い場所では、荷馬や人手で機材運搬

中国鉄塔毕節市子会社総経理の夏友志の紹介によると、今年の工事期間は梅雨にあたり、90%の基地局工事で短納期・運搬距離が長い・掘削が難しいなどの問題に直面している。車の乗り入れができない場所では荷馬や人の手に頼るなどして機器や資材の運搬が極めて困難な状況にある。

荷馬を3回変えてやっと目的地に運搬できた

この基地局は2020年第6回の「電普」の対象であり、豊岩組と茅栗坪村、団結組の3つの村の通信信号のカバレッジ問題を解決するためのものである。30日の工事期間中、工事日報を見ると18日間雨天であったと、中国鉄塔毕節市子会社通信発展部責任者毛斌氏が言う。「納期確保のため、工事チームは山にテントを設置して20トン近くの建築資材と設備を6〜7日間かかって山の頂に運搬した。運搬中に荷馬が疲れ果て3回ほど荷馬を変えた。」

*中国の通信事情を追いかけて十数年になるが、初めて目にした。

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2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針③

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

11月4日の5G端末座談会に続き、11月18日工業情報化部にて副部長劉烈宏氏が5G発展座談会を招集した。

5G発展座談会での6つの要求

座談会では、副部長劉烈宏氏と総工程師韓夏師が出席し、中国電信、中国移動、中国聯通、中国鉄塔と中国広電社の各董事長から5Gの建設と応用状況、問題点と意見の報告を受けた。

劉副部長は、まず「第13次5カ年計画」期間中と5G商業後一年間にける通信事業者の通信費用の低減、通信速度の向上、ユニバーサルサービスの普及、コトナ対策への強力な支援、情報消費への促進や5G急速な発展などへの積極的な取り組みと貢献について、称賛した。

つぎに、劉副部長がこう指摘した。
ハイクオリティーな5Gの推進を加速することは、情報通信業界が新たな開発パターンを構築するための重要な戦略的方向である。新たな基盤の構築、新たな発展エネルギーの育成及び新たな空間の開拓、新しい福祉、新しい発展の実現を可能にする、またとない機会でもあることを指摘した。
よって、
私たちは、初心を忘れず、使命を念頭に置き、懸命に努力し、5Gの高品質な発展のための新しい局面を切り開かなければならない。

つづいて、通信事業者について6つ要求した。
一つ目、計画を強化する。
「第14次5カ年計画」の発展思想を的確に把握し、トップ層の設計、全体的な発展構図を計画する。安定な投資環境、内需消費の拡大、グレードアップの支援、経済発展の新しい推進力の拡大等の各方面における5Gの大きな潜在力を引き出す。

2つ目、安定性を維持しながら進歩を追求する。
高品質な5Gネットワ​​ークを構築し、ネットワークの構築を着実に推進しながら、業界バーチャルプライベートネットワーク(ローカル5G)の実装を加速し、共同構築と資源共有を深める。

3つ目、アプリケーションを強化する。
業界にとってベンチマークとなるアプリケーションの実装を全力に促進し、「ブルーミングカップ(綻放杯)」5Gユースケースコンテストを継続して実施する。工業、交通、医療等の分野で複製可能なベンチマークアプリケーションを作り出し、ガバナンスシステムとガバナンス能力の現代化をサポートする。

4つ目、エコロジーを改善する。
5Gテクノロジー業界の発展空間を拡大させ、独自のイノベーション能力を向上させ、産業力と5G技術標準の開発研究を増強する。

5つ目、リスクを避ける。
完全なセキュリティシステムを構築し、5Gネットワ​​ークセキュリティ産業の発展を促進する。5Gネットワ​​ークセキュリティについて国際的な協力を強化し、様々な分野との統合を図り、5Gセキュリティの保証レベルを向上させる。

6つ目、変革を加速する。
優れた開発環境を構築し、市場プレーヤーとしての通信事業者の役割を十分に発揮する。イノベーション投資を増やし、業界について持続可能な発展と宣伝を強化する。社会にタイムリーにフィードバックし、業界全体における質の良い、ハイスピードの発展を促進する。

座談会前、劉副部長一行が中国移動社にて5G+スマートシティ、5G+産業、5G+一般個人消費者向けの応用イノベーション状況について調査した

https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

文章・画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/xwdt/gxdt/ldhd/art/2020/art_2eae74ee9368457a9d00e66af74ed0ac.html

5G移動医療車と5Gスマート医療の急成長→疫病は遠隔医療爆発のきっかけ、5Gはその起爆剤!

https://www.sohu.com/a/436191696_354877

特殊車両?

11月15日早朝、浙江省台州市市民広場にて人だかりができている。
椒江区に住む75歳になる黄さんがある特殊車両に乗り込んだ。「はい、大きく息すって、はい、とめて」黄さんが車上にて初期の肺がんスクリーニング検査を行った。この特殊車両は台州市第一号の5G移動式医療用車載CTカーである。当日、40数名の市民がこの検査を無料で受けることになった。

何故CT検査なのか?

肺がんは現在、中国で最も高い死亡率となる悪性腫瘍であるが、早期肺がんの5年生存率は70%に達する可能性がある。
これまでCTは病院でしか行えなかったが、5G移動式医療用車載CTカーを登用することによって、患者は自宅付近等で医師の診察を受けることが可能になった。この車両は、理論上、企業や社区内、離島や山岳地帯にも移動可能となるので、一般の人々に在宅医療並みのサービスを提供可能となる。

5G移動式医療用車載CTカーの技術的構成

この車両は浙江移動社と台州恩澤医療中心(集団)との5G応用協力をするようになってから初めて開発したプロジェクトによるものである。病院側のニーズに合わせて、浙江移動は、医療業界の応用を目指して5G、MEC(マルチアクセスエッジコンピューティング、Multi-access Edge Computing)、AI、IoTなどの技術をベースにオーダーメイド方式に構築したものである。5Gの大容量・低遅延・多接続などの特性を生かしてカルテ情報、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)画像などのデータ転送を可能にし、遠隔医療を実現した。

検査プロセスの短縮と所要時間の大幅削減

台州恩澤医療中心(集団)党委員会書記の朱成楚氏はこう紹介する。
「車内で肺部CTを完了した後、AI技術を用いて映像を読み取り、2分ほどで小さな肺結節をスクリーニングできる。病院にいる専門家がわずか3分で診断と治療の意見をリモートで提供でき、肺がんのスクリーニング検査完了まで10分を超えることさえない。 「早期がんにとって最も重要なことは、 『早期発見、早期診断、早期治療』であるため、5G移動式医療用車載CTカーは、利便性と検査プロセスの時間短縮にて早期がんスクリーニング検査の実効性を高めている。」

車載CTや5G救急車について中国聯通も開発を進めていた

http://www.chinaunicom.com.cn/news/201905/1558098839547071533.html

中国聯通ネットワーク技術研究院が2019年に5Gベースの車載CTカー発表会を開いていた。その後5G救急車や院前医療(救急車が病院につくまでの間で搬送先の病院との情報共有などの医療連携等が可能にしたサービス)についての研究成果も発表していたが、モデルルームや概念的なものが多かった。2020年以降実用に向けて大きく進展した状況にある。

COVID−19対策における三大通信事業者5G医療サービス爆発的な成長
→疫病は遠隔医療爆発のきっかけ、5Gはその起爆剤!

2020年2月の武漢では、中国電信はわずか12時間で光ファイバー通信による遠隔医療システムを構築し、解放軍総病院と火神山病院間の通信を実現した。同時期に北京では、北京電信が朝陽区衛生健康委員会に協力し、指定救助病院・発熱受付窓口などの遠隔相談クラウドプラットフォームを開設した。中国電信5Gとクラウドコンピューティング技術を利用し、コロナ対策期間における多医療機構や部門間の遠隔相談と遠隔病床確認などのリモート診断を実現していた。

それ以降、中国聯通と中国移動の5Gネットワークも全国各地にて地域医療機構の5Gカバレッジを拡大していた。通信信息日報によると、現在(2020年7月29日)中国移動が北京、重慶、天津などにて5Gサービスモデルネットワークの構築を急いており、移動式遠隔医療等で31の応用アプリケーションシナリオを展開しているという。

5G、AI、クラウド、Bigdata等の新興産業技術は公共衛生、公共健康に貢献すると共に、現有の医療生態圏をくつがえるほどの大変革を引き起こすことになろう。同時に、通信事業者に大きなチャンスをもたらしてきていることは間違いないようである。

#院前医療に関する過去の記事

文章・画像の引用先:
https://www.sohu.com/a/436191696_354877
https://t.cj.sina.com.cn/articles/view/1893690575/v70df6ccf01900u9g0?from=tech
https://www.sohu.com/a/303749604_354877
http://www.xinhuanet.com/politics/2020-03/04/c_1125662616.htm
http://www.elecfans.com/application/Communication/1260554.html
http://www.chinaunicom.com.cn/news/201905/1558098839547071533.html

中国5G+医療健康応用パイロットプロジェクト申告開始に関する通知

https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_36fdd2f6d5be42c282362bd2bea6dbb6.html

11月27日、工業情報化部並びに国家衛生健康委員会連名で「5G+医療健康応用パイロットプロジェクト申告開始の通知」を公布した。


冒頭には、
「党中央・国務院による5Gネットワーク等新型インフラ建設の推進を徹底的に加速するために、『国務院弁公庁発インターネット+医療健康の発展的意見』(国弁発 [2018] 26号)の要件を実施するために、工業情報化部と国家衛生健康委員会は、5G +医療健康応用パイロットプロジェクト申告業務を開始することを決定した。関連事項について下記のように通知する。」とある。

同通知の目的:

同通知を通じて、急患治療・遠隔診断・遠隔治療・遠隔集中治療(ICU)・漢方医学治療・病院管理・疾病のスマート管理・健康管理という8つの主要な方向をめぐって、全ての地域、全ての機関において5Gの応用シナリオのイノベーションを奨励する。
パイロットプロジェクトの遂行によって、 5Gテクノロジーを活用したヘルスネットワークインフラストラクチャの変革と改善を促進する。医療健康機器と応用アプリケーションの革新によって、複製可能なおかつ広範に推進可能な新しい5Gスマート医療健康の新製品・新業界・新モデルを育成する。

実施段取り:

5Gテクノロジーの利点を十分に活用するために、医療健康産業における5Gテクノロジーの応用シナリオの充実に焦点を当てるために、工業情報化部と国家衛生健康委員会では、バックボーン的な企業を募集し、5G ﹢医療健康分野のモデルプロジェクトを推進する。中国5Gスマート医療健康イノベーション開発の主力を育成する。

具体的には、工業情報化部と国家衛生健康委員会が優れたパイロットプロジェクトについて様々な形にて支援し、その宣伝も強化する。各地域において現地の状況に見合った関連支援資金・プロジェクトなどの支援にて支持する。申請者がパイロットプロジェクトの業務が円滑に遂行できるための良好な条件を提供する。

文章・画像の引用先:
https://www.miit.gov.cn/zwgk/zcwj/wjfb/txy/art/2020/art_36fdd2f6d5be42c282362bd2bea6dbb6.html
http://paper.cnii.com.cn/article/rmydb_15789_297350.html

2021年以降の中国5Gの方向性と通信事業者の方針②

5G建設への3つの方針と3つの指示

世界5G大会には、国家発展改革委員会副秘書長である蘇偉氏も出席し、発言した。
同氏によると、5Gの発展について関連行政部門にて活発な議論が行われている。以下が重点となる。

3つの重点:
1.政策保障の強化
2.ネットワークの建設
3.融合型のイノベーション

3つの行動指示:
指示1.5Gネットワークの完全化
指示2.5G応用の躍進
指示3.5GWinWinな関係

指示1:中西部と東部地区のネットワークシステムの健全化を図り、5Gネットワークの質とレベルを向上させる。

指示2:5Gという一つの産業が百の産業をリードするメリットを十分に発揮させるように、公共空間でのオープン化を推進し、5G応用のイノベーションを促進する。有効なサービスにて内需を拡大する戦略をとる。

指示3:5Gの発展はグルーバル化から切り離せないため、科学覇権を反対し、実際の行動をもって世界各国、各関連組織と協力し、オープンな発展を持続する。

各通信事業者による2021年の計画と方向性発表

中国電信:

2020年にて5G利用者がもっとも多く獲得できている。2021年も共同構築と共有を順守し、5Gネットワークの建設を拡大していく。カバレッジエリアの拡大に積極的に取り組む。

2021年、China Radio and Televisionは、州都、市と郡、および大都市をカバーする共同建設と共有を通じて、700Mbps共有中間周波数ネットワークの5Gネットワ​​ークを積極的に推進します。チャイナモバイルはまた、2021年に全国の都市、郡、およびいくつかの主要な町で良好な5Gカバレッジを達成し、3 + 3 + Xデータセンターのレイアウトを改善し、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウドインテリジェンス、およびクラウドエッジの統合を深めると述べた。

中国聯通:

むこう3年以内で5Gネットワークの大規模な展開を完成すると宣言した。
中国聯通5+N+1イノベーションシステムによる5G情報インフラによってスマート交通に貢献する。都市交通AI、交通ビッグデータ、車路協同プラットホームなどの技術に取り組む。

中国移動:

2021年には全国の都市、県地域及び一部の重点郷鎮地域まで良好な5Gカバレッジを実現する。3 + 3 + Xデータセンターの配置をし、クラウドネットワーク、クラウドデータ、クラウAI、クラウドエッジの統合を深めると示した。同時に4Gサービスのクオリティーも維持する。

中国広電:

「新しいネットワーク、新しい視聴、新しいサービス」を中心に業務展開を行う。
2021年は共同建設と共有を通じて、省庁所在都市、市と県及び郷鎮地域までカバーする700MHz周波数の5Gネットワークを積極的に構築する。5G NRラジオ、VR/AR浸透型体験などの新しい視聴サービスを提供する。辺境地域の沈下市場のデジタル化の普及を推進する。

文章・画像の引用先:
http://www.ce.cn/xwzx/gnsz/gdxw/202011/27/t20201127_36055612.shtml
http://finance.china.com.cn/roll/20201130/5442471.shtml
http://www.chinanews.com/gn/2020/11-26/9348287.shtml
https://www.sohu.com/a/435287230_505884
https://new.qq.com/omn/20201126/20201126A0AQL000.html